見出し画像

5-7 イギリス編 長期滞在のディープな魅力 ベテランスペイン撮影コーディネーターのぶらり旅


6月18日 7日目 ロンドン
 出発時間が朝の通勤通学時間帯なので、混んでいるシティセンターを避けバスでCambridge northに出て、電車で約一時間でTottenham hale。ここが始発なので窓際に座る。Tottenham haleから Walthamstow Central stationまでは地下鉄のビクトリアで二駅。この駅で日本から来たHさんと合流。久々に、それもロンドンでの再会。天気が良いのでお互いの近況について話しながら歩いていくことにする。15分ほどでウィリアム・モリス・ギャラリーに到着。前回来た時は有料だったが現在は無料。

ファブリックとその染型
ファブリックデザイン下絵

モリスは19世紀のイギリスを代表する芸術家、詩人、社会運動家。ここはモリスが幼少期に住んだ家で、彼がどんな仕事をしてきたかが展示されている。空いていたので二人で色々コメントしながらゆっくり展示を見ていく。

ユートピア
ミュージアムカフェのテラスでランチ

途中でミュージアムのカフェでランチ。私はオート麦や豆などの入ったイギリスらしい、ブラックソーセージ Veggie hoggisとチェダーチーズ、ルッコラ、キャラメルオニオンにマスタードを利かせたホットサンドと春のサラダに柚子味のスパークリングウォーターを頼み、外のテラス席で食べる。平日の晴れた今日は赤ちゃんや小さな子供連れの人たちが多くて、本当に和やか、これぞモリスの推奨したユートピア

企画展ポスター刺し子と紅型染め布団カバー
刺子と紅型染め布団カバー

 昼食後に再び展示を見て回る。企画展は大民藝展。Art without heroes(ヒーローのいない芸術)というすてきな副題。V&A始めイギリス各地から集められた、今まででイギリス最大規模の展示だそうだ。バーナード・リーチの1911年の日記に「日本人の友人たちと共に民藝でモリスのアーツ・アンド・クラフト運動をしようと思う」、と書かれていた。素晴らしいバトンタッチ。作品の解説に何焼き、何染め、などの注釈がなかったのが少し残念。最近海外で人気の刺し子や金継ぎをしたものもあったが、金継ぎは残念な仕上がりだった。

ガーデンから見たギャラリー

 建物の裏手の一角にはモリス・ガーデンがあり、その裏手は広い公園だ。ガーデンで散歩をしている時にを見かけた。一日何時間もゆっくり展示を楽しめ、本当に充実した一日だった。帰りも歩いて駅まで。話が尽きずカフェでアップルタイザーを飲みながらしばらく歓談して帰路へ。

100%リンゴジュースの炭酸飲料

ロンドンの地下鉄はクレジットカードでタッチ決済。鉄道は駅の窓口に誰もいなかったので、スマホの割引レールカードを見せて片道切符をケンブリッジまで買う。帰宅ラッシュの時間帯なので行きより少し高め。割引で18,50ユーロ。イギリスでは時間帯によってチケットの値段が変わるので時間の自由が利くならば要チェック。

 昨日の夜花火が上がったので友人がドア越しに呼んでくれたが私は熟睡していたそうだ。なんと30分も続いたらしい。そして今夜もまた花火があがったので、早速屋根裏部屋に。快晴で素晴らしい眺めだった。本格的な夏到来。


いいなと思ったら応援しよう!