スポーツを究めるための最重要概念「センター」について
私が「スポーツの上達論」を語る時、頻繁に援用するのは以下の3理論
①初動負荷理論 ②高岡理論 ③苫米地理論
である。
4スタンス理論や手塚理論や鴻江理論など、「〇〇理論」と呼ばれるものがスポーツ界には沢山ある(※自然科学の『理論』に比べると厳密性に乏しい使われ方をしている)が、その中で群を抜いて有効なのは間違いなく上記3つだと私は思っている。
「初動負荷理論・高岡理論・苫米地理論」は、実は、互いに補い合うような関係性にある。ジャンケンのグーチョキパーのようなものだ。
初動負荷理論はRに強く(フィジカルを作るのに適している)、高岡理論はR'に強く(脳内の感覚イメージ特化の傾向がある)、苫米地理論はRとR'を統合するようにアプローチをかけるからだ。
なお、「R」「R'」というのは、
「R=物理的現実世界=実際の動き=客観」
「R'=各人の内部表現=頭の中の感覚・意識・イメージ=主観」
である。以下の画像の通り。
そして、
初動負荷理論・高岡理論・苫米地理論は、「センター」という概念を通じて上手に繋ぎ合わせることができる
というのも、私が確信しているところである。
今回の記事では、野球・陸上競技をはじめとした身体運動全てで極めて重要な役割を果たす「センター」について解説したい。
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