自分にとっての「聞く力」
ビジネスやコミュニケーションに関する本を何冊か読んでいると、自分の話術よりも相手の話を聞くことのほうがずっと大事だということに気付かされます。
私は、自分が何を幸せとするのか考えた時に、人から信頼されたり、人の力になれたり、そういうことばかり頭に浮かびました。そこで初めて、自分がこんなにも人との関わりに重きを置いているのだということを知りました。
でも、全然うまくいっていたわけではなくて、重きを置くからこそ、悩んでばかりでした。
対人関係に価値を置いているからこそ、それに対する執着というか、不安や恐怖があったんだと思います。
その黒い感情が、写し鏡のようになって、他人への攻撃へと変身していたこともありました。
それで得られるのは一時的な優越感と一瞬の場の盛り上がりに過ぎないのに。
それはむしろ人からの信頼を損ねる行動でした。一時的な繋がりのために、大切なものを失っていた気がします。
それに、そういった攻撃が自分の正直な気持ちだと勘違いしていました。
むしろそれを隠して人とうまく付き合うっていうのはずるいというか、自分の正義が許さない気がしていました。
でも、他人を批判するのは自分の正直な気持ちじゃなかった。
不安や恐怖の殻が本心を覆って、自分ですらその殻ごと本心だと思い込んでいました。
自分が求めてたのは、ずっと、正直に心を通わせることだったのに、
自分の心を見誤って、その結果、自分の向かいたい方向と逆に進んでしまっていました。
もっと自分を見て欲しくて、でも見てくれないから、意地を張って相手を見ないようにしていました。けど、見てほしいならまず自分が周りの人を見るべきだったとやっと気付きました。
これからは、もっと周りを見ようと思います。相手の話を聞き、相手の感情を知る。
最初は自分を繕っているようなむず痒い気持ちになるだろうけど、やっているうちに浸透し、余計な殻が剥がれ落ちて本当の心が見えてくる気がしています。そうしたら、少なくとも今までよりは、理想の自分に近づけるんじゃないかという気がしています。
ここまで長々とした文章を読んでくださってありがとうございます。あなたがどう感じたかとか、こういう風に考えてるよ、など気軽にコメントをいただけると嬉しいです。