見出し画像

妊娠出産の費用(後編)

妊娠~出産、自分で用意しなくてはいけないお金はどれくらい必要?

妊娠を考えている人や、妊娠中の人たちにとって、妊娠・出産にともなうお金の問題は避けられないもの。具体的にどのようなタイミングで、いくら必要なのかわかっていれば、いざという時に慌てずにすみますね。今回は、妊娠や出産に必要なお金についてみていきたいと思います。(2021年04月12日時点の情報です)

医療費以外にもマタニティウェアや出産準備の費用も必要

妊娠中は医療費のほかに、ママの体の変化に合わせて、マタニティウェアや下着などの買い替え必要になる場合もあります。また季節の変化に応じて買い替えなければいけないことも想定して、あらかじめ予算を立てておきましょう。

また、生まれてくる赤ちゃんのために、肌着や洋服、おむつなどの準備も必要です。ベビーベッドやベビーカー、チャイルドシートなど大きな出費になるものは、せっかく買ったのに使わなかったということにならないよう、経験者にアドバイスを求めたり産後に様子を見て買うのもおすすめです。

また、最近ではベビー用品のレンタルを利用する手もあります。産後に備えて、妊娠中に用意するものと予算をリストアップしておくとよさそうです。

出産にあたって必要なお金とは?

出産費用はお体の状態や地域によって異なる部分もありますが、分娩や入院にかかる費用、そして生まれてくる赤ちゃんのお世話にかかる費用に、里帰り費用、内祝いや行事のためにかかる費用など、出費はかさみます。どのような費用がかかるのか、みていきたいと思います。

・分娩や入院にかかる費用は平均50万円
病院や助産院などに支払う金額は、国民健康保険中央会が公表している「正常分娩分の平均的な出産費用について(平成28年度)」によると、正常分娩の場合は平均50万5,759円です。出産費用には、分娩料だけでなく数日間の入院料や検査料、新生児管理保育料などさまざまな料金が含まれています。

出典元 : 国民健康保険中央会「正常分娩分の平均的な出産費用について(平成28年度)」(2021年4月2日最終閲覧)

頭に入れておきたい出産に関わる費用

妊娠中は、経過が良好でもいつ何が起こるかわからないものです。予想外に費用がかさむ場合もあるため、ポイントを抑えておきましょう。

まず、帝王切開になった場合。健康保険が適用されますが、3割の自己負担が必要になるため自然分娩よりも出費が増える傾向にあります。今や、4人に1人が帝王切開で出産をしていることがわかっています。帝王切開になることも想定しておくと、いざという時に慌てないですみそうです。

さらに、出産が早朝や深夜、休日や祝日に重なった場合には、割増料金がかかることもあります。

出典元 : 厚生労働省「平成 29 年(2017) 医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況 」(2021年4月2日最終閲覧)

出産育児一時金42万円が健康保険から受け取れる

出産費用については、加入している健康保険から一律42万円の出産育児一時金が給付されます。さらに、健康保険組合によっては付加給付がある場合もあるので、出産前にどれだけ給付が受けられるか確認しておくといいでしょう。

ただし、分娩や入院費が平均額を大幅に上回る産院もあるため、予算に見合った産院選びが重要です。また、分娩や入院の平均費用は、都道府県ごとに大幅な差があることがわかっています。

全国でもっとも高いのは東京都で62万1,814円、もっとも安いのは鳥取県で39万6,331円と、その差は22万5,483円。都道府県によって大幅な開きがあることが見て取れます。

出典元 : 国民健康保険中央会「出産費用の都道府県別平均値、中央値(様式5)」(2021年4月2日最終閲覧)

産後、育児にかかるお金もチェック!

産後、赤ちゃんのお世話が始まると、ミルクやおむつなど今までになかった出費が発生します。消費量が多く予想外に費用がかさむこともあるため、安く購入できるお店を見つけておくこともおすすめです。
さらに、内祝いやお宮参りの撮影代や食事代など、お祝いごとが多いのも産後の特徴。一生に一度の思い出になるため、つい張り切ってしまいがちですが、しっかり予算を話し合ってのぞめるとよさそうです。

しっかり調べて備えましょう

妊娠や出産にかかる費用についてみてきました。予想外に高額だったり、費用がかさんだりと、確かにお金はかかります。しかし、受けられる助成などもありますので、まずは住んでいる自治体で調べてみましょう。
母子保険はぐは、妊娠中はもちろん、出産後のママや生まれた赤ちゃんの入院や手術に備える保険です。予期しない出費に対して保険で備えることもご検討いただき、安心して妊娠や出産をおむかえください。

前編はこちら 主に医療助成費についてお話しています