「応募資格:大卒以上」の向こう側 -デジタル化は社会秩序を崩壊させるか

近年、様々な物がデジタル化され、変わった事は色々あるが、一番はやはり「中卒や高卒が社会に於いて人権を得た」という事に他ならないだろう。SNSやYOUTUBE動画などと言ったものが登場し、遂にはプロゲーマーなる物まで登場したが、それらで炎上するその殆どは、ロクに学校も出ないまま社会に放り出された「中卒」とか「高卒」と呼ばれる奴等だ。近年ではYOUTUBEが収益化システムを作り、「YOUTUBER」などと呼ばれる輩が巷に溢れているが、数ある職業の中でYOUTUBERとプロゲーマーは圧倒的に学歴が低く、なろうと思えば小学生でもなれてしまうという点で革新的な変化を齎した。

YOUTUBEの収益システムには実は大きなリスクがあり、それは「従来における社会の秩序を崩壊させかねない」という点だ。義務教育を終えたら動画を撮り、社会に毒を撒き散らしながら大暴れすれば一夜にして何千万という大金を手に出来るのがYOUTUBEの収益システムであり、これが分かってしまえば高校に行き、大学へ行って就活をするなど面倒極まりなく只のバカである。しかし、それはこれまでの社会システムを大きく変えてしまう。

例えば、つい最近、「私人逮捕」の動画で有名だった「ガッツch」の主(逮捕後に「今野蓮」という名前が出ていた)は、ネットにより中卒であると割れてるし、他にもワーワーと喚きながらコンビニに突撃し、たまにあるスピード籤を買い占めたり、いわゆる「1000円ガチャ」を荒らして大暴れする輩が後を絶たなくなった。やる方は別にいいのだが、やられる方は堪ったもんじゃないだろう。あとは暴露系。例えば有名なコレコレも、本人は大卒を自称しているが間違いなく大卒ではない。現に「コレリス」もその殆どが高卒思考だ。あんな訳の分からん奴に絡まれたらロクな事が無いのは明白であるが、本人は高卒であるが故に理解出来ないのだろう。動画の中だけで偉そうにイキってるだけならまだしも、奴はリアルな社会に絡んで来るので、間違いなく社会活動の衰退に繋がる。本当に大卒なら、その辺りの事も理解出来る筈なんだが果たして真実は如何に。

上で言えガッツchは、動画を見るに明らかに昼間であるが、昼間の街中で奇声を上げながら容疑者を追いかけている訳で、よく、動画の音声に「逃げんな、止まれコラ!」みたいなのがあるが、まずは自分が止まれと言わんばかりである。そして最後は何故か警官に呼び止められた挙句、呆れられると「話を聞いて貰えなかった」などとなるが、何故話を聞いてくれなかったのだろうか。警察は只のチキンなアホでしかないが、警官もバカではないしそれなりに忙しい。昼間から奇声を上げる訳の分からん中卒に付き合っている暇はないのだろう。それぐらい分かりそうなもんだが分かっていれば高校位は出れそうなもんだし、それさえも分からなかったから中卒に甘んじたのではないか。

そして1000円ガチャも、芸人のサンドイッチマンか誰かの番組で取り上げられてから流行り始めた様だが、一過性の物であり、急速に廃れた。それは「1000円ガチャを荒らし捲って、当たりが入っていない事を確認し、警官を呼ぶなどしてそれを動画に撮る」というのが流行ってからである。そしてそういった動画を撮って暴れるのは決まって「中卒」や「高卒」と呼ばれる輩である事が多い。1000円ガチャは殆どの場合、業者が商品を補充するが、いつも来るわけじゃない。昨日誰かが当たりを獲って行ってしまえば、次の補充迄無い事もあるだろう。それぐらい分かりそうなもんだが、分からないから高校さえも出られなかったのであろうと思う。奴等は間違いなくブームを鎮火させ、社会に混乱を招くだけの害悪でしかない。しかし、それを指摘すると、社会は何故か学歴差別だの何だのと叫び出す。タイトルにも書いたが、企業の殆どが「応募資格:大卒以上」としてるのは何故なのか、その意味をもう1度考えて欲しいと思う。現に、最近あった「ワーワーと喚きながら回転寿司を食い荒らす」という動画は、その殆どが高卒だった。そして、散々喚き散らした挙句、奴等は動画の中へと帰ってしまい、マトモな大卒がその尻拭いをさせられるという令和の社会構造が出来上がったのである。

しかし、更なる問題はこれに留まらない。こういった動画がいわゆる「バズった」事で、リアルな社会でも高卒がしゃしゃり出てくるようになっってしまった。去年だったか、知床で「カズワン」とかいう船を転がしたのも、案の定、社長と船長が2人とも高卒だった。社長は運航の安全マニュアルをちゃんと読んでいたのかという声があるが、そもそも「大卒が作ったマニュアルは高卒には難し過ぎて理解出来なかった」のではないだろうか。最大の原因はそこにある気がしてならない。

少し長くなってしまったが、最近、社会で摩訶不思議な事が起きるようになたという声を少なからず耳にするが、上の例を見ても明らかなように、その殆どは中卒や高卒が原因である。しかしまるでそれに逆行するかの様に、社会は奴等に対して寛容になり過ぎている。ひと昔前、社会で評価されるのは間違いなく大卒だった。しかし今や、社会に毒を撒き散らし、その主役となって暴れているのはYOUTUBERという肩書の中卒や高卒であり、何故か奴等は一定の評価を受け、何千万という大金をせしめている。その殆どが、就活で何社も受けた挙句漸く内定を手にした大卒よりも遥かに収入が多い。この状況でも尚、社会は高卒を野放しにするのだろうか。

これを言うと、「ちょっと待って欲しい」という奴が現れる。「寿司を食い荒らした奴等は制裁を受けた、もう2度と外に出られないだろう」という奴がいるがそれこそちょっと待って欲しい。外に出られないなら動画の中でワーワー吠えていればいいのである。問題は制裁を受けたからいいとかダメとかではなく、「外に出られなくても、学校を満足に出ていなくても、動画の中で偉そうにイキってさえいれば、それで困る事はない」という社会背景にあるのである。

少し長くなり過ぎたが、YOUTUBEという動画ツ―ルと、その収益システムの登場により、社会が奴等に対して寛容になり過ぎた事も味方して、中卒や高卒が人権を得たのは間違いない。そしてこれからは間違いなく高卒が大量生産される。令和の日本社会は「高卒」と、どう向き合っていくのだろうか。


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