
写真植字の百年(印刷博物館)
へぇ~写真植字~とか思って見ていたけれど、これっていわゆる「写植」のことじゃん……ということに、あとで気づいた。(察しが悪い)
一番最初の展示は技術解説。
版下とか制作道具が展示されていた。正直、見てもあまりピンとこず。
第1部 写真植字 はじまりとひろがり
ここではイギリスで発明された写真植字と、日本での発展に寄与した二人の人物、森澤信夫と石井茂吉の歴史が紹介される。森澤信夫はモリサワを、石井茂吉は写研をそれぞれ立ち上げている。
第2部 仕組みと機器開発
モリサワ、写研の二社の歴史が年表で紹介されている。二社がライバルとして切磋琢磨しながら機械をだしているのがわかっていい。各社のインタビュー映像もよかった。その後、第三の印刷機メーカーのリョービが加わる。
あとは写真植字機の実用機や部品も展示されている。しかも各社から借りてるとかじゃなくてほとんど印刷博物館所蔵なんだよね。さすが。
第3部 新しい書体と新しい表現
デザイン的な展示なので、ここが一番面白かった。
文字は「彫る」ことから「描く」ことに移行したことで新しいフォントをつくるのが容易になった。書体のコンテストとかけっこう昔からやっていたんだね。
現在、モリサワといえば印刷機メーカーというよりフォントメーカーのイメージが強い。モリサワを知らなくてもExcelを使っていたら游ゴシックとかは日常的に目にするし。そういう私はフォントかるたでフォントメーカーを知ったくちだ。
ちなみにフォントかるたは1階のミュージアムショップで販売されていたので、フォント好きな人は買えばいいと思う。