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㊴山下清の展覧会での家族の会話「ひろし、ホラ見てみろ」の巻
最近、ブログ系の記事からすっかり離れてしまいましたが、ま、いいかと思っている今日この頃です。
短編小説なんかを書いたりしてますからね。
一体どこにいこうとしてるんでしょうか。
ま、いいんですが。
少し前に、山下清の最後の言葉の話を書きました。
みなさん、山下清は知っていますか? 「裸の大将」などと呼ばれてテレビや映画でも取り上げられているので、知っている人も多いと思います。
主にちぎり絵という手法で作品を作っている芸術家、ということになります。
「こうやって紙をちぎって貼っていくんだな」
そう言いながら物凄いスピードで紙を貼っていったそうです。
山下清の花火の作品は私も大好きで展覧会などで実物も見ましたが、見事なだけでなくなんだか楽しくなるようなポジティブな要素を感じるんですよね。
花火の作品は多くて、隅田川だけでなくあちこちの花火大会が作品として残っています。
テレビや映画の裸の大将シリーズは、芦谷雁之助が山下清を演じたことで有名ですよね。
山下清は、記憶力が抜群に良く、一度見た景色を正確に記憶し絵に再現できる能力を持っていました。
一説には、サヴァン症候群だったのではなどと言われています。
話しをするときは
「~なんだな」
という特徴的なしゃべり方をして、この話し方も有名ですよね。
これ、真似してみると分かるんですが、意外に楽しいので落ち込んでいるときにはおすすめです。
山下清の映画で「裸の大将放浪記 山下清物語」という映画があるんですが、だいぶ前にレンタルして観てみたことがあるんですね。
話はまあ面白かったんですが、記憶に残っているのは、有名になった山下清の展覧会で家族連れが山下清の絵を見ているシーン。
父親「おい、ひろし来てみろ。この絵すごいだろう」
母親「ホント、すごいわねえ」
父親「ひろし、ほらバカでもこんな絵が描けるんだぞ」
母親「ホント、バカでもこんな絵が描けるのねえ」
セリフは記憶によるので正確ではないと思いますが、大体こんな感じでした。
コレどう思いますか?
当時の世相的にこんなことって本当にあったんでしょうか。
前述しているように、山下清はサヴァン症候群だったともいわれていますが、現代では発達障害的な病名を付けられていてもおかしくありません。
このシーンはひどいシーンとして逆に記憶に残っています。
近年では、学校のクラスでジッとしていられないとか、落ち着きがないという子供が多いといいます。
学校から病院を進められるケースもあるようで、病院に行くと決まってなんらかの病名を付けられてしまうんですね。
小学生なのに落ち着く薬や忘れ物をしない薬などを飲んでいる子もいるといいます。
医者の方も、そういう子はもっといるはずだから病院に来てくれればもっと病名を付けてあげるのに、と手ぐすね引いているようにさえみえます。
小学生なんかによくわからない病名を付けて毎日薬を飲ますって、そんなことが本当に必要なんでしょうかね。
もちろん、症状(?)によってはどうしても診断や薬が必要という場合もあるとは思いますが、個人的にはどうしてもモヤモヤしてしまいます。
※)あまり掘り下げるといろいろ言ってしまいそうなので、早めに切り上げました。なんだか子供にとっても生きづらい世の中なんですかね。ま、でもそこを楽しく変換していくというアイデアを子供にも提案してほしいですね。目線を変えれば世の中はとても楽しく見えますから。スキ/フォローありがとうございます。励みになります。