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◆HUC2周年企画◆ 気になる隣人の話 <チャイナ支部>

こちらは母親アップデートコミュニティ(通称:HUC)の2周年を記念した企画として書いています。

中国語の愛の真実

你好。

Lamaです。

HUCに入った当初、チャイナのお仲間がこれから増えるのではないかと勢いあまって支部を立ち上げたものの、私自身コロナのあおりを受け、結局北京の自宅に帰ることが叶わず本帰国せざるを得なりました。

ということで、活動と呼べることもせず幽霊状態ですが、HUC2周年ということでラテンのノリで「祭りには参加♪」です。

チャイナ、というと一般的にはパンダ、餃子・チャーハン、チャイナ服のように日本で親しまれているものから、孔子、始皇帝、三国志などの歴史や小説の舞台、上海、万里の長城、天安門広場など仕事や観光で目にする場所などがイメージとして浮かぶと思いますが、どれが本当のチャイナかというと何年住んでも全く分からないというのが正直な結論です。

何せ国土がヨーロッパよりも広いんですから!

一面では括れない不思議の国チャイナ。

幸か不幸か、私たちは隣人としてこの国と付き合っていかざるを得ない以上、一つでも多くの面を知っておくことがより良い理解と関係構築につながるのではないかなと思ってます。


Q:中国語とは何か?

Lamaはチャイナに留学生、駐在員、駐妻として3度、通算6年暮らした経験があります。また日本にいる間も長く中国関係の仕事をしていたので2000年~2020年くらいの中国の変化とともにお付き合いしていることになります。

HUCメンバーに限らず、バックグラウンドを話すと「中国語しゃべれるの?!」とよく聞かれます。

答えは「YES」でもあり「NO」でもあります。

学生時代チャイ語履修した方なら分かる、四声(妈-麻-马-骂)から習う中国語は「普通話」と呼ばれます。

いわゆる標準語です。

日本語も標準語も方言もありますよね。

薩摩弁とか青森弁のおばあちゃんの言っていることはかなり分かりづらいものの、日本語だと判別可能なレベルだとおもいます。

ところが、チャイナの標準語は学校教育は全て標準語で行われているので中国人は標準語は全員理解はできるけど、苦手な人も相当いて、逆に方言はもう中国人同士でもお互い理解できないレベルで全く違います。

ヨーロッパにあれだけたくさんの言語があって、日本でも50キロくらい離れれば方言が変わるくらいなので、それ以上に広い中国で言語が一つってありえませんよね(^^;)

下はチャイナの方言分布図(出典:百度百科)です。『官話』と記された薄茶色の部分がいわゆる標準語を使用するエリアということですが、すでに国の半分くらいの面積しかありません。

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モンゴル、チベット、ウィグルはそもそも異国なので言わずもがなですが、上海あたりで話されている「上海語(呉語)」、広州や香港で話されている「広東語(粤語)」などをはじめ「語」と表記してあります。

つまり別言語!!!

日本語と韓国語、ドイツ語とフランス語くらい違います。

例えば「ありがとう」は

標準語=シエシェ
上海語=シャイヤ
広東語=ンゴイ

という感じです。

笑えるくらい全然違うので、外国人の私どころか中国人も全く分かりません。

ちなみに「官語」と書かれた標準語地域でも日本でいう関西弁、東北弁レベルを遥かに超えて、その地方の人でないと理解度は2割くらいということもあるようです。

私は前職の仕事柄よく中国のいろいろな地域に出張してユーザー調査などをしていたのですが、冒頭必ずモデレーターが「普通話でお願いします」と注意事項を伝えていました(笑)

たまに「普通話」得意じゃないんです、、、と無口になる人や議論が盛り上がってくると方言に変わって訳がわからなくなるという事件が度々発生しました(^^;)

A:中国語とは符号である

ということで私の結論です。

中国語とは「言葉」というよりも、モールス信号のように意思疎通のための符号、コード、のようなものに近いと考えます。

もちろん「普通話」と呼ばれる標準語と普通の会話言語がほぼ同じ(主に北京以北の地域)場合もあるのですが、人口の半分以上の人々は書き言葉と話し言葉が全く違う世界で生きています。

生まれながらにしてバイリンガルという感じかもしれません。

そもそも昔は文字を読める人は極端に少なかったそうですが、表意文字なので読めなくても理解できれば商売できる、ということでベトナムや朝鮮半島まで広く伝わったという説が確からしいかなと私は考えています。

ちなみに現在の中国語の読み方はピンインと言って中国人の子供も、外国人もアルファベット表記で習います。

これは元々は日本に留学した中国人が留学生同士でも言葉が通じなかったのに、日本人が漢字にルビをふっているのを見て、このやり方を発明したそうです。

話ことばと書くことばが分離している、というのは私たち日本人にとってはすごく不思議な感覚ですが、これが中国語の正体です。

ほとんどの中国人は社会で他人とコミュニケーションを取るときは標準語、家族や地元の人と話すときはその土地の言葉、と使い分けて暮らしているのです。

中国の愛には心がない!!?

さて、冒頭のテーマに戻ります。

ここまでの話のつながりで、これは漢字の話です。

中国語で愛は

「爱」

と書きます。

「心」がなくなって「友」になってますよね(^^)

中華人民共和国成立後、極端に識字率が低く、地方間で言語が全く違ったので、北京の言葉をベースにした「標準話」の普及を政府は強力に推進しました。

具体的にはピンインという漢字の読み方、簡素化した簡体字での学校教育を徹底して行ったのです。

その結果、多くの漢字が元々の表意文字の面影を失い愛も心がなくなってしまいました。

漢字すらも文化大革命をやってしまったわけですが、この大国が一つにまとまるためにならどんな手段も使う、という危うい片鱗を「愛」という漢字を見るたびに感じるのです。

HUC愛❤️

さて、HUCは2周年を迎えますが、これからも心がある方の愛があふれるコミュニティとして続いていくことを願っています❤️

そして、しばらくはないかもしれませんが、また海外との往来が再開した際、中国出張に行かれる男性にはくれぐれも「中国の愛に心はないから!」と忠告してあげて下さいね(笑)

ハニトラ注意‼︎

長くなりましたが、中国語文化論いかがでしたでしょうか?

また中国のあれこれご興味あればLamaまで教えて下さい♪

幽霊部員募集中です😝

ということで長くなりましたが

❤️❤️HUC万岁(=HUC万歳)❤️❤️

再见!


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