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【本曜日】幸せの青い鳥を探す旅をしよう。

素敵なブックカフェを探し求めて東へ西へ。そうしてわたしはついに見つけた…はたして、その場所は。


ある日思い立つ。
ブックカフェに行きたい。好みのお店を探そう。

思い立ったら即行動の極夜です。
本曜日。本に関連する内容でお届けします。
Don't stop me now ~



どこそこにブックカフェがあるとわかれば、まずは訪ねてみた。これまであちこち行ってみたけれど、どこも自身が落ち着ける雰囲気とは少し違う。なんとなくだけど。
視界が開けてるのは、周りを気にしてしまう。本棚とテーブルがかっちりと分かれているのは、好きなタイプではない。誰かが良い店と感じても、わたしには合わない部分もある。…我儘なのかもしれない。
しかし、求めているのは単なる読書と飲食ではない。心身のセンサーがざわつくことなく、ゆっくりとエネルギーチャージできる空間。
カフェを巡るうちに、自身のほんとうの気持ちが解ってきた。

何を求めてブックカフェへ行くのか。
どんな気持ちに浸りたいのか、そのためにはどんな条件をクリアする必要があるのか。
そして、今の自分はその店に歓迎される存在か。
…いろいろな意味で。


またリサーチして、出直そう。それを何度したか、覚えていない。


仕事終わりの帰り道、いつもの風景をなんとなく眺めていたとき。あるものが視界に飛び込んできた。毎日見えているはずの、それ。何年も見えているはずの、その看板。 

………


どうして今まで通り過ぎていたのか、こんなにもわかりやすくそこにあったというのに…
いいえ、わたしはわかっていた。
それまでのわたしは、まだそこには至らなかった。だから、呼ばれなかった。

扉をそっと開ける。
そこには、隠れ家のような理想的な空間が展開されていた。
本棚とテーブル、椅子やその他の絶妙な配置、店内の明るさ、どれをとっても理想的。

選書。ジャンルは多岐にわたっており、どの棚を見ても新発見がある。何より好みの本がたくさんある。

ふと、後ろを振り返るとそこには、
わたしにとって特別の意味を持つ富士山の写真。
この街にきて最初に出会ったのと、同じ構図。

良くあることと、笑ってくれていい。
日本にいれば、富士山の写真は日常的にみられるもの。

この時このタイミングで目に入ることに意味がある。そうわたしは信じる。

…いろいろあったけれど、ついにここまで来ることができた。導いてくれた存在に感謝いたします。



まずは、ゆっくり過ごしたい。

No Book
No Life

ウインナコーヒーを飲みながら、そばにあった未読の絵本を手にとる。小学校の読み聞かせに持参したい本がまた1冊増えた。

飲み終わってからは、席を離れ店内を移動しながら、本との出会いを楽しんだ。

気になる1冊があった。
帰り際にレジへ持っていくと、
「ありがとうございます。これ、実は…」と、
その本(ペーパーバック)について、教えてくれた。



懐の深い雰囲気のお店だったなぁ…



メーテルリンクの青い鳥は、最初はただの鳥だった。チルチルとミチルが青い鳥を求め旅に出て、苦難を乗り越えた。この旅を終えたときに、ただの鳥ははじめて青い鳥となった…
幸せは、ただ待っていても手に入らない。求め、その為の努力を続けた者だけが、幸せをつかめるのだ。


さあ、ひと息ついたら、次へと進もう。
急がずにゆっくりと。



買った1冊のお話は、またの機会に。


読んでくれて、ありがとう。
それではまた、お会いしましょう。


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極夜
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