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クリヤマベースボールアカデミー

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2019年8月の記事一覧

「脚の付け根」はどこから? 脚の付け根が〇〇と××にあれば、打撃・投球・スプリントのパフォーマンスが上がる

今回は、 「脚の付け根」ってどこからを指すんだろう? というテーマで考えてみる。 普通の感覚で言えば 足の付け根=「股関節」「ももの付け根」「鼠蹊部」 ということになるだろう。

「前足股関節にタテに直線的にバットを落とす」ための3つのポイント:ここをチェックしてみよう!

私は何度も、 「前足股関節にタテに直線的にバットを落とす」 というのが理想的なスイングになる、と言っている。 これは初動負荷理論の見地から見てもそうだし、実際に優れた打者を分析しても同じ結論が出る。 「タテ」というのは「タテ振り」のことで、「直線的に」というのは「バットが身体の近くを通って出る(インサイドアウト)」ということだ。 そして、「落とす」というのは、感覚的・物理的な順序として「バットを落とすから下半身が回る」ということを意味する。下半身の動きをリードするの

野球選手に必要な「股関節の柔軟性」とは、ズバリ「〇〇したまま××⇔△△できる可動域」のことである

「野球に必要な股関節の柔軟性」を、具体的に説明できるだろうか? トレーナーの方や理学療法士の方々を聞いても、意見は多様である。 例えば、以下のような意見がある。 「野球に必要な股関節の柔軟性」とは、「股割り・開脚ができるかどうかだ」(※高島氏は骨盤の動きを重視) 「股関節の内旋が重要だ」 「股関節だけでなく、周囲のパーツとの連動が大切だ」

山本義徳さんの動画の解説:なぜ「バッティングでもピッチングでも中殿筋が大切」なのか? そのバイオメカニクス的根拠はどこにあるか? を簡単に説明する

●山本義徳さんが挙げる「鍛えるべき筋肉」…バッター編 《上半身》 ・上腕三頭筋(じょうわんさんとうきん)…ディップス ・広背筋(こうはいきん)…チンニング 《下半身》 ・中臀筋(ちゅうでんきん)…アブダクション(両脚を外に開くトレーニング) ・内転筋(ないてんきん)…スモウデッドリフト ●山本義徳さんが挙げる「鍛えるべき筋肉」…ピッチャー編 ・中臀筋…ジャンプしてピタッと止めるようなブルガリアンスクワット ・棘下筋…キューバンプレス ・(体幹の)回旋力…ロシアンツイス

バッティングフォームと「目」のかかわり…なぜボールが見えないのか、バットに当たらないのか? 確実に改善するための具体策は何か?

ひとくちに目線のブレといっても、 ①奥行きのブレ(構え→ステップの間にどれだけ目線が投手方向に向かって移動するか)…画像の赤線 ②上下のブレ…画像の青線 ③スイングを本格的に開始してからの「投手方向から見たときの、左右への傾き」のブレ とがある。 今回の記事ではもっぱら③を扱う。

「肩甲骨周りが硬い」打者は、必然的に「タテ振り」が不可能になる=垂直面回転の成分が小さくなってしまう

前回の記事(バッティング…「水平面回転=ヨコ回転で打つ」か、それとも「垂直面回転=タテ回転で打つ」か? 有利なのはどちらか?) では、 「バッティングとは、垂直面回転と水平面回転の合成であ」り、 かつ、 「垂直面回転の成分が大きいスイングができれば、あらゆる点において有利である…例えば、飛距離・目線のブレなさ・バッティングの感覚的な難易度・ケガのしづらさという点において」 ということを述べた。

バッティング…「水平面回転=ヨコ回転で打つ」か、それとも「垂直面回転=タテ回転で打つ」か? 有利なのはどちらか?

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初動負荷トレーニング以上に「ボディメイク」に向いたトレーニングって無いんじゃないか?と思う○つの理由

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「スプリント」と初動負荷マシンって共通点多いよね、という話…「ウェイトトレーニングでスプリント能力強化」はもう古い!?

スプリントと初動負荷マシンには共通点が多いとりあえず、以下のイラストを見て頂きたい。 スプリント動作と初動負荷マシンとの共通点を表現したイラストだ。

一流のピッチャーが口にする『かませ』の正体~「感覚的に」じゃなくて、「きちんと」説明できますか?~

ピッチングのために役立つ意識として、 「軸足を<かませ>ると良い球が行く」 というのは経験的によく知られている。 この「かませ」という表現は手塚一志氏によるもので(氏はピッチング・バッティングの始動の際に「かませ→ブラッシング」という表現を用いる)、もっと一般的には「股関節をカチッとはめる」などと言われている。 この「かませ」や「股関節をカチッとはめる感覚」を、 「感覚的に」じゃなくて、「きちんと」(バイオメカニクス的に)説明できますか? ということだ。 ココを

個人的に至高だと思う、MLB「ロールモデル四天王」を紹介する

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野球で確実に成功したいならコレは必須だ! 自分の成功に確信を持つための「アファメーション・ブック」のススメ

アファメーションとは?アファメーションは、コーチングの核心的技術の一つだ。 簡単に言えば、アファメーションとは

日本人打者と外国人打者の最大の違いは、「軸足の〇〇を上手に使えるかどうか?」にある

いつも前置きが長くなるので、今回は結論からバッサリ書く。 「日本人打者と外国人打者の、バッティングにおけるパワー差」 を生んでいる真の原因は何か?  を、「筋肉の付き方・使い方」という観点から考えよう。 なぜ「パワー差」が生まれるのだろうか? それは、以下の違いによるところが大きい。

【永久保存版】「ただ適当に楽しくやっているだけで打てるようになる目的別ドリル集」を紹介する

今回は難しい説明抜きで!実際にバッティングを指導するときには 「身に付けたい動作は、言葉・動画・ドリルで伝える」 「感覚は道具で伝える」 というのが基本だと思っている。 私は、自分で言うのも何だが、かなりの「理論派」だ。 理論派の人の弱点には「ともすれば頭でっかちな机上の空論に終わりやすい」というものがあり、この月刊マガジンもかなり理論面・理屈の説明に偏っている節がある。もちろん理論的な裏付けをすることは大事だが、実際に指導するときにはやはり「伝わりやすい表現でパッ