㊲恋愛小説の登場人物はイケメンと美女がいい?の巻
さて、しつこく恋愛小説を読み進めているわけですが、色々つまみ食いのように読んだものも合わせるとちょっとした感じになってきました。
で、思ったんですが、やっぱり恋愛小説の登場人物はほぼほぼイケメンと美女(もしくは可愛い)なんですね。
今頃気が付いたのかって感じですが、やはり「ただしイケメンに限る」みたいな思想が物語の中に根強く存在している、ということなんでしょうね。
人間はそれぞれ違った魅力を持っていて、見ようによっては皆イケメンで美人なんですが、小説の中では特に皆キレイである必要があるというわけです。
ただ、この辺のバランスは非常に難しいといえます。
美男美女ばかり出てくるお話は、現実的なリアルさを犠牲にすることになります。
現実では、全ての人が美男美女に見えるわけではありませんからね。主観であるがゆえにそれはどうしようもありません。
逆に、登場人物がブサイクばかりというのもリアルではあるものの気が滅入ります。
特に主人公クラスがブサイク設定だと、ストーリーの求心力は急激に落ちます。
※
「ジュンくん、どうしてここに!」
「エリカ、どうしても君に会いたくて!」
ジュンは野生のカバに似ていた。走ってきたのか鼻息が荒い。
※
違った意味で面白そうではありますが、恋愛小説ではなさそうです。
描写の仕方にもよりますが、恋愛のストーリーと別のところで笑いを生んでしまうのも厄介なところです。
いい人なんだけどねえ。。。というのは現実世界でもよくありますが、物語の中では脇役的な存在になってしまうんですね。
でも現実はどちらかというとこちらに近いことが多いです。
というわけで、主要な登場人物は美男美女の方がいいとは思います。
しかし、恋愛小説においては登場人物が美男美女ばかりでは少女漫画的になってしまって、読者はだんだん辛くなってくるとも思うんですね。
※
わたし:主人公。可愛い。
気になる彼:少し影のあるイケメン。
彼の男友だち:チャラいけどイケメン。
姉:ちょっと口の悪い美人。
弟:やんちゃで生意気なイケメン。
姉の息子:かわいいイケメン。
わたしの女友だち:美人。仕事ができる。
会社の同僚:全員イケメンと美人。
カフェで出会った店員:注文を聞きに来た爽やかなイケメン。
カフェのマスター:渋いイケメン。コーヒーを入れるのが上手。
マンションの隣の住民:大学に通うイケメン。
通行人A:イケメン。
通行人B:美人。
駅員A:イケメン
ラーメン屋の親父:頑固なイケメン。
※
もちろん、確率的にはあり得ない話ではありませんが、これだけイケメンと美人ばかりが出てくると早々にお腹イッパイになりそうです。
少し極端ですが、恋愛小説のハードルの高さは実はこんなところにあるのでは、とも思ってしまいます。
また、妄想チックな話は、むしろそれを書いた作者への興味に転換される可能性もあるので注意が必要です。
もしかして誤解があるといけないので、一応言っておきますと、今読み進めているものは、どれも面白く読んでいます。
読み終わったら感想なども書こうとは思っていますが、まだわかりません。
※)今回もテキトーなことを書いていますが、そんな私も創作大賞に「ボクの道草」という作品を出しています。感想など書いてくれた方もいてとても喜んでいます。ありがとうございます。静かに消えていくのはわかっているんですが、少しは読んでもらいたいのでよかったら読んでみてくださいね。スキ/フォローありがとうございます。励みになります。