『オーバードライヴ』 午後ローを予習する。
金曜は豪華アクションスター。というわけで本日の午後ローは『オーバードライヴ』である。ロック様ことドウェイン・ジョンソン主演のアクション映画。二〇一三年の作品。未見。共演はバリー・ペッパー、ジョン・バーンサル、スーザン・サランドンと豪華かつ渋めな役者陣。良い。
あとデヴィッド・ハーパーの名前もある。好き。
内容は、運送会社社長のドウェイン・ジョンソンが、麻薬の売人の疑いをかけられ逮捕された息子を救うために、連邦検事と取引をし、自ら麻薬組織への潜入捜査をこころみるというあらすじ。実話に基づくとあるが、どこからどこまでがそうなのかは不明である。まあ『悪魔のいけにえ』とか『ブラッド・スポーツ』だって、実話に基づくとされているのだから、真に受けるのは危険である。実話ベースの麻薬組織への潜入捜査という題材だとトム・クルーズ主演の『バリー・シール/アメリカをはめた男』も面白かったが、本作はこれとはまた違うサスペンス色の強そうな雰囲気。そのぶん、アクション要素は期待できなさそうである。
ドウェイン・ジョンソンといえば、新作『ブラックアダム』の公開が待ち遠しい。すでに劇場で予告を見て、期待しているが、彼もすっかりアクションスターとして定着したなあと感慨深い。今更の話だが。
彼はプロレスラー、そして俳優としても大成功を収めた希有な例ではないだろうか。過去の例で言うと『ロッキー3』『ゴールデンボンバー』のハルク・ホーガンや『ゼイリブ』『リゾート・トゥ・キル』のロディ・パイパーといった名前がぱっと出てくるが、ここまでの成功ではなかったように思う。近年だと、ジョン・シナやデイヴ・バウティスタなどの成功例も続いている。彼らの活躍を見ていると、プロレスラーが演技力そっちのけで、その巨体目当てで引っ張り出されていた時代とは完全に変わったのだと感じる。ただただ感嘆するばかりだ。