オカルトと都市伝説の庭で「お月さま」をもっと考える
この投稿は<後編>となっていますので、未読の方は 前編(コチラ) からお読みいただけますと幸いです。
◇ 約5,300文字
アポロ計画で何を目撃したのか
打ち上げや燃料ロケットの切り離し時の映像に、UFOのような発行体が映っているという指摘は、かなり昔から繰り返されてきた。人類は打ち上げの中継映像に釘づけとなったが、異星人も月の先住人も「地球人とやらが月に向かうらしいぞ」と興味津々だったかも知れない。
2016年にNASAの機密指定が解除されたことにより、アポロ計画での通信記録が公開されて話題となった。こればかりはNASAが公式にアナウンスしているので、月には先住人が存在している可能性を(教科書には載らない)新常識とする時代がくるかも知れない。
今回は、代表的な3つの通信記録を紹介するところから始めたい。
アポロ17号の様子(NASA公式サイトより借用)
アポロ10号
司令船「そちらも聞いたか?あれは口笛の音か?」
着陸船「聞いた。あの音は…宇宙的な音楽だよね」
司令船「あれは何だろう」「確かに奇妙な音楽だ」
船長「我々は、この現象について調べる必要がある。それが何かを突き止めようと思う。まぁ、誰も我々の話を信じないだろうが」
船長「この、ゴボゴボとした奇妙な音は何だ?!」
着陸船「わかりません。ただ言わせてもらえば、いま奇妙な音楽が私を困惑させている。これは一体…」
司令船「畜生! こちらでも聞こえてるぞ!」
着陸船「これはおかしい。これらは宇宙の外から来た何かだ…。誰がこんなことを信じるというのか?」
月の裏側を周回する1時間ほどの期間は、地球からの通信が途絶える。まさに裏側を通過中に、乗組員の全員が奇妙な笛のような音を聞いたという。その笛のような音について、「まるで宇宙的な音楽だ」と表現しており、公開されている音源からは、クルーの動揺している様子も伝わってくる。
アポロ11号
船長「素晴らしいクレーターだ」
司令船「おぉ…。この、クレーターと円錐の構造物よりも荒涼としてる風景なんて、他にあるのだろうか?」
船長「あそこに住んでる人々は、決して外には出ることが無いんだろうな」
司令船「おぉ…神よ、あのモルトケ元帥を見てくれ。私の大好きなモルトケ元帥を」「あれを見ろ!あそこに全ての道路が見えるだろう。三角形の道路があれを導いてゆくのか?」
船長「そのようだ」
アポロ11号では、19,000時間もの音声データが公開されている。モルトケ元帥とは、近代ドイツ陸軍の父と呼ばれる1891年に没したドイツの軍人。
取り乱しているからか、隠語が含まれているのか、意味が解りにくい会話となっている。三角の道路とは、滑走路とその両端に繋がる誘導路のようなものだろうか?
アポロ14号
着陸船「これは本当に興味深い。え?それは…どんな感じかと言えば…右側が入り組んでいて、中央に頂上があるような構造です」
船長「……」
着陸船「これは本当だ。非常に複雑な中央建造をしています」
司令船「周囲の中で最も巨大な中央の頂点を見つけた。これは普通のクレーターじゃない。それと、その中には暗い領域もあって、それはファルークが記録の中で堤防と言っていたものだ」
不明「高い場所にある太陽。ひとつの光源がそこに落ちている。そして、その光がすべての光景を支配している。非常に明るいクレーターだ。そちらの位置だと、太陽との関係で見えないだろう。これは……私が思うに……採掘場だ」
これも解りにくい表現が多かったので、原文に照らして意訳も試みたが難解である。ファルークとは地質学者のファルーク・エルバズ博士のことであり、博士の功績に対して2018年には稲盛倫理賞が贈られている。
実際に、300kmの地下に眠ると言われる金を採掘していたのかも知れないし、核融合でエネルギーを作るために月の砂からヘリウム3を採取していたのかも知れない。
採石場ほどの規模であれば、なぜ地球から観測できないのだろうか?月面がバリアのようなもので覆われていれば別なのだが…。
アポロ計画の機密は公開されたのか
通信記録の公開で、アポロ計画はすべてディスクローズされたと考えて相違ないのだろうか?確かに大きな1歩だが、これで満足してはいけない。
公式的には、財政的な理由でアポロ18~20号は中止されたとされるが、すでにロケットは発注済みで、その費用も多くが支払われていたと聞く。そのことから、通常ではないミッションで極秘裏に打ち上げたのではないか?と訝る都市伝説がある。
実際は、18号は(アポロ計画の後継である)スカイラブ計画で使用され、ロシア(旧ソ連)との共同宇宙開発としてソユーズとのドッキングを成功させた。米国はロシアと共同で月面探査を進めることとなり、その計画で19号と20号は使われる予定だったのだが、事故により19号は損傷してしまう。
極秘裏にロケットを打ち上げることが可能なのかは解らないが、アポロ20号は1976年8月16日にロシア人を含む3名の宇宙飛行士を乗せて、非公式に打ち上げられたのだという。(アポロ15号が発見した)140万年前ともいわれる太古に不時着した巨大な宇宙船の捜索がミッションだったと云う説は、NASAに勤務していたウィリアム・ラトリッジ氏が暴露したものとされる。
◇ご興味があれば、リンク先から記録映像らしき3本の動画 "Apollo 20 Mission" をご覧ください
https://www.youtube.com/channel/UCTIG8JiY70tK0LfCoNAxg_w
以下、動画からキャプチャーした上画像の説明
左上:モナリザと名付けられた女性ヒューマノイド
右上:長さ4kmちかい巨大な宇宙船の中央部付近
中央:宇宙船の牽引がモチーフのエンブレム
左下:廃墟となった古代の月面都市
右下:操縦用の装置が取り付けられた男性
宇宙船からは1体の完全な女性ヒューマノイドと、操縦担当の男性ヒューマノイド(アンドロイド?)を回収したが、後者は腐敗が酷かったので頭部のみ持ち帰ったとされる。余談になるが、この女性を回収したのが日本人であれば「モナリザ」ではなく「かぐや姫」と評したかも知れない。
そして、この乱れがちな映像からは、その映像がフェイクなのかを判断することは難しく、あまり断定するような書き込みも見られない。
こうした映像は、何かを隠す意図で少しだけ焦点をズラした編集や加工をして公開される類ではないか?と妄想してしまう。X-ファイルで主人公のモルダーが何度も味あわされた、フェイクに少しだけ真実をふりかけた映像のように思えるのだ。もしそうならば、なにを隠そうとして制作された記録映像なのか気になるところだ。
月にも空洞説がある?
ミッションの1つとして、アポロ11号~15号(13号を除く)では地震計を設置している。そして12号では、月面へ着陸した船が上空の指令船に戻る際に(不要となった)離着陸機を月面の上空約65kmから落下させる検証を行ったのである。微振動から始まった振動は長時間かけてピークを迎えたので、NASAの科学者たちを困惑させたという。同様の検証で13号~15号が起こした振動は、地球であれば2~3km程度しか伝わらない規模だが、100km以上も離れた震度計が約3時間の揺れを記録した。
このことから、(地球だけでなく)月も内側の大部分が空洞になっていると唱える人が少なくない。さらに、ダンパーのような装置が振動を増幅しているのではないか?と想像力を逞しくしつつ、月面のクレーターは深さが均一で底部が球面に沿った形状のものが多いことから、内側は金属で覆われているとして「月の空洞説」を「人工天体説」へと昇華させる人は意外に多いのだ。
人工天体というとスターウォーズに登場するデス・スター(画像の右側)をイメージする人が多いと思う。画像のような巨大さをイメージしがちだが、実際には(序章の見出し画像に記載したとおり)直径120kmである。画像で中央の下部にある小さな丸が実際のサイズで、比較してしまうと小さく見えるが、新宿から日光の直線距離に等しい直径があり、やはり相当な大きさになる。
もし月が地球上の生物を観測するためだけに用意された人工天体とするならば、月のような巨大天体である必要性が無いことは解るだろう。
◇
2007年9月14日に日本から飛び立った月軌道周回衛星が「かぐや」という名称なのは感慨深いものがある。すでに月面へと制御落下させられており、およそ2年間の運用を終了している。
2017年10月18日に日本のJAXAは、「かぐや」が地下に巨大な空洞を発見したことを発表した。月の表側にある直径50m深さ50mの穴は、幅100m長さ50kmにおよぶ地下空洞の縦穴になっていたという。
世界的に驚きをもって報道された空洞の発見ではあるが、打ち上げから調査結果の公表までは実に10年を要している。この発見が内部の空洞説と直接的な結びつきがあるのかは解らないが、このような調査は月を識るうえでの重要な基礎研究のように思える。
他方、(中国がそうだとは言わないが)地道な基礎研究を蔑ろにし、月に敬意を払わず、野心や欲望の赴くままに干渉をすると、思わぬお仕置きをされやしないか?と心配するのは穿ちすぎだろうか。
月面には大気がほとんど無いので、隕石の衝突による危険性や、それによる砂埃がひどいと聞く。月面に火星有人探査の前線基地を設置するならば、このような空洞が最適だと考えるが、先住人がいたら「ポッと現れた文明的に遅れている地球人」に場所を明け渡してくれるだろうか?
探査車を放置して帰ったり、装置を落下させて反響を調べたりするわで、かなり無礼かつ迷惑な存在だと思われている気がしてならないので、彼らと交渉する場合は難航も予想される。
なぜ月に思いを馳せるのか
色々と情報を集約することで感じた結論から述べると、我々は猿人から脳が進化してホモ・サピエンスになったのではなく(ダーウィンの進化論を否定)、宇宙と繋がりの深い存在なのではないだろうか。さらに、「月に存在する知的生命体」がカギを握っているのではないかと感じている。
そして、なんと確たる証拠どころか推論の根拠すら持ち合わせていない。最後になって突然に妄言が始まり、この先は目も当てられない迷走状態のまま逃げるように終了となるだろう。
◇
ご承知のとおり、人間の脳というものは極めて特殊な臓器である。心臓は血液の循環させるポンプの役目であり、肺は血液中に酸素を送る器官というように、ほとんどの臓器は単一の役割に特化しているが、脳はニューロンのネットワークで電気信号を交換して情報を蓄積したり判断したり学習したりする。アップデートや拡張が可能という意味では、明らかに他の臓器とは異質の存在といえる。
パソコンで例えるなら、CPUとSSDが一体になっているような臓器なので、「筐体は科学技術が追いつくのを待ちましょう」という見切り発車でも、死後に脳だけを冷凍保管するというビジネスが理論的に成立する。
逆に、単純な構造が積み重なって脳のように思考する仕組みが成立していれば、その存在を知的生命体と呼んで差し支えないとする考えもある。
それは肉体どころか臓器の1つも持っていないかも知れないが、思考したり意識を共有したりできれば、人類をはるかに凌駕する知性を持ち合わせている可能性すら高い。その形状は、ドラクエのスライムでも、中国が月の裏側で発見した「異常な色のゲル状の物質」だったとしても十分なのだ。
そんな思考する存在が月にあったとして、どのように人間という筐体に自我をもたらすかの経路は解らない。生命が誕生すると、意識だけが月(あの世)から地球(この世)に伝播されるという仮説を唱えたら、それでは大乗仏教の教義と違わないだろう。
意識が伝搬する仕組み創りについては、(短絡的に)第10惑星ニビルのアヌンナキ※か、火星のアクァッホと呼ばれる生命体の関与に頼りたくなってしまうので、まったくの出鱈目と言われて当然だろう。それでも、人間の意識の泉源は月にあるように思えてならない。
※ アヌンナキについては コチラ で紹介しています
アポロ計画で月面に降り立った12名のなかにも、何者かに監視されているように感じたクルーが少なくないと聴く。14号で月面に立ったエドガー・ミッチェル氏は宇宙の深い意識を感じたといい、全員でそれを共有したと残している。10号のクルーが月の裏側で聴いた宇宙的な音楽も、きっと脳が共鳴するような体験だったのではないだろうか。
すでに常に、そこには音声や文字では伝えられない何者かが存在しており、ずっと無意識的に繋がっているので、我々は月に特別な想いを馳せるのだと感じている。そしていつの日にか、かぐや姫の真実が(できれば日本人によって)つまびらかになることを願っている。
【了】
◇
シリーズの目次と序文は コチラ です!
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