農林水産省とホタテとスシローの回らないデジローの可能性
9/29に農林水産省からホタテを食ベテって呼びかけがあったそうですね。あと回らない店舗を準備中のスシローの話。
宮下農林水産大臣記者会見はこちら
中国による全面輸入停止措置の話。
国産ホタテをさがす
1年で5粒だと年に5回くらいはお寿司を食べそうなのでその時に食べたら良いのではと調べてみたら有名チェーン店は大体国産。
スシロー 国産(原料原産地情報)
くら寿司 国産、ねぎ塩ほたて軍艦だけ中国?(原材料・原産地情報)
はま寿司 国産(原産地情報)
かっぱ寿司 国産(原料原産地一覧)
魚べい 国産、蒸し系は中国っぽい(原産地情報)
元気寿司グループの魚べいは「食べて応援! 魚べい×東北応援フェア」ということもやってたみたい。
セブンイレブンはホタテを使ったおにぎりやグラタンを10月17日から販売するそう。
日本産水産物の消費拡大のお願いってことなのでホタテに限らず食べるのが良さそうですね。ちょっと気にしておこうかなってところ。毎日自炊しているご家庭では普通にホタテなどを使ったお料理が作れると良いかもですね。
普段はホタテはあまり食べないけど、写真をいくつか見てたらちょっと食べたくなってきました。この週末はお寿司が良いかな。
スシローが回らないお寿司になる?
迷惑動画問題のあと回転レーンを復活させたくら寿司と専用レーンを作方向に舵を切ったスシロー。
やり方によっては大きな差が出てくるのではって感じました。
回転寿司の楽しさと言う意味で大きめのディスプレイ「デジロー」を導入するそうだけど「回転寿司が本来持っていた楽しさ」ってところが興味を惹かれた。
回転寿司の魅力
回転寿司の楽しさって何だろう?手を伸ばせば今すぐに食べられる寿司が流れていくこと?予期せぬプリンなどが流れてくること?
切り身ブロックでガラスケースの中に置いてあるものが見えても、握って生姜やネギを乗せた完成品と比べるとおそらく握ったものの方がちゃんとイメージできる。
車の設計図を見ても完成品を見たほうが魅力が良くわかる。お客の観点として見るのは完成品が接点だから。
完成品を目の前で見られるというのは多分回転寿司の魅力の1つ。
別の見方として楽しさと言うとちょっとずれるかもしれないけど、実はかなり昔からあったおすすめ機能だったんじゃないかな。
楽天やAmazonで買い物する時には似た商品を調べたり、一緒に購入された商品が出てきたので併せて買ったり、マンガを買ったら読んでる他のマンガが出て来て一緒に買ったり。
現代人は忙しく身の回りの情報量が多くなり日々認知資源を削られてる。そうすると判断するのが大変になり時には良くない判断もしてしまう。疲れていると判断を先送りしたりする。1日の終わりに疲れてるけど何か楽しみを感じるためにソシャゲでガチャを引いて見たり。
おすすめというのは多くの商品の中から選択肢を狭くした状態でいくつかを見せてくれる。それは情報社会を生きる現代人にうってつけの見せ方になりえる。
回転寿司の発端は
元禄寿司のホームページで見つけた情報によると昭和33年(1958年)4月にベルトコンベアにヒントを得て回転寿司を始められたそう。
バブルのきらびやかな時代の代物っぽい印象だけど、もっと前からあったもの。小さめの店舗だとプロの風格を漂わせた板前さんが注文を受けて握ってる時に待ち時間に周りを流れているお寿司も食べられる。子供の頃の印象から思い出すと注文することがためらわれる、魚の種類が良くわからない、漢字が読めない、そういった時でも手を伸ばせば食べられるのは良いものに感じられた。お寿司という雰囲気を味わいながら旬もよくわからなくてもなんとなくの雰囲気でおいしく楽しめた回転寿司。
回転寿司で回っているのを食べてる?
大体のお寿司の種類がわかってきたら回転しているお寿司を取ることが無くなった気がる。お値段安めが売りの回転寿司に行くので鮮度が云々とかそこまでこだわりもなくても。
回転寿司なので次に周ってくるのがいつかわからない、もしかしたら注文しないと回ってないかもしれない。あら汁みたいな注文しないと流れてないものもある。全部が流れているわけでは無いのではじめから注文するのが普通な感覚。回転寿司のプロではないのでどこの店で炙りサーモンがあるのか、どこならお肉が乗ったお寿司があるのか把握してないので色々楽しむためにもまずメニューを見ることになる。
おすすめとしての回転寿司
最近はタッチパネルでの注文も普通なのでもうお寿司自体が回転してなくても良いのではって気がしてくる。他の飲食店に比べても回転寿司は注文してから出てくるまでがかなり速いし。
デジローの方向性だけど、ディスプレイだから表示方法は何とでもなると思う。今までの古き良き回転寿司を完全再現のようなものが王道かもしれないけど、全メニューを順番に流す表示レーン、おすすめを表示するオススメレーン、魚の漢字だけ流して半分まで来たら読み方と写真を表示するお楽しみレーン。いくらでも変えられる。ディスプレイサイズは横1.5mはちょっと大きく感じるけど。
回転する実物のお寿司が無くなることで注文がすべて明確に把握できるようになる。今まではタッチパネルの注文は記録ができたとしても回転しているお寿司を取られると追跡が大変になってたけど、それを統一できる。
タッチパネルからの注文データさえあれば2名の男女、3人家族、4人以上の男性または女性、そういった切り口でよく選ばれるメニューをおすすめとして表示することもできる。
あとは力を入れているオリジナルメニューも数回に一回表示すれば売り上げも伸びそう。スシローで言うと「えびのカプレーゼってなに?」とか「和牛さしとろポン酢ジュレなんて絶対注文するし!」みたいな。
あら汁とか大抵の場合お寿司を食べに行くと忘れてるから表示されれば注文するし。あ、スシローだと味噌汁、になるのかな。
実物のお寿司が回ってくるということ
魅せ方はいろいろあるかもしれないけど、絶対的な実物の良さもあるわけで、ご飯を食べに行ってお腹がすいている状態で手を伸ばせばすぐに食べられるというのはかなり大きい。
他の飲食店で例えばハンバーグを頼んで目の前に来た「今すぐ食べられる状態」を何回も味わえる。今でも良いし次でも良いし。他の人のお皿を眺めつつお茶をすすってガリを食べて一休みした後でも良い。
現実とデジタルのはざまをどう整えるかは今後の課題というか楽しみにはなりそう。実物を感じられる立体感や質感や匂いや温度を再現したり、さっきあげたようなクイズのようなエンタメ方向にしたり、くら寿司のようなガチャのような仕組みを取り入れたり。
くら寿司では追加課金で1皿10円プラスすると3回に1回当たる仕組みも出るみたい。対象のお皿もあるみたいで理解するのが大変そうだけど。
この前行ったどこかの回転寿司では自分のスマホで注文できたけど、手でお寿司を食べるのが好きな人はそんな手で自分のスマホは触りたくないはず。iPhoneの人はセッション切れか何かで注文するたびに遠くのQRコードめがけて手を伸ばしてた。そういった食べに行った人が座った席によって感じる大変さや課題は結構ありそう。そのままにしてもお客さんは行くだろうけど顧客体験としては改善できそうなところはありそうな気がしました。
今回のスシローのデジローの導入で今までの回転寿司ではできなかったリアルタイムの売り上げというか売れ行きがわかり、それの活用といったデジタルマーケティングのようなことができる可能性が垣間見えた気がする。「今の時間の全店舗売れ筋No.1はこれ」みたいなランキング表示とかも頑張ればできそうだし、楽しそう。デジタル化ができるなら会員証作ってスタンプカードで何皿食べたら割引とかやろうと思えばできそうだし。
せっかくの週末だし、お寿司を食べたら良いんじゃないですかね。
みんなで北海道産のホタテとかタベテさ。
それじゃまたねーノシ
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