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【母の終活①】エンディングノート
母は手術をする一年程前から自らエンディングノートを書いていました。
今回、病気によっていろいろなことがわからなくなったり、さらには文字を書けなくなったりしたので、このノートはとても助かりました。
まず、大事なお金のこと。
いくつ口座があってどこにどれだけ現金があるのかがすぐわかったので、退院手続きやその後の生活での諸々の手続きも困りませんでした。
このノートと通帳を寝室のテーブルの上に置いて母は入院したので、相当の覚悟があったのだなと思いました。
次に、ふとお友達の話が出たとき。
病気や手術でバラバラになってしまった母の記憶を思い起こすなかで、私が知らない昔のお友達の話が出たとき、「そんな人、本当にいるのかな?」と母の話を信頼できないことがありました。
しかしこのノートには友達の住所や関係性を書く欄があり、「確かに、その人とは昔〇〇で同じ職場だったみたい!今は△△にいるんだって!」と、母の記憶を補足、肯定してあげることができました。
また、母が昔職場に提出したとみられる履歴書も裏表紙のポケットに入っていて、母の具体的な経歴を改めて知ることができたのも良かったなと思いました。
そして、自分で何もできなくなったときや死後に家族にどうしてほしいか、母の希望がしっかりと書いてありました。
私は看護師として働いているなかで自分で意思決定ができなくなってしまった患者さんをみて、自分だったら?自分の家族だったら?と思わずにはいられませんでした。
そのようななかでエンディングノートの必要性を痛感していました。
私がそんなことを知る前に、自分で買って書いていた母。
ありがとう。
母は持病があったのと、夫(私の父)の死を経験して、自らの死について思うことがあったのだと思います。
なんとなく母の希望は聞いていましたが、改めてエンディングノートを書いていてくれて良かったなと思います。
ただ、母の入院中には涙なしでは見られなかったなぁぁぁ。