愛するということ

エーリッヒ・フロム『愛するということ』は私にとってすごく大切な本ですが、今回この本に語るわけではありません。

スティーブン・コヴィー『7つの習慣』にも愛についての同様の主張が書かれていたので、この感動を残しておきたいと思ったまでです。

コヴィーさんは、「お互いに愛がなくなってしまった」と悩む夫婦に、「愛しなさい」と言います。夫婦は、「だから、その愛がなくなってしまったんです」と言いますが、それでもコヴィーさんの答えは変わりません。

コヴィーさんは「愛」を感情ではなく、動詞であると言います(もうすでに『愛するということ』を感じます)。

多くの人は、愛が揺れ動く感情であり、(自分の力が及ばないという意味で)運命的に偶然に生じるものであると考える。だから、その愛の責任の所在はない。
しかし、これは大きな勘違いらしい。

愛するということは動詞であり、自分が行うものである。
相手のために自分を犠牲にしたり、相手の話をしっかりと聞いたり、
そういう具体的な行動が「愛する」ということであるが、
それをあなたはやろうしていますか?とコヴィーさんは問います。
愛するということは自分の能力であり、自分の責任ある行為なんです。


名著と言われるものは本質的なところが共通しているなとつくづく思う。
「あ!この記述は他のこの本の思想と繋がっている!」とか「ほぼ同じことを言っている!」とか、感じることがほんと多い。
世界には普遍的な原則、真理が存在していて、名著と呼ばれるものはやはりその本質を捉えている。だから、見ているものはみんな同じものなんだと思う。そう思うと、共通していると感じるのは必然的だ。

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