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5-1 イギリス編 長期滞在のディープな魅力 ベテランスペイン撮影コーディネーターのぶらり旅 5-1 イギリス編 長期滞在のディープな魅力

 長い付き合いがある日本人の住むロンドンやケンブリッジには昔から訪れ、そこを起点に旅をしてきたが、おととしは1か月強、去年は3週間と一人住まいの高齢の親しい友人の希望でケンブリッジに長期滞在してきた。夏の南スペインは年々暑さが増してきているので、涼しくて花の溢れるイギリスで夏を過ごせることは、とてもうれしい。そしてスペインに住み始めてから全く使わなくなった英語をこの2年ぐらいDuolingoで勉強しているので、英語を使っていきたいと思う。

今回はケンブリッジに20日間の予定。長期滞在ならではのディープな魅力をお届けします。

マラガのシェフ ダニ・ガルシアの空港バル

6月12日1日目 ケンブリッジ
 6月4日にケンブリッジに住む友人から「来て欲しい」という電話があり、万障繰り合わせ早速やって来た。私の住むマラガはイギリス人が開発したスペイン初のリゾート地。年間100万人以上のイギリス人が太陽を求めてやってくるので、目的地ロンドン・スタンステッド空港へは毎日便があり、格安航空券が買える。今回はRyanairで10kgのスーツケースを預ける往復チケット180,56ユーロ片道2時間40分なので、国内旅行の感覚。空港で長ーい行列が。まさかと思って聞いてみるとやはりパスポートコントロールのための列。右側にはEU諸国の人のレーンがあるが、こちらに列はない。最近最長の行列に加わる。30分以上かかってようやく通過。ゲートに進む。イギリスがEUから脱退してこんな所にしわ寄せがくるとは、この誰も想像しなかっただろう。

長蛇の列は苦手

 飛行機は予定通り到着。スーツケースをピックアップし空港の free wifiに繋ぎ、早速アプリOmioで電車のチケットを探す。Cross Countryの急行便残り4席の窓側1席を早速買う。このアプリはスペインでもイギリスでも使え、異なった鉄道会社の物も一覧で検索できるので便利。普通の列車より早くて安いのを、買えてよかった。窓口には列があったので手数料を払ってもアプリを使って正解。

早くて安い

 今日はイギリスらしい雲の低い曇り空。沢山の緑の中にエルダーフラワーヒナギクの白い花があちこちに咲き乱れている。30分ぐらいでケンブリッジに到着。駅を出たらなんと乗りたい路線バスが遅れて今バスストップに入ってきた。走って飛び乗る。20分は待つと思ったのでラッキー。同じく飛び乗った旅人と思わずにっこりしあう。友人宅に無事到着。

裏庭から見た家

 ここはイギリスらしい、間口が狭く奥に長くて、その先に庭がある作り。二階の上に屋根裏部屋のある築100年ぐらいの昔の長屋風、庭付き一軒家。庭には花が咲き乱れとても美しい。しかし今年の春はとても雨が多く日照時間があまりに短かったので、花がつい最近まで咲かなかったそうだ。猫のエイミーも久々に雨から開放され、自由に外を歩き回っていてうれしそう。早速ビールに私の大好物の蟹、ブラウンクラブのドレストクラブが。魚屋さんが身をほぐして甲羅にぎっしり詰めたもの。イギリス人はマヨネーズで食べるらしいが、私はまずさらで食べて、その後ポン酢で頂く。至福の一品。これは毎週水曜日に近所に来る魚屋さんのもの。イギリスのスーパーには食べたいような魚介は無いので、この魚屋さんが来る日はいつも楽しみ。

好物の蟹

イギリスとスペインの時差は1時間。夜の10時になってもまだ薄明るい。夜の気温は12度ぐらい。家にはまだ暖房が。近いけれど遠い、イギリスの夜が更ける。


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