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クリヤマベースボールアカデミー

対象読者:野球が上手くなりたい人。野球が好きな人。野球を研究している人。
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2019年7月の記事一覧

あまりにも曖昧な「インサイドアウトのスイング」という表現の意味とメリットをはっきりさせる

「インサイドアウトのスイング」あるいは「インサイドフロントのスイング」という言葉は、野球の打撃指導で一般的に使われている。 例えば、 「あの選手はドアスイングだから、もっとコンパクトに、インサイドアウトのスイングをさせるべきだ」 「インサイドアウトでバットが振れている」 「両脇を締めて、バットをインサイドアウトに出しなさい」 といった具合だ。 しかし、 「インサイドアウトのスイングとは何ですか、説明できますか」 「インサイドアウトのスイングができると何が良いん

コーチングの技術を使えば、「絶対に誰でもメジャーリーガーになって活躍できる」とすら言える。絶対に夢を諦めてはいけないと断言できる、たった一つの明確な理由

もしも、 「誰でもメジャーリーガーになって活躍できる。むしろ、誰でもメジャーリーガーになって活躍できないほうがおかしい」 という主張を私がするとしたら、「この人は気が狂っているに違いない」と思うだろうか? 「多くの人が挑戦して、たったの一握りしか成功できない狭き門なのに、バカにするのもほどほどにしろ」と思うだろうか? しかし、私からすれば 「むしろ、誰でもメジャーリーガーになって活躍できないほうがおかしい」 とすら思うのである。 もちろん、根拠なしで言っているこ

巨大化がトレンドの野球界にあって、なぜ「180cm80〜85kg・体脂肪率5-10%程度が野球選手にとっての最適解だ」と言えるのか? その1

体脂肪率は一桁台まで削るべき(除脂肪体重を最大化すべき)だ、またそのようなトレーニングと食事をすべきだ…人間が自らの身体を使って運動するとき、筋肉は「出力源=エンジン」であり、脂肪は「荷物」である、と言ってよい。健康に差支えない範囲で脂肪はできる限り落としてしまいたい。 同じ体重80kgでも、体脂肪率15-16%の場合と、体脂肪率6-7%の場合とでは、かなりパフォーマンスが違ってくるのは明らかだ。筋肉の量でいえば数キロも違ってくる。 とはいえ、コンテスト時のボディビルダー

これでわかる! ピッチングとバッティング、下半身の使い方の共通点 軸足編

今までの野球人生で、 「ピッチング(スローイング)とバッティングの下半身の使い方は似ている」 ということを思ったことはありますか? あるとしたら、具体的にどこがどう似ていると思いましたか? それをはっきり説明できるでしょうか? 今回は、「ピッチングとバッティング、下半身の使い方の共通点」を簡単に説明したイラストを紹介します。

「世界トップクラスの野球選手たちと互いに実力を認め合い、お互いに果てしなく高め合い続けている自分」のアファメーション

あなたは、 「スポーツの本質って、何なんだろう?」 と考えてみたことはあるだろうか。 私は、スポーツとは以下のような意味を持つものであると思っている。 ①「どんなスポーツも、自分一人だけではできない」という意味…宇宙に自分一人しかいない状態でやるスポーツは虚しいだけ。自分以外の他者がいるからこそスポーツは楽しい。たとえ個人競技に見えるスポーツでもこれは同様。他者の目、他者との関係性があるからこそ、スポーツはスポーツたり得る。 ②「定められたルールを守って行うものがス

「自分のやりたいことだけを徹底的にやって、莫大な収入を得る」アファメーション

どう考えても、 「やりたいことだけをやる」 「やりたいことだけをやって得たものの中から、マーケットのニーズがあるもの(=誰かが欲しがるもの)に自分で値段を付けて、欲しい人に直接売る」 「それで収入を得て、生活していく。月20万円をまずは手に入れて経済的自由を手にし、自由な生活のなかでひたすら、やりたいことだけをやり続ける。そしてその結果得たものを、またマーケットのニーズに合わせて売っていく。あとは雪だるま式に収入が増えていく」 というのが、QOL(生活の質)という点に

「骨盤前傾・肩甲帯伸展体型」を手に入れるための、2つの基本方針

この月刊マガジンでは「骨盤前傾・肩甲帯伸展体型が野球では絶対に有利だよ」という記事をいくつか書いていて、今後も書く予定であるが、では 「骨盤前傾・肩甲帯伸展体型をどうやったら手に入れることができるか?」 という基本方針を知りたくはならないだろうか。 基本的には、以下の2つの方向性を推し進めていけばよい。

【月マガ購読者向け限定公開】これ一枚でアッサリわかる! 野球に有利な「骨盤前傾・肩甲帯伸展体型」の図解イラスト

いつも「クリヤマベースボールアカデミー」をお読みいただき、ありがとうございます。 私はいつも、 「骨盤前傾・肩甲帯伸展体型」は、ピッチングでもバッティングでもスプリントでも、力学的&バイオメカニクス的にかなり有利な体型だ。日本人選手が世界で通用するには、まずこの「骨盤前傾・肩甲帯伸展体型」を自然に身に付けることが必要だ と言っています。 日本人選手の多くは(プロでさえ)「骨盤後傾・肩甲帯屈曲体型」の選手が大半で、「日本人選手でも、トレーニングすれば、骨盤前傾・肩甲帯伸

ピッチング動作は初動負荷マシンの組み合わせで説明できる

初動負荷理論に詳しくない・やったことがない人でも、「初動負荷トレーニングはピッチャーの怪我予防になる」くらいの話は聞いたことがあるだろう。でも、「それはなぜか?」と問われれば、答えに窮するはずだ。 私は今回の記事を、その答えに近いものを開示するために書いた。 参考までに、初動負荷トレーニングを実践している投手たちの声を聞いてみよう。 NPB最年長投手であった中日ドラゴンズ・山本昌投手は「初動負荷トレーニングをし始めてから十数年間、肩肘の不安が全くなかった。これはとても大

閉塞感が溢れる現代だからこそ。「真に自由な人生」を手に入れるアファメーション

やりたくないことを我慢してやること以上に無責任なことはないいつも不思議に思うのですが、なぜか日本では 「やりたいことをやって生きる=わがまま、社会のはぐれもの、ノット・ノーマル」 「やりたくないことも我慢してやる=逃げない、きちんと社会的責任を負っている、これが普通」 みたいな認識があるようです。 しかし、私に言わせれば、これはまったく逆です。私の認識では 「やりたいことをやって生きる=逃げない、きちんと社会的責任を負っている、これが普通」 「やりたくないことも我

「タテ振り」と「ヨコ振り」の違い、説明できますか?

私はよく、「人間の身体にとって理想的なスイングとは、前股関節に向けて直線的にバットをタテに運ぶことだ」という表現を使います。これは初動負荷理論提唱者である小山裕史さんの表現を借りたものでもあります。 しかし、具体的に「どう振るのがタテなのか、どう振るのがヨコなのか」を説明できる人はどれくらいいるでしょうか? 何となくわかったつもりになっている人が多いのではないでしょうか? この月マガをお読みの皆さんには、今回の記事で、簡単に「タテ振り」「ヨコ振り」のイメージを掴んでもらい

「どんなときでも、どんな相手からも軽々とホームランを打ってみせる自分」のアファメーション

アファメーションとは何か?アファメーションとは…「ゴールを達成している自分にとってのコンフォートゾーン(当たり前になっていること)を、具体的に言葉で描写し、自分に語り聞かせる」行為のこと。コーチングの中心技術である。究極的には、アファメーションさえきちんとやっていれば、それだけでゴールを達成できてしまうとすら言える。 アファメーションの説明動画:興味のある人向け日本における「本物の=科学的な」コーチングの啓蒙活動を続けておられる苫米地英人氏による説明。興味がある方、より詳し

バッティング動作は初動負荷マシンの動きの組み合わせだよね、という話

バッティング動作は「初動負荷マシンの動きの組み合わせ」で説明できる。 具体的に言うと、

【3種類コンプ記念】「ビモロシューズ・ベースボール/トレーニングタイプ」を実際に履いてみて使ってみた感想

今回は、「ビモロシューズ・ベースボール/トレーニングシューズ」タイプの紹介をしたい。白紺エナメルタイプ・白赤エナメルタイプ・黒色人工皮革モデルをコンプした記念である。 …というのも、これらのシューズでは、まずソールの形状からして垂直軸(足の薬指ラインー膝関節ー大腿骨大転子のライン)を作りにくい仕様になっているからだ。 垂直軸が作れないと地面反力を利用するときにロスが生じる。より具体的に言うと、