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【同人コラム】どうしても数字が気になる時どうすればいい?

こんにちは、うちはまです。

同人活動をするにあたって誰もが一度は考えたり悩んだりするのがこの「数字気になる問題」ではないでしょうか。
Pixivのブクマ数、SNSのいいねやRT数、フォロワー数や登録者数など、ほとんどのプラットフォームがこうした数字が可視化される状態になっています。

また、Twitter(自称X)ではおすすめ欄の実装によりバズっている作品やツイートが目に入りやすい状態になりました。
そのため、バズ投稿と自分の投稿のインプレッションを比較してしまったり、多くの人にいいねやRTされていることが"当たり前"という誤った認識をしてしまい、自分の投稿にいいねやRTされない=間違っていると思い込んで辛い思いをしてしまう…という方も目にします。

私はフォロワー数を増やしたい、バズりたい、誰かに評価してほしいなど、そうした想いがあんまりなく、「自分がやりてーときにやりてーことをやってる」「自分の活動は自分の好き勝手。見にくる他人は通行人」くらいの気持ちなので、諸々の数字にそれほど一喜一憂せずに済んでいます。
しかし、数字をほとんど気にしない質でもいいねが付けば嬉しいし、頑張った作品に何の反応もないと「世界にはまだ早かったか…」と思って寂しさを紛らわせたりなどもします。

こんな風に数字を基本気にしない人でも「ぬわー反応ないよー」と寂しく思う時があるのだから、反応がほしい人や数字を気にしてしまう方にとって、数字による評価制度の定着は本当に危険だなと感じます。

例えば、少しの増減でストレスを抱えてしまったり、数字に囚われるあまり迷惑行為や違法行為に走ってしまったり、数字が大きい=正義だと思い込んで傍若無人に振る舞うようになったり、数字を評価軸に置いてしまうことの影響は意外とバカにできません。
数字は人を喜ばせもするし狂わせもする。
本当に大変な時代だな…としみじみ思うのです。

しかし、実はこうした数字にまつわる同人界隈の悲喜交々、一喜一憂は古来より同人人(どうじんちゅ)を取り巻いていました。
例えば頒布数だとか、サークルに列をなす人数だとか、サイトの閲覧者数だとか、カウンター数だとか、そうした数字で多くの先人たちも悩んできました。
かつて私が見ていた時の2ch同人板では、pixivの閲覧数やブクマ数、HPのカウンターに一喜一憂喜怒哀楽するオタクたちの阿鼻叫喚が匿名だからこそ赤裸々に語られていました。
今はおーぷんや5chで同じ光景が繰り広げられているのかもしれません。知らんけど。

とにかく今も昔も、人々は数字に囚われ続けており、これからの未来もおそらくきっと変わることはないでしょう。

ですが、数字を気にすること自体は別に悪いことではありません。
たくさんの人に評価されたい、フォロワー数を獲得したい、頒布部数を伸ばしたいというような目標や願望は、自身の成長にも繋がるきっかけにもなります。
しかし、数字ばかりを気にしてしまうと上記のようにストレス源になったりもします。

数字をネガティブに捉えないようにするにはどうしたら良いのか。
出来たら苦労はせんわい!!というツッコミがあることは承知の上で書いていこうかなと思います。

①他人を気にすぎない

当たり前じゃん!と思うかもしれませんが、これ本当ーーーーーーに大事です。
SNSのインプレッションやフォロワー数は、「自分を支持する人」「自分を好きな人」「支えてくれている人」と思いがちですが、実際は「気になるものを自分の好きなタイミングで見れるようにしようと思っている人たちの数」くらいのものです。

あなたが自宅で好きなお花を育てているとしましょう。あなたのお世話と努力が実って庭先に大輪のバラが咲いて、家の前の道を通る人たちは誰でも見られる状態にあります。
その道をたまたま通りがかった人が「綺麗だなー」と呟いてちょっと足を止めて去っていく。その「綺麗だなーと声を出したの人数」が所謂いいねです。
バラを見た人が写真を撮って知り合いに「薔薇綺麗だったよ」と送った回数がRTです。
そんな通行人の数が、家の窓に表示されるのがSNSの仕組みです。

こう変換してみると「何でそんな数字数えてんだ?」って思いません?
思わんか。例えが下手くそすぎたかもしれない。

とにかく、SNSにおける他人というのは、自分の家の近くを通りがかった通行人だと思うくらいがちょうどいいのです。
現実では、家のバラを誰が褒めようが写真を撮ろうが、その数字は分かりません。知らないところで褒められているかもしれないし、知らないところで貶されているかもしれません。
しかし、現実にそれらが数字として見えることはありません。
だから他人の評価を気にすることなく、バラを育てる楽しさと苦労だけを自分のものにできるわけですよね。
なので、実際のSNSも、数字が目に見える場ではあるけど、別に最初から気にしなくていいと一旦思い込んでみるのもありです。

気にするのはダメ!ではなく、気にしないようにするための考え方として「SNSの他人は通行人だしな!」というカードを一個持っておくと良いよね!ということですね。
気にするのはしゃーない。しゃーないンゴよ。


②SNSを品評会だと思わない

SNSの他人からのリアクションは、自宅の前を歩く通行人の独り言だと思いましょう、というのが①ですが、これを品評会だと思ってしまうと、先ほどから書いているように数字がつかないことに悩んでしまいます。

品評会は「審査員が居て、作品を評価するために作られた場」ですが、SNSに審査員は居ませんし、他人の作品を評価するための場でもありません。
SNSはほとんどが「個人ブログが集まったもの」程度なのです。

誰しもが好き勝手に生きており、好き勝手に行動しているSNSの中で、自分も好き勝手に作品をアップしている。そしたらたまたま好き勝手に楽しんでる他人がそれを見つけて「綺麗だな」と思ったり、「何やこれ」と思ったりする。そんな場なのです。

もう一度、現実で自分が庭で育てた薔薇を通行人が「綺麗だなー」と言いながらニコニコ歩いて去っていくのを想像してみてください。
へへ…ありがとやで、とは思っても、「もっと沢山の通行人に綺麗って言ってもらいたいのに、どうして家の前を通っていく人たちは綺麗と評価してくれないのだろう」と悩みはしないんじゃないでしょうか。

ここで大事なことは、「いいねをほしがってはいけない」ということではなく、「現実世界では、通りすがりの全くの他人からの褒めを求めたり欲しがったりすることってあんまないよね」ということを思い出して欲しいのです。

通りかかった人がたまたま超極み日本世界宇宙薔薇マイスター神で、「この薔薇は素晴らしい!!!この薔薇を作った方はあなた!?」と声をかけてくることがあるのがSNS。
しかし、超極み日本世界宇宙マイスター神が必ず作品に評価を下してくれる場ではありません。そして、通行人全員が育てた薔薇を批評しに来る場でもありません。

だからこそ、作品をアップする際に「反応がもらえなかったらどうしよう」「他人に批判されたら」「褒めてもらえなかったら」と怯えなくてもいいのです。
あなたが居る場所は家の庭であって、品評会会場ではないのですから。

③通行人の言葉=正しいではない

同人活動に限らず、現在ほとんどの人間が陥りがちなのがこれなのです。
フォロワー数が多かろうが、チャンネル登録者数が多かろうが、作品が必ずバズろうが、それは個人の発言や情報の正確性・正当性を担保するものでは一切ありません。
超有名イラストレーターが「この描き方は間違っている!」と論じようが、有名インフルエンサーが「そんなんじゃバズれない」と指摘しようが、それはあくまでその人の個人的な感想なのです。

何度も書きますが、SNSのフォロワー数やRT数、インプレッションの数字は情報の正確性や意見・思想の正しさを担保するものではありません。

数字だけを見てしまうと、本来もっと大切にしなければならないことに目を向けられなくなってしまうことがたくさん出てきます。
そして、たくさん数字を稼ぐことが正しいわけでもありません。
投稿した作品が、同ジャンルの神投稿者と比べて少なかったとしても、いいねやRTがほとんどつかなかったとしても、まず作品をひとつ世に出したこと、そのひとつという数字を何よりも大事にしてほしいな。

プライベートでは数字を気にしない私ですが、実は会社の業務でSNS運用管理をしておりまして、仕事となるとやはりいいねやフォロワー数を獲得するためにはちゃめちゃに気を揉みます。
再生数が伸びないと頭を抱えるし、トンマナを定期的に変えたり、構成や撮り方を変えたり、流行の動画やアカウントの手法を参考に取り入れてみたり、たくさん試行錯誤しているのですが、仕事でお給料貰えてるからできることだな…とも思うのです。

こんな終わりも正解もない重労働を、個人の趣味の範囲で抱えたらそりゃあしんどいよと思うのです。

とはいえ、「数字なんて気にしなくてよろし」と他人に言われようが「はい分かりました!」とスパッと切り替えられる人などおそらくこの世には存在しないでしょう。
なので、この記事を読んだ方が同人活動の中で数字に悩んだ時、「そういえば、『いいねは知らん通行人の数だと思えばよし!お給料貰っててもしんどいんだから趣味で抱えたらしんどいに決まっとるわい』みたいなことを書いてた記事があったな…とうっすら思い出していただけたら幸いです。


あとはあれですね、文字数とかページ数でしょうか。
何文字しか書けなかった…とか、そういう落ち込みをされている方に、私がいつも同人ヒューマン達に思っていることをおいておきますね。


140字で、もう最高!!!
1,000文字あったら神かと拝む!!!
3,000文字なんてどれだけ楽しませてくれるんですか????
10,000文字?!??!??!?!?ヒェ天才か!!!!!??????
100,000文字??!??!?!??!?!??!  人生の集大成?幸の出力の天才?これから先もジャンルに残る名著

ラフな落書き!!!!!オタクはこれを栄養に生きてる
1枚絵 最高最高最高!!!スマホ開けばすぐ見れて幸
1枚漫画!??漫画読ませていただけるんですか??!??!?!?
数ページ漫画!?!??!?!???! こんなに読ませていただけるんですか?!?!??!?!?!?!?!??!
カラー絵 !!??!?!?!?!?!?! 天才か…?????????

同人誌出した?
天才か??????最高オブハピネス!!!!!!!!!!






【本日のつぶやき】
数字って本当に怖くて、例えば体重を気にしすぎるあまり拒食症や過食嘔吐になる方もいるんですよね。
数字というものに囚われて精神的に辛くなってしまうのは、例え同人活動やSNSという趣味の範囲であっても、病院にかかる必要がでるくらい心身に負担をかけることもあります。
ストレスって神経!神経にダメージいきますからね!物理ですから!物理ですからね!気の持ちようとかじゃないんですよ!

気に病んでしまう方は、数字が気にならない逃げ道をひとつ作っておくのもひとつの手だと思います。
例えば利用者の少ないSNSであったり、noteのように気軽に書ける場所だったり。私はnoteとblue skyを逃げ道にしてあります。

少なくともSNSの数字というものは、趣味の範囲において、体を壊してまで求めなければならないものではないと思うのです。
だって給料もらってる仕事ですらそうなんですから。
例え明確な目標があるにしても、心身を壊してしまっては何の意味もありません。
活動の主軸がどんなものであろうと一番大切なのは健康ですから、うまくガス抜きをしながら、気にしてしまう心を適度に誤魔化しながら、目標に向かっていけたらいいですね。

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