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これからの時代を生き抜くセルフ・ブランディング戦略が鮮明に見えるフレームワーク

コーチングをしている中で、我々は常に自分らしくいることの重要性をクライアントに問いつづけます。とはいえほとんどの場合、「自分らしくあればいい」ほど単純な帰着にはなりません。なぜなら多くの場合、我々は「仕事」を通じて社会に対して価値提供をすることが求められてるからです。

社会への価値提供を考えるときに、自分はマーケターであるとかエンジニアであるとか、社会で「役に立つ人材」という枠組みの中で"One of Them"としてスキルを競うように価値を捉えてる人が多くいます。「キャリアってそういうものでしょ」というように考えている人も多いのも事実です。

ところがこれには2つの大きな問題があります。

一つ目。そういう生き方をすると、「役に立つ」という社会的要請に気を使うように生きるしかなくて、自分らしさをどんどん失っていくことになるわけです。社会的要請に答えられない自分には価値がない、というような思い込みを強めてしまいます。

二つ目。AI時代であり、色々なサービスが既に存在する世の中において、人材に対する「役に立つ」の絶対量が減っていきます。

エンジニア・デザイナーは将来必要なのか?
コーチ・カウンセラーは将来必要なのか?
マーケターは将来必要なのか?

おそらく全て10-20年のスパンで、想像より早い速度でほとんどの人は不要になります。「役に立つ」という概念自体の価値が下がっていきます。

そこでこの記事では、

役に立たなければならない

という古い価値観から脱却し、より高いレベルで実践的にビジネスの場で高い価値を出しつつ、さらに「自分らしくいる」というワガママも同時に実現する方法についての秘伝のタレを公開します。

秘伝ゆえに有料記事にしています。

そのカギとなるのがセルフ・ブランディング(自分をどう魅せるか)で、私はこれを体系的に考えるための思考の枠組みを「USP/UVPフレームワーク」として提唱しています。

「役に立つ」から「意味がある」へのパラダイムシフト

「役に立つ」からの脱却として、その対比概念である「意味がある」という概念を理解することから始まります。この対比構造は山口周さんの書かれたニュータイプの時代の中で用いられていたものですが、その第三章に「意味がある」が今後の競争戦略になると明確に書かれています。

簡単にいうと以下のような感じです。

役に立つ・・・社会から求められている役割に自分をフィットさせる
意味がある ・・・自分自身のオリジナルな価値を世の中に提案する

「役に立ちたい」という発想を捨てて、自らが自分自身の価値を世の中に提案するように生きていくよう考え方をシフトしていくことが大事になります。ここで、オリジナルな価値というのは、大抵の場合「感情価値」に近いものになりますが、ここの意味合いについてはもう少し後で詳しく掘り下げて参ります。

本書の中での事例は、「役に立つ」の例として日本の国産車、「意味がある」の例としてフェラーリが挙げられています。

フェラーリの何が便利なのかを説明するのはとても困難ですし、興味ない人から見ると全く興味ないのですが、ファンは世界観全体の魅力に惹かれ言葉にはしにくいが全然違う、という感覚になるのです。

一億人総「役立たず」時代

本書の中でも特に印象的なのが

「役に立つ」で戦うと「ほぼ全員」負ける

という記述で、とてもショッキングながら本当にその通りだなと思います。

そもそも色々と充足している世の中において、更に人工知能の出現によって色々な役に立つが「人工知能でもいいじゃん」っていう風になるのが今後の世の中です。

実際に、落合さん・堀江さんの本の中にも、様々な職業の無人化などがうたわれていて、今までの「役に立つ」パラダイムにしばられない新しい生き方が必要だとされています。私たちは、もう社会によって役に立たないし、役にたつ必要すらない。

それよりも「意味がある」を追求しよう。という事です。

例えば、エンジニアであったとすると、

様々なスキルを身につけ、市場価値の高いエンジニアになる

というのは「人の役に立とうとする発想」なのです。

そうではなくて、

私はこんなエンジニアだから、
私とあなたが一緒に働くことには意味がある

という「役に立つ」を超えた感情の部分での繋がりを大切にすることが大事になります。この「意味がある」という感覚が、「自分らしさ」と綺麗に整合するようにデザインすることでスッキリするのです。

つまり意味をデザインすることが、これからの時代を生きる人材として大事になるセルフ・ブランディングの本質となるわけです。

ですが、「意味がある」で勝負しなさい!と言われても、それこそ意味不明なアドバイスに感じる人が多いと思うのです。

そこでここからは、僕がコーチングセッションの中で多用している

USP/UVPフレームワーク

を使って「意味がある」をどのようにデザインするのか、認知科学的に体系立てて説明していきます。

そもそも「意味」って何?認知科学的に理解する

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「意味がある」とはどういう事なのか。

ニュータイプの時代では「意味がある」を感性価値・感情価値と定義していましたが、「結果としての感性価値・感情価値」という定義ではデザインしにくいので、ここでは認知科学のモデルに合わせて「意味」という概念の解像度を上げていきたいと思います。

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