ピッチャーにとっての「遠投」を考える(その1):遠投はどのような方法で行うのが良いのか?
「ピッチャーは遠投をやるべきかどうか」は長年話題になり続けているテーマだ。そこで、今回の記事では「遠投」をテーマに考察してみたい。
特に、
①遠投はどのような方法で行うのが良いのか?
②遠投によって具体的に何が身に付くのか?
③遠投はどのようにやれば安全なのか?
を中心テーマとする。
ちなみに、ワールドウィング本部では「遠投」ではなく「距離投げ」という言葉を使っているようだ。
これはおそらく、遠投という言葉を使うと、「遠くに投げる」という言葉のイメージに引きずられて、「ただ遠くに投げられれば良いのだろう」「グラブ側の肩を上げても構わないのだろう(後述)」という風に思ってしまうからだと思う。
それに対して、「距離投げ」という言葉を使えば、「距離をとって、グラブ側の肩を上げないで、強いボール・回転の良いボールを投げる」というイメージが思い浮かびやすい。だからこそ「距離投げ」と呼んでいるのだと思う。
ただ、距離投げというのは一般的に通じる言葉ではないはずなので、今回の記事では、「遠投(距離投げ)」という風に表記することにする。
ここから先は
3,029字
/
7画像
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?