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アサカツのススメ!1人でイベントしても寂しくない?

「朝活やってみなよ、気持ちいいよ!」と友人に誘われ、渋々始めたアサカツ。今朝も眠い目をこすりながら飯盛山に向かった。爽やかな空気を吸い込み、「さあ、トレイルランニングでリフレッシュだ!」と思いきや、そこには毎度おなじみ、謎のラジオ体操軍団が待ち構えているのだ。

飯盛山に到着してまず目に入るのが、朝5時半から陣取っているその軍団。ラジオの小さな音が鳴り響き、何とも言えない一体感を醸し出している。全員が真剣な表情で第1と第2を連続でこなすその姿は、まるで秘密結社の儀式。リーダー格のおじさんが「ハイッ、背筋を伸ばしてー!」と声を張り上げるのを横目に、こっちはこっちで走り始める。

しかし、ラジオ体操軍団の見守る中でのトレイルランニングは、なかなかスリリングだ。彼らの視線は鋭く、まるで「お、今日は調子良さそうだな」とか、「そのフォームはちょっと危ないぞ」といった無言のコメントが聞こえてきそうで、ちょっと背筋がゾクッとする。気づけば、自分が何かの審査を受けているかのような気分に。ここで手を抜いたら負けだ、と意味の分からない闘志が沸き上がるのもまた一興だ。

中腹に差し掛かる頃、ふと耳を澄ますと、ラジオ体操の音楽が再び聞こえてくる。「あれ?始まってる?つづいてる?」と思うが、どうやら第3ラウンドに突入した模様。再び響く「ウーン、1、2、3、4!」の掛け声に、少しばかりの不安が募る。もはや体操ではなく、修行のような光景だ。なぜあそこまで真剣なのか、誰もや」、ま知らわゆたつない。謎のラジオ体操軍団はただ、ひたすらに朝の空気を切り裂く動きを続けているのだ。

山頂にたどり着くと、広がる景色、朝日が寂しさを吹き飛ばしてくれる。ここで恒例のオトコジュクポーズをする。朝日を浴びながらポーズをすると心地よい。

飯盛山には常連がたくさんいてここで会える人たちになんだか励まされてるような気分も味わえる。

1人のイベントは確かに気楽だけど、こうして奇妙なキャラクターたちとの出会いがあるから、決して寂しくはない。むしろ、その不思議な空間が癖になってくるのだ。朝活って一人でやると孤独になりがちだけど、ラジオ体操軍団、飯盛山常連がいれば一気にアットホームな雰囲気に包まれる。1人のはずが、気づけば「ラジオ体操のリズムが今日のペースメーカーだな」と思うくらい馴染んでいるのが不思議だ。

こうして今日も、ラジオ体操軍団に見守られながらトレイルランニングを終える。彼らの存在が、意外にも「1人じゃない」安心感をもたらしてくれるのだから不思議なものだ。飯盛山でのアサカツは、1人で始めたはずなのに、いつの間にかちょっとしたコミュニティに溶け込んでいる気分。これだから朝活はやめられない。

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