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爆速で上達したい野球選手のためのセルフコーチング術…【『プロになって活躍している自分』のアファメーションサンプル付き】

*随時更新していきます

そもそもアファメーションとは何か?

あなたが人生において何か大きなゴールを達成しようとする場合、かならず

「いま自分がいる現状の世界というリアリティ」

VS

「ゴールが達成された世界のリアリティ」

の綱引き勝負になる。


当たり前だが、通常であれば現状の世界のリアリティのほうが勝つ。

たとえば、「ただの凡人である自分」と「世界を代表するロックスターになっている自分」なら、通常は「ただの凡人である自分」というリアリティのほうが勝つ。同様に、「現在野球部の控えメンバーである自分」と「メジャーリーグでバリバリ活躍している自分」なら、まず前者が勝つ。

特に日本では社会的に「安定志向」が強く、「将来の見える職業に就きなさい」という風潮が支配的だから、なおさらである。「バカな夢見てないで、現実を見なさい」というあのお決まりの言葉はこれをよく表している。多くの人はその言葉を真に受け、自分が本当に追究したいものを胸の奥にしまいこんでしまう。


しかし、たった一度きりのこの人生において大きなゴールを達成したい、自分が望むものを掴み取りたい…と望む人にとっては、それでは困るわけだ。

もしもあなたが、死ぬ間際になって「ああ、あれをやっておけばよかったのに! 自分の決断であれに挑戦することもできたのに、自分は周囲の声を気にして挑戦しなかったのだ…」という後悔と絶望に見舞われたくないのなら、どうあっても、「もうすでにゴールを達成している自分」というリアリティを作り上げねばならない。


さて、人間の脳は機能上、「現状維持を強く望む」ようにできている。

太っている人が頑張ってダイエットしてもすぐにリバウンドする。ゴルフが下手な人がたまたまいつもより良いスコアを出すと、次のラウンドでその帳尻を合わせるようにして悪いスコアを出す。たまたま宝くじで1億円当たった貧乏な人が、たちまちその1億円を使い果たして貧乏に逆戻りしてしまう。いつもテストで60点しかとれない人がたまたま90点を取ったら、次のテストで30点を取って平均60点に戻そうとする。強豪校相手にリードしている高校野球チームが、終盤に変なポカを連発してきっちり逆転負けを喫する。

これらはすべて「現状をそのまま維持しようとする」という人間の脳の性向によってもたらされる現象である。

もちろん、大きなゴールを達成しようとすれば、この現状維持のクセがどうしても邪魔になる。「現状のままの自分」vs「メジャーリーガーになっている自分」とでは、ほぼ間違いなく現状維持するほうに軍配が上がるのだから。現状維持ということは、このままずっと同じ状況が続くということだ。このままではゴールの達成などできそうにもない。


しかし、ここで上手い手がある。

脳が現状維持にやっきになるのなら、その「現状それ自体」をすり替えてやればいいのだ。

つまり、脳を上手いこと騙して「現在すでに自分はメジャーリーガーである、という現状」を信じ込まさせればよいのだ。脳に「あれ? おかしいな。現在の自分はメジャーリーガーになっているはずなのに、なぜかそうなっていない。これはおかしいぞ、何とかしないと!」と危機感を抱かせればよいのである。

こうすることによって、脳の「現状維持しようとする力」を逆用することができる。現在の自分はメジャーリーガーになっている「はず」なのに、なぜか現状はそうなっていない…というギャップが、行動のエネルギーを生み出すのである。

脳が「現状維持しようとする力」はとても強い。この力を味方に付ければ、「一切の努力感ナシでゴールが達成できてしまう」という結果を得ることができる。


その「現状をすり替える」ために有効な技術が

「アファメーション」

である。


アファメーションとは「自分自身に対する肯定的な宣言」のことを指す。Affirmationは英語で「肯定」という意味である。一般的には、アファメーションは「私は〇〇である」という形をとる。

自分がこうであるべきだ、という言葉を用いたアファメーションを毎日徹底的に行うことによって、脳に「アファメーションで描かれている内容こそが現状である」という勘違いをさせることができる。逆に言えば、アファメーションという技術を知らない限り、現状のすり替えは中々できないはずだ。


このアファメーションの活用方法

「夜寝る前」と「朝起きてすぐ」で、最低でも一日二回は聞くor読み上げる。夜寝る前は脳への刷り込みが深くなりやすく、朝起きてすぐアファメーションをやればその日一日ずっと効果が持続する。もちろん、聞くor読み上げる回数は、多ければ多いほど効果が高くなる。別に一日100回アファメーションしたっていいのである。

・アファメーションは、眺めるだけでも効果はある。

・アファメーションは、声に出して読み上げるのも良いし、耳で聞くのも良い。→スマホなら…テキスト読み上げアプリを使うか、スマホにデフォルトで入っている読み上げ機能を使う。自分で読み上げてボイスメモを聞いても良いだろう。パソコンなら…無料読み上げソフトを使えばmp3やwavファイルに変換可能。Softalkなどが定番である。

アファメーション本文はスマホのメモ帳やEvernoteやGoogleドキュメントに書いておいて、いつでも参照できるようにすること。トレーニング中や練習の合間にチラッと流し読みするのも良い。また、アファメーションの本文に「画像」を加えてもいい。ビジュアルを豊かにすることで、より臨場感を強めることができる。

・アファメーションは、あなたにとっての「原点」となる。長い人生の中で、迷いが生じたとき、苦しくなったとき、アファメーションはいつでも、あなたを正しい方向へと導いてくれる最高の伴侶となる。

アファメーションは人に見せないこと。人に見せたら、できっこないと笑われるのがオチである。さらにいえば、「人に知られたからには、やらなければならない」という風に、やりたいことがやらなければならないことに変わるという結果も招く。どのみち悪い結果にしかならないので、アファメーションは自分だけの秘密にすること。

以下に掲載するのはあくまでもアファメーションの「ひとつの例」である。しっくりくるならそのままコピーアンドペーストしてもらっても良いが、自分なりに色々アレンジ・追加・削除してもらっても構わない。

今回紹介するのは野球関連のアファメーションだけだが、野球以外のアファメーションを作るのもおすすめである。お金、恋愛、家庭生活、精神的生活、社会貢献など、色々な分野でアファメーションを作ることができる。アファメーションをまとめて「オレ・バイブル」を作っても良。その本は人生における最高の指針となるだろう。


アファメーション本文

(全般)

・今の私は、世界最高の野球選手である。

・今の私は、世界最高の打者である。

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