竹100%のトイレットペーパー「バンブーロール」
バンブーロールは、紙・芯ともに竹でできたトイレットペーパーで、FSC認証*を受けた竹を100%使用することを調達方針としている。
*「Forest Stewardship Council®(森林管理協議会)」による認証制度。適切に管理された森林の木材であることを保証する。
パッケージにはリサイクル段ボールを使用。梱包用のテープもリサイクル可能なものが使われており、環境へ配慮している。さらに、トイレットペーパーの製造に関わる電力はすべて水力発電によって賄われている。
「NRDC(自然資源防衛協議会)」のレポート*によれば、日本は世界で4番目にトイレットペーパーを消費している国だ。
トイレットペーパーには木材パルプが多く使われており「WWF(世界自然保護基金)」の発表*によればこうした木材パルプの調達のために毎日27万本もの木が伐採されている。竹は、その繁殖力の高さや再生サイクルの早さから、貴重な木材の代替素材として知られている。
だが、竹はそうした性質によって太陽の光を遮ることで周囲の木を枯らし、里山が水源としての機能を失う一因になるなどの「竹害」を引き起こしている側面もある。竹を資源として活用することで、竹害の解決と森林保全の両方に寄与することができるのだ。
トイレットペーパー自体は些細な商品であるが、一番身近にあるものだ。それが持続可能な社会につながるとなれば、大いに使う価値はあるだろう。
出典 ELEMINIST
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?