親子で楽しく!「うんコミュニケーション」

 「うんぴ・うんにょ・うんち・うんご」という絵本を知っていますか?私の心をわしづかみ、素晴らしきうんこワールドに導いてくれた一冊です。
 まず感動したのは、そのタイトル。うんこのバリエーションを見事に表現、大いに語っていいよと呼びかけているようです。この本が我が家にやってきた時、子どもたちは、声を揃えてタイトルを合唱しました。その楽しげな響き! もともと食卓以外なら、うんこ話OKの我が家でしたが、コレは楽しまなきゃ損だぞと思わせる、印象的な出会いでした。
 人間は考える葦、という有名な言葉があります。なぜ葦なのか、ぴんと閃いたことがありました。人間も、葦のように一本の管だと気づいたのです。しかも、腸にはフロラ(植生)と称されるほど、様々な菌が棲みついていることを知ると、その菌の森の産出物でもあるうんこが、とても不思議で面白いものに思えてきます。

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(写真キャプション)つくば市の子育て支援拠点「ままとーん つどいの広場」にて。「うんこ」をテーマにブックトークを開きました。

 ともかく、子どもはうんこ話が大好き。私が面白がって聞くので、子どもたちは熱っぽく、自分のうんこを報告してくれます。長さ、色や形、出た時の感覚…。小学一年生の末っ子には、今も時折、その「立派な作品」を鑑賞するよう、トイレに連れて行かれます。その度に、一緒に歓声をあげつつ、食べ物や体調のことも話します。
 うんこは、体から届く「大」事なお「便」りだそうです。自分の体を愛おしみ、大切にケアする感性は、まず親子の「うんコミュニケーション」から育つかも!? ついでに、「身の下話」ができる親子関係もつくれたらいいですよね。

(常陽2014年10月15日付掲載・13回連載中11回目)

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