『テイキング・ライブズ』午後ローを盗む男。
本日の午後ローは『テイキング・ライブズ』。二〇〇四年の作品。
マイケル・パイの小説『人生を盗む男』が原作。私、こちらの原作が大好きでして、ぜひ読んでみていただきたいと思っているのですよ。できれば映画を観る前に。
というのも、本作はかなり自由な発想のもと、もしくはハリウッドの商業主義的手法にのっとって原作をかなり改変しておりましてですね、そういった事情も鑑みますと原作→映画の順番が、妙な先入観を抱くこともなく作品を楽しめるのではないかと思うのです。とはいうものの原作はけっこうボリュームがある長編小説であり、なおかつ映画のように派手なアクションシーンなども少ないため、少々読み進めるのに根気がいるかもしれない。
かなりの改変と書いたが、冒頭のシーンはかなりよい。
ふたりの少年のうちのひとりは『THE BATMAN』でリドラーを演じていたポール・ダノ。うまいなあと感心する。
まあそっからは、主演であり原作クラッシャーでもあるアンジェリーナ・ジョリーの美しさと格好良さを楽しんでくださいといった感じ。FBIの敏腕プロファイラーということで、どういうわけかバンバン犯人像を推測していき、捜査がドンドン進展していき、都合良く目撃情報が集まり、真相が解明されるかと思いきや……。
そういったストレスを感じることなく楽しめるサイコスリラー的な映画となっている。たぶん。
共演はキーファー・サザーランド、イーサン・ホークと、安定感はある。
他にもジーナ・ローランズ、ジャン=ユーグ・アンドラード、チャッキー・カリョといったキャストが出演。良い感じ。
そんな感じ。
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