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トレイルランニングとマクレレの融合
「トレイルランニングとマクレレ」——これをテーマにするなら、まず間違いなく浮かんでくるのは、あのアフリカンサウンドとリズムの軽やかさだ。朝の涼しさが心地よいトレイルのスタート地点で、イヤホンから流れてくるのはマクレレの名曲「Jerusalema」。このビートがまるで後ろから背中を押してくれるかのように感じる。さて、山道のゴツゴツした岩を避けながら、最初の数百メートルを軽快に進んでいく。
マクレレはアフリカの伝統音楽にルーツを持ち、独特なリズムとエネルギーに満ち溢れている。その軽快なリズムに乗りながら走ると、普段の息苦しい登り坂もまるでダンスフロアのように楽しく感じるから不思議だ。例えば、「Jerusalema」のあのリズムに合わせて一歩一歩足を踏み出していると、まるでトレイルがダンスフロアに変わったように感じる。走りにくい岩や根っこがあっても「よし、ここは一回ターンして避けるか」なんて心持ちになる。脳内ではアフリカンダンサーたちが共演してくれているようで、そんな気分がちょっと嬉しい。
トレイルもなだらかな道が続くわけじゃない。次にやってくるのは、急な下り坂。ここでは「Ameno」が流れると最高だ。あの幻想的で不思議な雰囲気の曲が、険しい下り坂の冒険心を掻き立ててくれる。ステップを踏み外しそうになりながらも、「Ameno」の不思議な旋律に合わせて、身体が勝手にリズムに乗ってくれるのだ。「Ameno」は、なんとも言えない勇壮なエネルギーがあって、落ちないようにと足元ばかり見ていた自分がいつの間にか空を見上げ、「まぁ落ちてもいいか」という不思議な感覚になる。これこそ、音楽の力だろうか。
そして、山頂が近づくと「Waka Waka」が流れてきて、これがまたテンションを爆上げしてくれる。マクレレのビートに合わせて、疲れた足ももうひと踏ん張りだ。「もう少し、あと少し!」と自分に言い聞かせながら、頭の中ではサッカー選手がフィールドを駆け回る姿がフラッシュバックする。「Waka Waka」の勢いとともに、山頂がゴールと見立てられ、そこに待っているのは…まさかのご褒美の「オトコジュクーポーズ」?
こうしてトレイルランニングとマクレレが織りなすコラボレーションは、身体だけでなく、心まで楽しく揺さぶってくれる。登り、下り、また登り。それぞれの段階で曲を変え、まるで自分がアフリカの大地を駆け抜けているかのような錯覚に陥るのだ。
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