市販品によるトレイルランニング補給食考察
トレイルランニング向けの市販補給食について、栄養学と運動学の視点からの評価を以下に示します。考慮するポイントは、エネルギー供給の速さや持続性、筋肉へのサポート、消化のしやすさ、携帯性などです。
評価基準
1. エネルギー源:ランニング中の即効性、または持続的エネルギー供給を得られるか
2. 消化吸収:胃腸への負担の少なさ
3. 栄養バランス:糖質、タンパク質、脂質の適切な比率、ビタミンやミネラルの含有量
4. 持ち運びの便利さ:携帯性やパッケージの使いやすさ
5. 味・食感:美味しさと食感が走りながらの補給に適しているか
トレイルランニング補給食ランキング
1位:ジェル(例:グリコパワープロダクション エキストラアミノアシッドジェル)
• エネルギー源:炭水化物主体で素早くエネルギー補給ができ、BCAA(分岐鎖アミノ酸)も含まれ、筋肉分解を抑制
• 消化吸収:ジェル状なので吸収が早く、消化器に優しい
• 栄養バランス:糖質とアミノ酸、ビタミンB群などが含まれるため、エネルギー代謝を助ける
• 持ち運び:小型で軽く、使い捨てパッケージが便利
• 味・食感:甘さ控えめで、走りながらも取りやすい食感
• 総合評価:短時間でのエネルギー補給に最適で、筋肉ケアも期待できる
2位:エネルギーバー(例:PowerBar、Clif Bar)
• エネルギー源:主にオーツやナッツを使い、持続性のあるエネルギー供給
• 消化吸収:固形物なので少し時間がかかるが、腹持ちが良い
• 栄養バランス:炭水化物、脂質、タンパク質がバランス良く含まれており、長時間運動に向く
• 持ち運び:やや大きめだが持ち運びやすいパッケージ
• 味・食感:多様なフレーバーがあり、飽きにくい
• 総合評価:ミドル〜ロングトレイルに適しており、腹持ちと持続性に優れる
3位:ドライフルーツ(例:デーツ、レーズン、アプリコット)
• エネルギー源:糖分と食物繊維が豊富で、エネルギー供給が早く維持もされる
• 消化吸収:自然素材で消化に優しいが、個人差あり
• 栄養バランス:天然のビタミン、ミネラルも含まれるがタンパク質は少ない
• 持ち運び:袋や小分けにして持ち運びやすい
• 味・食感:自然な甘みで手軽にエネルギーチャージ
• 総合評価:自然派補給食として人気があり、短〜中距離の補給に便利
4位:ナッツ類(例:アーモンド、クルミ)
• エネルギー源:脂質主体でエネルギー持続性が高いが、即効性は低い
• 消化吸収:消化にやや時間がかかるため、短距離ランでは不向き
• 栄養バランス:タンパク質や良質な脂質、ビタミンE、ミネラルを多く含む
• 持ち運び:小分けで持ち運びやすい
• 味・食感:カリッとした食感が気分転換に良い
• 総合評価:長時間トレイルや休憩時の補給に向く
5位:ウェハースやクッキー(例:VAAM ウェハース)
• エネルギー源:即効性のある炭水化物が多く、食べやすい
• 消化吸収:すぐに吸収されるが、消化しやすいので短距離向き
• 栄養バランス:糖質が多く、脂質やタンパク質は少なめ
• 持ち運び:軽量で携帯しやすいが、粉っぽいので口に運びにくい場合も
• 味・食感:甘くて口どけがよく、一口で取りやすい
• 総合評価:即効性に優れ、短距離やテンポの速いランに適している
総評
• 短距離やテンポの速いトレイルでは、ジェルやウェハースが適しています。
• ミドルからロングのトレイルでは、エネルギーバーやナッツ、ドライフルーツのように持続的にエネルギー供給できるものが効果的です。
• 好みに応じて、数種類を組み合わせると、それぞれの良い点を活かした補給ができます。
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