『イコライザー』午後ローを予習ハンター。
ひゅーーーーーん、でーーーーーーーん、でっでっでっででっ、でっでっでっででっ。イコライザーのことを考える時、なによりも先に、まず脳内であのテーマ音楽が再生される。そのぐらいあの音楽は本編中でしつこく流れて、でも不快になることはなく、流れるたびにカッケーってなる。
必殺シリーズと似たところはあるよね。日用品で人を殺すところとか。
てなわけで本日の午後ローは『イコライザー』。二〇一四年の作品。
八〇年代に放送されたドラマシリーズ『ザ・シークレットハンター』の映画版ということになる。ドラマの方はまったく観ていなかったので、かなり新鮮な気持ちで観劇できたのも良かったかも知れない。
あらすじ
毎日規則正しい生活を送り、ホームセンターで働く主人公ロバート・マッコールは、ダイナーで知り合った娼婦の少女をロシアンマフィアから救おうとするも交渉は決裂、その場にいた連中を皆殺しにしてしまう。
実はマッコールは、凄腕の元特殊工作員だったのだ。そんな感じ。
監督はアントワーン・フークア。好き。午後ローだと『リプレイスメントキラー』とか『ザ・シューター/極大射程』とかでよく観るイメージ。
主演はデンゼル・ワシントン。なんのことはない生活描写だけで主人公の人となりを観客に伝えることができるって、やっぱさすがだなあと感じる。ルーチン通りの生活を送り心身共に健康健全の権化でありながら人間味も持ち合わせ、同僚やダイナーの主人にも好かれ、肝心の場面では悪人どもをちぎっては投げちぎっては投げって……あれ、なんか都合良すぎないか? でも、なんとなくデンゼルワシントンが演じていると許せてしまう。本作の半分は彼の清潔感で成立しているようなところがあるんじゃなかろうか。バファリンみたいなもんかな。
共演はクロエ・グレース・モレッツ。かあわいいい。とにかく可愛い。本作の半分は彼女の可愛さで成立しているようなところがあるんじゃなかろうか。
他にもマートン・ソーカス、デヴィッド・ハーパー・ビル・プルマンといった渋い共演陣も良い。あとヘイリー・ベネットは『マグニフィセント・セブン』にも出てましたね。それからヒゲの特徴的な元UFCファイター、タイット・フレッチャーがいるせいか、それとも観た時期が同じぐらいでジャンルも被っているせいか、俺は本作と『ジョン・ウィック』と『ザ・コンサルタント』の記憶が一時期ごっちゃになっていたよ。今は大丈夫。タイット・フレッチャーがガラスの破片で殺されるのが『イコライザー』さ。
……そうだよね?
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