『ナイト&デイ』午後ロー予習を欠かさない。
本日の午後ローは『ナイト&デイ』。二〇一〇年の作品。
主演はトム・クルーズとキャメロン・ディアス。ふたりの共演というと『バニラ・スカイ』が思い浮かぶが、本作はシリアスさは皆無と言ってよいほどのアクションコメディに仕上がっている。二作を続けて観ると頭がバグってよくわからない感動が押し寄せると思う。うまいぞ! お試しあれ!
あらすじとしては、主人公である平凡な女性(キャメロン・ディアスが?)が出会った魅力的な笑顔の男性はCIAの凄腕スパイであった。以上。
トム・クルーズが始終ニヤニヤしながら人を殺したりするので、ちょっと怖い。信用ならない感じがとてもよい。親戚にいたら絶対に結婚式に呼びたくない。
あと隠れ家が無人島って発想はけっこう面白い。ハーレクイン小説などには運命の男性と無人島で過ごすことになる主人公ってのがけっこうありそうなので、そこらへんを意識しているのだろうか。
以下はトムクルーズに対する個人的な見解である。
トムクルーズには、できればいつでも人をむかつかせるぐらいニヤついていて欲しいのだが、けっこうシリアスな役柄も多いので心配している。
いや心配する必要はないんだけど。個人的にニヤニヤしてるトムクルーズが酷い目にあう話が好きなので、ニヤニヤしていないトムクルーズが酷い目にあったり、ニヤニヤしているトムクルーズが酷い目にあわない映画は、やはり物足りなさを感じるし、結局さほど印象に残っていないのだ。やはりトムクルーズは調子に乗ってニヤついている方が魅力的だし、それが酷い目にあうとスカッとするし、その後、最終的にハッピーエンドを迎えると、まあしゃあないな一度酷い目にあったんだし、となるのである。歪んでいるだろうか。そんなわけでトムクルーズの映画に名作は多々あれど、個人的ベストは『オール・ユー・ニード・イズ・キル』とさせていただきたい。ニヤついたトムクルーズが酷い目にあう、何度も何度も何度も何度も。そして最後に会心の笑顔を見せて終わる。よくわかってるじゃないか、と監督を絶賛したくなる映画だった。
本作はニヤついたトムクルーズがそこそこ酷い目にあう映画なので、まあよしとしておく。