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2005年春、欧州、一人旅

もう10年以上前のお話です。

その前の年の夏、初めて一人で旅行してきたヨーロッパ。五感がとらえるあらゆる刺激が新鮮で、すっかりその空気にハマってしまったぼくは、2005年3月、またしても一人旅に出かけることにしました。修士論文を提出し終えてから社会人デビューするまでの間の、最強のモラトリアム期間。人生で最も芳醇な時間を存分に楽しむのです。

前回の旅行で、曲がりなりにも現地人相手に現地でホテルを手配し、食事を摂り、鉄道を乗りこなし、ちょっとしたトラブルを回避できた経験は、ある程度の自信になりました。その経験もあって、「一人旅に行こう」という決断はすぐにできました。

一方で、旅程も資金も計画的に準備していた前回と違い、今回は数週間前に「ままよ!」と出発を決めてしまったので、旅程ははっきり決まっておらず、資金的にも心もとない状態。とにかくパリ往復の航空券だけを手配し、「現地のことは現地で調整しよう」「カネがなければクレジットカードを使えばいいじゃない」と無計画にも程がある状況でした。

当時は「無計画を計画するオレカッコイイ」くらいのイタいことを思っていたのかもしれません。なんにせよ、充実したモラトリアム期間にすることを目的に、二回目のヨーロパ旅行が決行となるのです。

もし同じように、学生最後の時間の使い方を迷っている方の目にとまれば嬉しいなあ、なんてことを思っています。

旅程と目次

0308 成田 = モスクワ = パリ
0309 パリ = ブリュッセル
0310 ブリュージュ
0311 ルクセンブルク
0312 アントワープ
0313 アムステルダム
0314 ザーンセ・スカンス
0315 パリ
0316 パリ
0317 パリ = モスクワ =成田

持っていったもの

・小さめのバックパックと、街歩き用のショルダーバッグ。
・「トーマス・クック」
・「地球の歩き方」パリ編、オランダ・ベルギー・ルクセンブルク編
・「旅のゆびさし会話帳」フランス語
・セーター4枚、下着3着、ジャージ1枚。洗濯洗剤と紐ハンガー。
・FinePix440(400万画素!)+xDカード(512MB!)
・現金8万円。
・変圧器とか充電器とか常備薬とか目覚まし時計とか。



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