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トレイルランと性欲

トレイルランと性欲、ちょっとユニークなテーマですが、実はこの二つには興味深い共通点があります。生物としての欲求がどう運動に影響するか、また自然の中でのランニングが本能をどのように引き出すか、少し真面目に掘り下げてみましょう。

1. 性欲と運動の根源的な共通点

性欲と運動欲は、どちらも人間が本能的に持っている「生き延びるための欲求」です。性欲は遺伝子を次世代に伝えるための衝動であり、運動もまた食料を得て生き延びるための手段でした。現代では運動や性行為が生きるための直接的な目的からは外れていることも多いですが、根底にある本能は変わっていません。そのため、トレイルランなどの運動が活性化するとき、私たちの脳がリワードシステム(報酬系)を通じて、「快感」を感じるようになっています。このシステムは性欲にも同様に働くため、運動による心拍の上昇やアドレナリンの分泌が、どこか性的な高揚感に似た感覚をもたらすことがあります。

2. 自然と接することで得られる高揚感と原始的な衝動

トレイルランは舗装された道ではなく、山道や林道といった自然の中を駆け抜けるため、そこには独特の高揚感があります。普段の生活から離れ、野生動物や険しい地形に囲まれた中で走ると、私たちの体は「サバイバルモード」に入りやすくなると言われています。このモードでは、動物的な本能が表に出やすくなり、普段はあまり意識しない「性欲」や「攻撃性」も自然と高まります。これは進化の過程で、野生の中で生き残るために必要だった反応だと考えられています。

自然の中に入ると、自分が小さな存在であり、かつての人類が自然と共に生きていた感覚が呼び起こされます。そのため、トレイルランで山や森に入ると、視覚・嗅覚・聴覚などが鋭敏になり、脳が「原始の自分」を意識させることが多く、性欲を含むさまざまな欲求が浮上しやすくなるのです。

3. 性欲と運動欲は同じホルモンが関与する

トレイルランを行うと、テストステロンやエンドルフィンなどのホルモンが増加します。特にテストステロンは、男性ホルモンとして知られていますが、男女ともに性欲や自信、競争心を引き出す働きがあります。トレイルランで自分の限界に挑戦する中で、このホルモンの分泌が増え、走ることで感じる爽快感や達成感が性欲に似た高揚感をもたらすのです。また、エンドルフィンは「幸福ホルモン」とも呼ばれ、痛みを和らげ、心地よいリラックス感を生むため、これも性行為後のリラックス感に近いものを与えてくれます。

特にトレイルランで自然と向き合い、息を荒くしながら走っていると、心拍数が上がり、テストステロンとエンドルフィンが絶妙なバランスで分泌されます。そのため、単に疲労が出るだけでなく、「もっと走りたい」「もっと速くなりたい」といった衝動が抑えられなくなります。これは、性欲における「もっと近づきたい」「もっと満たされたい」という衝動に通じるものがあります。

4. 「フロー体験」としてのトレイルランと性欲

トレイルランやその他の持久運動を行っているとき、ある種の「フロー体験」を味わうことがあります。これは、時間の感覚が薄れ、動きと意識が一体となるような状態です。性行為においても、集中している間、似たようなフロー体験が得られることがあります。この状態は、どちらも「今この瞬間」に深く没入する体験であり、自己の存在を超えた満足感や達成感を感じる点で共通しています。

フロー体験は、運動や性行為を通じて脳内に「ドーパミン」や「セロトニン」が分泌され、幸福感や満足感を得られるため、どちらもやめられない「習慣化しやすい」ものになります。トレイルランが癖になる人にとって、その快感は単なる運動不足の解消以上のものであり、心理的な「満足感」や「自己達成感」を得るための手段となっているのです。

5. トレイルラン後のカタルシスと性欲のカタルシス

トレイルランで山道を駆け抜けた後、ゴールした瞬間に感じる安堵感と達成感。それは、長い運動が終わった後に訪れるカタルシス(心の浄化作用)です。性行為の後にも同じようなカタルシスがあり、全身がリラックスし、心地よい余韻が残るでしょう。どちらも強い達成感と開放感を伴い、精神のリセットにつながるため、トレイルランが精神的な解放感を与えてくれるのも納得です。

トレイルランと性欲は、一見すると異なるテーマに見えますが、実は脳やホルモンが関与する本能的な欲求という点で重なり合っています。自然の中で自分を解放し、走ることに没頭するトレイルランは、ある種の本能を引き出し、自分と向き合う時間を提供してくれるのです。

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