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ビヨンドミートは初期のAmazonなのか?
日本にはまだビヨンドミートは入ってきていませんがビヨンドミートは期待値がとても高い企業です。個人的にとても期待しているし実際に食べてみたいです。そこでビヨンドミートはAmazonになれるのか?自分なりに調べてみました。
ビヨンドミートは時価総額 10,724百万ドル
会社設立 2009年にイーサン・ブラウンによって設立
上場 2019年5月にナスダック市場に上場
創業の経緯
元々は再生可能エネルギーの力で環境問題に取り組もうとしていた創業者のイーン・ブラウンはリチウムバッテリーの研究者でした。彼は環境問題を最大の社会問題と考えていました。
ある時、バッテリーの効率を1%上げるよりも食肉問題を解決した方が環境問題に貢献できると考え創業したのがこのビヨンドミートという企業です。
どんなビジネスをしているの?
ビヨンドミートは、バーガー、ソーセージ、牛ひき肉、鶏肉などの植物由来の人工肉を提供しています。
製品は米国、カナダ、その他83カ国でも広く入手可能です。
海外売上高は16%です。
製品は小売店舗、食品サービスチャネルでも入手可能で一部のマクドナルドやケンタッキーなどでテスト用商品もあります。
バーガーはヘルシーを売りにしていてえんどう豆、緑豆、そら豆、玄米、植物油が主材料で限りなく牛肉に近い食感や香りや味も再現しています。
肉汁のもどきの赤い液体はビーツという植物で超大雑把にいうと大根です。
競合他社は?
インポッシュブル・フーズ 2011年創業 製品自体は非常に似ています。ただ、同社は肉汁もどきを再現する赤い液体をヘム(大豆根粒の中に含まれるレグへロビン?)というを使っている。
*ヘムについては調べましたが私の理解力がないのか結局謎の液体でした・・・
バーガーキングを含む一部のレストランやディズニーランドやディズニークルーズラインのレストランなどと提携している。
ケロッグ インコグミートと言う商品を販売。ブランド力や長年培ってきた流通網を生かして代替肉市場に乗り出す。
ネスレ Awesome Burgerという名前の商品も販売。これもケロッグと同じくブランド力や会社の規模の力を使って代替肉市場に乗り出す。
今後の成長性
ビヨンドミートはこれからの環境問題の解決には必要不可欠な食肉問題に取り組んでいる企業です。畜産産業が出すCO2問題の解決というミッションはこれからのメガトレンドになってくると予想されています。
ESG投資の観点から地球温暖化問題で資金が集まりやすい状況にある企業だと思います。
同時に人口増加に伴う食糧生産の限界という問題もあります。
当然のことですが一人当たりに対する食肉の供給量が減ると食肉価格は高騰します。今回コロナウイルスの影響で食肉加工工場の閉鎖というような状況になってしまい食肉供給不足になっている現状がより浮き彫りになりました。
他にも畜産業会の限界という問題もあります。
この映画は畜産農家の限界とファーストフードのリアルを題材にしたドキュメンタリー映画です。全て真実かどうかは分かりませんが、お肉大好きな私でさえ肉だけ食べ続けるのは考えなきゃなと思いました。
ビヨンドミートはそう言った社会の問題を解決出来る企業だと思います。そこに投資家が期待しているんですね。
この会社のCEOが『我々は初期のAmazonだ』なんておしゃってました。
ただ成長性には課題もあります。ケロッグとネスレが本格的に参入してきたらどうやって戦っていくのか?という問題です。
食肉市場というのは馬鹿でかい市場です。当然ビヨンドミートが言うようにほとんど全ての代替肉のシェアをビヨンドミートが獲得できればAmazonのような会社になれるかもしれません。
しかし、ライバルは長年食品業界の王者として君臨していたような企業です。他にも多くのライバルがいっぱいます。
参入障壁自体はそこまで高くないのではないだろうか?生産力や物流やブランド力といった力の差を埋めるだけの成長力は本当にビヨンドミートにはあるのだろうか?なんて考えてしまいます。
憶測ですが価格で勝負されたらケロッグやネスレには勝てない考えています。
ビヨンドミートにはこの問題に対する対抗策はあるのだろうか?
もちろんビヨンドミートは今とても伸びている優良成長企業です。今後の動向に注目したいと思います。