フルリモート勤務4年は奇跡の時間だった
コロナ騒動を契機に完全在宅勤務に移行してからピッタリまる4年、転職によってついにこの生活が終わろうとしてしている。
労働人生における "異常事態" とも言えるこの期間について簡単に振りかえる。
*コロナきっかけで始まったリモワだが、オフィスの維持コスト削減から長期化した
奇跡という言葉は大袈裟だが、とても幸福だったのは、思春期の子供たちと4年間もすごく近い距離で過ごせた、ということだ。
私はもう長いこと普通の (遠距離) 通勤サラリーマンであり、平日は子供の顔などほぼ見られない期間が長かった。こんなに近い距離で、こんなにも長く、どんどん大きくなっていく我が子と接することができるなんて、思ってもいなかった。在宅勤務開始時に中3だった娘は大学へ入るし、中1だった息子は高2になる。高校受験/大学受験にも寄り添うことができたし、何よりとにかくたくさん会話を---どうでもいい笑い話や趣味の話から人生の深い話まで---することができた。私が通勤生活でもコミュニケーションは取れていたであろうが、こんな量と密度では不可能だったであろう。
何にも代えがたい時間だった。ラッキーだったと思う。大きくて生意気になっても子供かわいいし大好き。
というだけのことを書き残しておきたかったのだが、フルリモートを長期間やった振り返りを思いつくままに、箇条書き的に書き記しておこう。
通勤がないということはシンプルに幸せだった。
通勤の往復3時間は労働時間としか思えなくなった。
通勤は全然OKだけれど、フル通勤には戻りたくない。
私も私のチームも、仕事の生産性は全く落ちなかった。
隙間時間に家事をしたり買い物をしたり、子供の送迎をしたり、仮眠をしたりした。
しかし「怠ける」なんてことは殆ど無く、過密スケジュールで働いた。
東京での飲み会は、業務後に都心に出て戻ってくるしんどさから殆ど行かなかった。
異常なほどの車依存の生活になった。
電車に乗ると異様に疲れるようになった。
太った。
肥えた。
時間があるからといって運動したりはしなかった。
体力が落ちて病気がちになった。
家にずっといることのストレスは皆無だった。(妻は外働き)
衣類の出費が減った。
睡眠不足でも気が楽だった。
趣味が増えた。趣味に使う時間が増えた。
週末には (車で) よく出かけるようになった。
特にアクアテラリウム水槽作りは本当に楽しかった。
通勤があろうとなかろうと、仕事はハードだった。
まとめて思い返してみると、やはり在宅勤務は私にはあまりにもメリットが大きかったな、健康面以外。時間を有効に使えた。
奇跡の時間が終わってしまうんだなあ。。
4月から通勤に戻るので、スーツやらワイシャツなら革靴やらを新しいものに買い替えようとしている。鞄やネクタイも買おう。ピシっとして、背筋を伸ばす気持ちで臨まないといけないと思っている。在宅よさらば。