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新春の雅楽(サントリーホール)

東京学所演奏の雅楽を聴きに行った。
雅楽の演奏を生で聴きに行くのは18年ぶりくらいかも。富山に居たときは、富山の雅楽団体である洋遊会の公演へ定期的に行っていたので。

そんなわけで初めてサントリーホールへ行く。というか六本木1丁目駅で降りることも初めてだ。
なので降りてから泉屋博古館東京の最寄駅だと知った。いずれこちらの展覧会も観に行くぞ。

開場時のからくり時計

開場時間前にサントリーホールに着いたのでみんなと同じように広場で待機していたら、開場時間にからくりと音楽が流れてきて見入ってしまった。
劇場というところは非日常空間を演出するものだと思っているので、こういう「今から非日常ですよ」という合図のような演出が見られると嬉しい。

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ホールに着く前にどこかでペットボトルの水を買おうと思っていたのにすっかり忘れてしまっていたので、なかでコーヒー(1杯500円)を買って飲んだ。気分が違っていたらシャンパンを頼んでいたかもしれない。

ホール

今回取った席はS席で前から6列目。舞台が近くて嬉しい。1階席は前後の傾斜が緩いけど、左側なので前の人の頭が邪魔で見えないということはない。中央の島の席をとらなくてよかった。前の席に男性が座っていたら視界が狭くなっていただろうから。

解説

公演の前に解説があって、雅楽の曲に季節が付随していることを知った。あと鞨鼓(かっこ)の人がお辞儀をするタイミングで拍手をするといいですよという説明が親切でよかった。雅楽に限らず、拍手のタイミングってわからないことが多いので。

第一部

プログラムは
双調音取(そうじょうねとり)
柳花苑(りゅうかえん)
胡飲酒破(こんじゅのは)

双調音取は春の音色。今回の管弦曲は春のラインナップみたい。

第一部の演奏が終わったら第二部の解説が始まった。第二部では舞楽を3つやるけれど、これは珍しいそう。左舞と右舞、走舞と平舞の説明を少し。20分の休憩を経て、すぐに第二部が始まる。

第二部

プログラムは
蘭陵王(らんりょうおう)
甘州(かんしゅう)
納曽利(なそり)

蘭陵王。
これを観るために今日来たようなものなので、めちゃくちゃテンションが上がっていた。雅楽では一番人気の舞で私も大好き。
洋遊会ではじめて蘭陵王を観たときは舞人が高校生で、一歩の足幅や動きが大きくて腰の落とし方も深くて「おお、武人だ~」という印象を受けた。私の第一印象はそのとき見た勢いのある陵王なので、今回みた陵王はどちらかというと優美だなあという感じ。
太鼓の音は陵王の勇ましさを、笛は優美さを、笙の音色は色気を表現しているように聞こえて、ホント蘭陵王いいんですよ。

舞楽は左舞と右舞があるのだけど、入退場もそれぞれ左舞は左から、右舞は右からなのねと気づいた。走舞は平舞より動きがあって見ていて楽しいけれど、平舞も割と好きだ。
私は趣味で着物を着るから、つい装束も気にしてしまう。後ろに長く引く裾を踏まないような舞の足運びとかに注目するのも楽しい。甘州の装束は腕を上げる動作が多いせいなのか身八つ口があるのねと思ったり。

物販

ポストカードがあるかなと思ってのぞいてみたけど、ハガキサイズのカードは薄くて海外郵便で使うのに不安があったから買わなかった。できれば写真家が撮った舞楽のポストカードが欲しいなあ。

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