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カナダ留学 カナダは本当にインクルーシブなのか?? 

カナダに来て感じることは、本当にダイバーシティの国で毎日英語以外の言語で話している人を見かけます。もちろん日本人に出会うこともめちゃくちゃ多いです。

ただ自分は、人種/言語/宗教といった意味合い以外で、SOGIの観点での”ダイバーシティ”、”インクルーシブ”も重視しています。

カナダを選んだ理由の一つとして、LGBTQへの寛容さに関心があったためです。
LGBTQへの寛容さについて、どの指標やウェブサイトを参照しても、カナダは世界的にトップクラスに位置しているのは確かです。

https://spartacus.gayguide.travel/gaytravelindex.pdf

https://spartacus.gayguide.travel/gaytravelindex_2023.pdf

ストリートにもレインボーがちらほら

日本で、プライドフラッグを目にするのは、プライド月間か、代々木でプライドフェスが開催されている時期だけな印象です。

バンクーバーでは、虹色のバスも走っていますし、街を歩いていたら絶対
何らかの虹色グッズを目にします。

下記写真はGranville Island の様子です。プライド関連のものが溢れていました!

もう”LGBTQ”ではない

日本では、LGBT→LGBTQ+のように性的マイノリティを指す用語の変遷をたどっています。

しかし、カナダでは”2SLGBTQQIA”という用語が一般的になりつつあります。

それぞれ砕いて説明していきます。

2S:2 spiritsの略。北米の先住民コミュニティで典型的な”男性” ”女性”とは異なるアイデンティティを持つ人々が自らを指す用語。

LGBT:レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー

Q:クィア。性的マイノリティや既存のカテゴリーに当てはまらない人々。Q:クエスチョニング。自身の性自認、性的志向が定まっていない状態。
*QはQueerがQuestioningを含有るとみなして、Queerの意味でQを1つしか載せない場合もあります。

I:インターセックス。身体的性において”男性” ”女性”のどちらにも当てはまらない状態。インターセックスはパリ五輪でも議論が交わされました。
詳しくはこちらをご覧ください。

A:アセクシャル。他人に性的に惹かれない方を指す。

ただ、パンセクシャルも入れて、Pも含まれる場合もございます。


Vancouver Queer Film Festival 

クィアに関する映画を上映する、Vancouver Queer Film Festivalに参加してきました!

バンクーバーで一番大きい映画館で開催されていました。
しかもカナダ政府も後援されていたのが印象的でした!
日本にもこういった類の映画祭は存在しています。が、規模が小さい映画館でしか開催できなかったり、日本政府や大きい会社は後援にいなかったりします、、、

インクルーシブ? 意外と、、、

ここまで、カナダのインクルーシブについて書いてきましたが、生活してみると内実が伴っているのか?日本とそこまで変わらない?と感じることもあります。

Meetupでの出来事

実は、自分はインターセックスとまではいかないのですが、原発性無月経で月経が来たことがありません。またノンバイナリー(というよりXジェンダー?)でもあり、今年胸オペと子宮摘出手術も受けました。
なので、自分は妊娠する可能性はゼロといった感じです。

しかし、Meetupというイベントアプリを通じて、お茶会的なイベントに参加したときに、結婚についての話題になりました。子どもは欲しいか?というような”異性愛”前提での会話が展開され、自分は子どもは欲しくないと発言すると、フランス出身の方に
「日本の少子化進んじゃうよ!あなたのせいで!!」と言われたんです。
Because of you!! の言葉が脳裏にずっと残っています、、、
冗談交じりなのはわかっているのですが、かなりグサッときました、、、、

その他でも、”男性” ”女性”で待遇が違ったり、異性愛前提での会話など、日本とあまり変わらないのでは?と落胆する場面も結構あります。

政府や法制度の違いはかなりありますが、市民は意外とそうでもないのではと感じます。
まだ2週間しかたっていないので、もっと過ごしてみないとわからないかもしれないですが、、、


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