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ビリー・ジーン・キング杯 スペイン・マラガ テニス観戦日記11/14 木曜日

今朝までマラガには集中豪雨の警戒警報が出ていたが、幸い朝方軽く降っただけで、曇りのち晴れ。当初10時開始の予定が、12時に変更と前日知らせが届く。11時開場。いつも通り早朝に出勤した友人によると、特に道路などに問題はなかったという事だったが、念のため少し早めの10:30に車で出発。国道を避け、高速を使って行く道を選ぶ。順調に11時には現地に到着。

ありがとう ラファ 巨大横断幕

会場横の駐車場に駐車。真横の陸上競技場にはGracias Rafa(ありがとう ラファ)と書いた巨大な横断幕が貼られている。スペインにとってラファ(ナダル)は国民的スポーツ選手。テニスに興味はなくとも、彼の人となりはみんな知っていて、このような横断幕が作られる、本当にみんなから愛される素晴らしい選手。20年間も世界のトップを走り続けた彼だが、その謙虚さは有名だ。例えばオリンピックに参加した時、高級ホテルではなく、選手村に宿泊し、食堂で食事をする。フェデラーやモジャなどテニス界に友人が多いことでも有名だが、他分野のスポーツ選手や文化人たちとの親交も厚い。
そして多くの人々が彼に感動を受けた。そしてその最後の舞台にマラガを選んでくれた。だから、さようならではなく、「ありがとう、ラファ」。

いよいよ会場に

ファンコーナーはまだ準備中の所が多い。人もまばら。フードカーや記念グッズの販売、スポンサーブースなどが並ぶ。会場はマルティン・カルペーナというマラガのUnicajaというスペインリーグでもトップクラスのバスケットチームのホームグラウンドかと思っていたのだが、なんとその横に設置された巨大なテントだった。確かにデビスカップチケットを購入した人の前売りチケットは20%offで、中ほどのまずまずの席が13,50ユーロなのだから、仕方ないか。これでよく昨日の悪天候を乗り越えたものだ。今日は雨もやんで良かった。

コンチータと遭遇!❤️

会場に向かう途中、向こうから歩いてくるのはあの、コンチータ・マルティネス! 早速写真をお願いして一緒に一枚。彼女は1994年にウィンブルドンで10勝目を目指すナブラチロワを破って初優勝し、世界ランキング2位になったほか、長年に渡りやはりスペイン人のアランチャ・サンチェスと二人で女子テニス界で素晴らしい活躍をした選手。そして今は解説者として、いつも素晴らしい仕事をしている大好きな人だ。ラッキー!!

座席に着き、早速ビールを買いに行こうと会場の人に聞いたが、なんとトイレもビール売り場もさっき通ってきたファンコーナーまで行かなくてはならないと言う。えー?? Mさんの連れ合いは足が悪いので私たち二人で買いに行く。しかし遠い。
ビール売り場は空いていてすぐに買えた。3,5ユーロ。日本代表のサッカーウェアを着た外国人男性が横にいたので話を聞いたら、奥さんが大坂なおみ選手のファンで、イギリスから来たが、彼女が怪我で欠場で残念だという事だった。水を買いにここに来たが、スタンドに釣り銭がまだ無くて困っていたので、Mさんが代わりにカードで払った。やれやれ。

日本応援団

私たちの座席からコートを挟んで反対側が日本選手とチームの座席。そして応援団の人たちが揃いの赤いTシャツを着てきていた。私たちはそうとは知らず、赤いものも着てこなかった。一方ルーマニアの人々はかなりの数いて、黄色いシャツを着ている。応援グッズも色々と揃えていてなかなかすごい。東欧で唯一ラテン民族の血筋をひく陽気な国民だそうだ。

各国の入場と国歌斉唱。久々に「君が代」を歌った。この大会のファイナルは、ここまで戦い抜いた12ヵ国が、シングルス 2セットを2試合。そして同点の場合ダブルスが1試合行われる勝ち抜き戦。

始めは日比野菜緒対アナ・ボグダン。2人共30代初めだが、大きな大会での経験は圧倒的にボグダンが多い。日比野選手は先行で緊張しているのか、今一つのびのびとプレーができていない。結果は2-6 4-6 。残念。しかし生の試合観戦はやはりとても楽しい。

第二試合はお互いのチームナンバーワンの柴原瑛菜対ジャクリーン・クリス。柴原選手はダブルスで世界4位にまでなった人だと後で知る。のびのびとしたプレーで第一セットを6-4 で取り、第二セットはタイブレークになったが7-6(2) 勝利。素晴らしい試合だった。試合後の英語のスピーチが素晴らしいと思ったら、彼女はアメリカ生まれだった。26歳、これからも楽しみだ。日本チームキャプテンの杉山愛さんもスピーチしていた。杉山さんがいれば、ダブルスの人たちは心強い、とMさんが言う。試合中もいつも変わらないあの笑顔でベンチで選手を励ましている。

会場の様子

スピーチの後にサインボールを3つ観客にプレゼントすると言う。コートと座席は近く、きっと応援の声が届いていたのだろう、エナさんが私たちの方に向かって打ってきた、そしてなんとボールをゲットしたMさんが私にプレゼントしてくれた。とてもうれしい。今日は本当にラッキー。

エナさんのサインボール

試合後に次のダブルスが何分後に始まるのか、だれが出るのか全くアナウンスが無い。遠くのフードカーまで買いに行ってもパッとしたものはなかった。こんなこともあるかと私は昼御飯用に栗おこわのおにぎりを持ってきたので、皆で食べる。国別対抗は長丁場。持ってきてよかった。まだ時間がありそうなのでビールを買いに外に行く。

ダブルス

ダブルスは、青山修子/穂積絵莉 対 モニカ・ニクレスク/エレナ・ガブリエラ・ルース。青山選手は昔ながらのスタイルでダブルスを戦っていた。サーブでは若い人たちに勝てないが、その経験値で良いプレーをして勝ち進んだように思う。穂積選手も好プレー。約一時間半で6-1 7-5で日本の勝利。みんな長いフライトや時差を乗り越えて、素晴らしい活躍だった。終わったのはほぼ18時。6時間もとても楽しい時間を過ごせて大満足。
次はなんと全大会一位のイタリア戦 。見に来なくては、と帰り道に話し合う。


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