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チーム運営の秘密兵器「エフィカシー」とはなにか

構想から一年半くらい。ようやく皆様に届けられる、リーダーシップの真髄に関する本が完成しました。

一冊目のダブルハーベストとは随分違っており、チーム作り・リーダーシップの実践について書いた本です。本書で中心的なコンセプトとなっている

チーム運営の秘密兵器「エフィカシー

とは一体なんなのでしょう?

この記事では

・「エフィカシー」とは何か?
・「エフィカシー」をあげるにはどうしたらいいか?

の2点について解説していきます。

エフィカシーって何?

心理学用語でセルフ・エフィカシーと呼ばれる概念があります。ここでは、簡単に「エフィカシー」と呼ぶことにします。
よく「自己効力感」とも訳されますが、要は

やれる気がする

という感覚のことです。

突然ですが、計算問題です。

11 + 13

どうでしょう。この計算、やれる気がしませんか?
これがエフィカシーです。

エフィカシーがモチベーションより大事な理由

エフィカシー(やれる気)の対比概念は、

モチベーション(やる気)

というものがあります。

さきほどの、11 + 13 という計算問題。
エフィカシーはあるけど、モチベーションはないのではないでしょうか?

絶対、やらなくていい計算ですからね。

なのにも関わらず、11+13の問題を無意識が勝手に解いてしまった方も
多いのではないかと。

ちなみに答えは、24です。

分かってるか。まぁ、それはいいとして。

エフィカシー(やれる気)は、モチベーション(やる気)を超えて
勝手に無意識がやっちゃうくらいのパワーがあるのです。

だから、「モチベーションアップ」なんてことを考えてる暇があれば

エフィカシー爆上げ

することを考えたほうが、よっぽどリーダーシップが取れるよねと。

精神論をやめた方が人生が楽だよ

ここの奥深さをもう少しだけ紹介。

エフィカシー(やれる気)

って少し受け身な感じがしますよね。

モチベーション(やる気)

っていうほうがコントロールできそうな感じ。

でも、よくよく考えてモチベーションだって
本当は僕ら、全然コントロールできてない。

やる気出したいのに、やる気でないとき。いくらでもある。

そこで出てくる、根性論のような精神論。

そういうものにプレッシャーを感じて、
自分がダメ人間なんじゃないか、
なんて罪悪感感じさせられる社会なんですよね。

まるで、「モチベーション」って概念が、
外圧を生んで、自己嫌悪感を生み出して、

社会全体をどんよりさせてる。

そんな気がしませんか?

図で表すとこんな感じです。

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僕らは、「やれる気」がしたときに、やれる。

それだけの話なんだって世の中を捉えられたら、
だいぶ息苦しさが消える気がするんですね。

筋トレが続く人、英語の勉強が続く人、たしかにすごいけどね。

「根性がある」みたいな精神論に落とし込んで考えないでください。

コツコツ継続することに対して「やれる気」がしてるから、
やってるだけです。

「コツコツ継続できない自分に嫌悪感を感じている」

そんな人は、やれる気してないから、やる気では継続できません。

なので繰り返しますが、
モチベーションなんていう精神論に頼らず、
淡々と、エフィカシーを上げましょう。

チームワークこそエフィカシーが大事

ここでリーダーシップの話を少し。
チーム運営にこそ、エフィカシーが大事になります。

ゴール達成に対して、

「やれる気がしているチーム」

が理想なわけです。根性論ではなくて

本当に勝てると思いこんでるチーム。

それを集団的エフィカシーとも呼びますが、
これがとっても大事なのです。

メンバーのモチベーション(やる気)は最終的に左右できないけれども、
メンバーのエフィカシー(やれる気)は、
上げてあげられそうじゃないですか?

「お前の今の能力なら、出来るよ!勇気を出してやってみよう!」

こういう感じで勇気づけをしてあげれば、
きっとエフィカシーは上がる。

「かなりの難局だけど、このチームなら、突破できる気がするんだ」

こんな風にリーダーがメンバーを勇気づけしていれば、
きっとチーム全体のエフィカシーが上がる。

やる気を出せー!

こんな言葉の威力と、全然ちがうのがわかりますよね!

方法論とエフィカシーを混在させない

もう一つ大切なこと。

「どうやればいいか分かること」は、
エフィカシーの条件じゃないということです。

僕は小学生のころ、
当然のように大学生になれると思って生きていました。

これは、まさにエフィカシー。

やれるに決まってると思っている状態ですね。

では、大学に入るための具体的な手段を知っていたかというと
全然知りませんでした。

ということは、エフィカシーは方法論と関係ないということです。

なぜこれが重要か。

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その理由はこんな感じ。

方法論が見えているとエフィカシーが高いように感じます。
ただしこれは、想定した方法論からずれたときに、
エフィカシーを失うリスクがありますね。

一方で、エフィカシーが最初から高いと、
そもそもやれる気がしちゃってるので、
僕らが無意識レベルで方法論自体を真剣に見出そうとします。

だから、エフィカシーを得るのに方法論を考えてしまうのはご法度

方法論中毒になっては、精神不安定になっちゃう。

そうではなくて、エフィカシーを上げていきましょう。

じゃあどうやってエフィカシーをあげるの?

方法論中毒になってはいけない…

ではどうやってエフィカシーをあげるの?

ということですが、これがまさにモリモリ本に書いてあることなので、
詳しくは読んでいただけるのが良いのかなーと思うのですが、

ザックリ行って、4ステップで行われます。

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Have toを捨てる

まず、本当はやりたくないことを捨てていきましょう、
というステップがあります。

これはとても難しいことです。
例えば、「頭が悪い」と思われたくないがために
自主的に勉強したい・・・

と僕らは思っている場合があります。

これは「勉強したいけど、なんかできない」っていう風に
僕らは感じますが、それは実はやりたいことではありません。

「頭が悪いとおもわれる」恐怖から勉強しないといけない、
っていうHave toだったりするのです。

これは、具体的に誰かから圧力を書けられていなくても、
自分で圧力を感じてしまっている時点で、「外圧」なのです。

外圧はすべてhave to. 

この辺をすべて

「それは本音でやりたいことじゃないから、やらなくていい」
というふうに、丁寧にhave toを捨てていきます。

Want toを自覚する

そうこうしているうちに、

「これは、Have to 関係なく、とにかく自分でやりたい!」

っていう想いに気づくことが出来るようになります。
その気持ちを抽出することが大事。

例えば、

「自分の理論を打ち立てて、それを社会で証明してみたい」

「この分野がどうなってるのか、好奇心のまま突っ走ってみたい」

などなど。

もちろん、have toを100%捨てた人生なんていうのは、
なかなか簡単に実現できるものではない。

でも、せめて50%、60%くらいの人生の時間は、
Want Toに生きている状態を目指しましょう。

ゴール設定

その後に、ゴール設定が訪れます。

ゴールとは、「本音で成し遂げたい、とんでもないこと」です。

とはいえ、「とんでもない」に身構える必要もありません。

100億円の事業を作る!

こういったものでさえ、100億という数字に憧れていて
「すごいビジネスマンって事業大きく出来る人のことでしょ?」
みたいな、外圧的なhave to である可能性が高いです。

それはゴールではありません。

ではゴールとは何か。

本当にやりたいことに根ざしている、
やり方のわからない(現状の外側)でも本当に成し遂げたいことです。

例えば、好奇心に最もドライブされるタイプの人なら、

「世界中を飛び回って、世界の様々な歴史を感じる人生」

がゴール設定かもしれません。

また、もしチームメンバーの「調和」が好きな人であれば、

「いるだけでどんな場も一瞬で調和する、心理的安全性づくりのプロ」

というゴール設定になるでしょう。

リーダーたるもの....
調和だけじゃビジネスはできない... 

そんなものは全部have to.
Want toだけに生きたって、それを受け止めてくれる人は必ず沢山いる。

そしていずれのゴールも、Want toに根ざしていれば最高な人生に思えるし、
根ざしていなかったら「それめんどくさいな...」って
思うものだったりします。

最後にコミットメントをすること

そして最後のステップがコミットメント。

「決断」です。

決断とは何かというと…

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何かを「断つ」ということ。

毎日どうしても惰性でテレビを見てしまうのであれば、
テレビを捨てることは、まさに「断つ」に繋がります。

タスクの断捨離っぽいイメージでもあります。
今までやっている事を敢えて辞めてみたり…

今まで持っていたこだわりを敢えて捨ててみたり…

設定したゴールにそぐわない何かを捨てる。

これが、ゴールに向かう最大の一歩となるのです。

Have toを捨てて、真の「やりたいこと」に目覚め、
それに向けてゴールを設定し、決断して何かを捨てる。

これを経たときに、僕らは
「このゴールの人生に向かって生きていこう!」って
無意識が真に思うことができるようになるのです。

このとき、「そんな人生いいよなー」を経て、
僕らの無意識は勝手に、

「やれる」ってことにしちゃおう!

という方向に流れるようにできています。
これが、エフィカシーの作り方なのです。

「根性」や「危機意識」がそれでも有効な場合

さて。

ここで、「根性」や「危機意識」よりエフィカシーが重要という話をしてきましたが、実は、「根性」や「危機意識」が効くケースもあります。

それはいつなのか。

答えは簡単です。

「根性」という言葉がエフィカシーを高める人もいる。
「危機感」という言葉がエフィカシーを高める人もいる。

ということ。

A:「英語話せるようになりたいんですが、全然上達しなくて」
B:「語学なんて根性ですよ」

こんな会話があったとして、「根性」と言われたときに、
「根性ならまけないぞ!」って思っている人であれば、
エフィカシーが上がるわけですが、一方で
「根性かぁ、苦手だなぁ」と思ってる場合はエフィカシーが下がる。

これは多分に、個性です。

同じく危機感。

「危機的状況」だと途端に闘争心が芽生え凄まじい存在感を発揮するが、
その他のときは影も形もない。

そんなウルトラマンみたいな性格の人がいて、
こういう人にとっては「危機感」と言われると
途端にエフィカシーが上がるわけです。

その他の人にとっては、エフィカシーが下がる。

僕にとっての「論理」も同じ。高校時代に、

音楽ってすごい実は論理的で

って言われた瞬間に、音楽できる気がしました。

でも論理に苦手意識がある人にとっては、エフィカシー下がりますよね。

こういう、エフィカシーワードはまさに
私達のWant Toに紐付いていて、

もっと大切なことは、

これは他人にとっては全然Want Toじゃないということ。

だから、根性論や危機意識は普遍的でないということを知ることが大事で
チーム運営のときに使わないほうがいいのです。

メンバー全員Want To

ということでまとめです。

お互いの価値観(Want To)を尊重して、
本音で重なり会えるような共通のゴール設定を行う。

それにより、エフィカシーの高い集団を作る。

これが、チームワークの秘訣なのです。

そのためにまずはリーダー自身が、エフィカシーの高い状態を
自分で維持できるようになることが大事になります。

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僕のコーチングを体験したいという方は、
https://forms.gle/Rj5SG7zA4DXLUMne6


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