「産後うつかも、と思ったら誰に相談すればよいの?」~妊婦さんのメンタルケアの必要性~(後編)
母子保険はぐは、女性のメンタルヘルスの課題にAIの観点から取り組んでいるFloraと「もっと頑張らないといけないと思っているあなたへ」というオンラインのワークショップを開催しました。
後編は京都府の母子訪問で指導員として活躍されており、現在は「GOOD NATURE STATION」でカウンセリングを行っている助産師の渡邉安衣子さんが産後うつの症状や、悩んだ時に誰に相談したらよいかなど、より具体的な話へとなりました。
前編はこちら
産後うつについて
産後の辛さや不安から産後うつと診断される人がいます。具体的には、好きだったことが楽しいと思えなくなったり、人に会うのが面倒になったり、普通にできていたことが集中できなくなったりし、これまで通りやろうとしてもできずに自分の自己肯定感を下げる悪循環に陥ります。
産後うつとして病名を受けて診断されるかはさておき、そう感じたら精神科や心療内科といった専門家に相談することがまずは重要になってきます。
脳を含む体の疲れが心の疲れに直結し、それに対して道徳的・科学的に考えられなくなったときに自分のせいだと感じてしまうのです。
体のけがをしたときに自分で応急措置ができない場合に病院にかかるように、心のけがに関しても同じように病院で専門家に診断してもらうことは当然のことです。
相談相手に適している人とは?
じぶんのつらさや不安、悩みを相談することは大事ですが、相談すべき人とそうでない人がいることは知っておく必要があります。
相談相手に適している人
感情を否定せずに尊重してくれたり、共感してくれる人
秘密を守ってくれる人
相談相手に適さない人
感情に立ち入ってくる
決めつけや結論を押し付けてくる
産後うつに関して知ったかぶりをする
口が軽い
といった人は相談相手としては適していないと思います。これは病院の先生など、専門家でも同じように判断すべきだと私は考えます。
産後うつは誰しもがなる可能性があるもので、もしそうなったときに相談できるよう、気心知れた誰かとつながっている必要があります。
ママの自立について
一人で生きていける人なんていないこと。また、親以外に頼れるようになることが自立です。
パートナーや親を含めた家族が妊娠出産でお母さんを大事にしてくれるとは限りません。自分の悩みを相談する人がいることが自立することだと感じます。
【イベント共催】
Flora株式会社
母子保険はぐ