【色々な考え方や術式があって良い】
明けましておめでとうございます。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、今回は、
「多様性があって良いのではないか?」
というテーマでお話させていただこうと思います。
植毛を含め、手術には執刀医によってさまざまな考え方や術式、アプローチの方法があり、
これが絶対的に正しい方法
というものはないのではないかと思います。
なぜなら、医学や医療の発展により、それまでの常識がひっくり返ることが珍しくないからです。
「傷は乾燥させた方が良い」 は もう古い
例えば、かつては「傷は乾燥させた方が良い」と言われ、それが常識でしたが、現在では「適度な湿潤環境の方が傷に良い」と考えられるようになりました。
傷を干からびさせるのではなく、しっとりさせておいた方が良いという考え方です。
これがいわゆる湿潤療法で、今では主流の考え方になっていますね。
湿潤療法の普及に伴って、キズ○ワー○ッドのような製品が一般的になりました。
この考え方が普及した後には新たな課題が生じています。
確かに湿潤療法には、傷の治りを促進するという大きなメリットがあります。
しかし一方で、閉鎖環境による感染リスクや、過度な湿潤環境が原因で創傷治癒を遅らせ、場合によっては傷を悪化させてしまうケースも見られるようになりました。
つまり、どんな治療法にもメリットとデメリットがあるのです。
色々な方法があって良い
良識のある医師は、それぞれの治療法のメリットを最大限に引き出し、そして、デメリットをできるだけ抑えるように、知識や経験などをもとに慎重に計画を練り、手術を行なっているはずです。
もちろん、医療には絶対に外してはならないという事項というのがあり、それからは逸脱してはいけません。
グレーゾーンくらいになってくると、ドクターによって取り扱い方が異なってくると思います。
個性が人それぞれであるように、ドクターにもその人ならではスタイルがあります。
国際学会においても多種多様
実際、先日参加したISHRS(国際毛髪外科学会)のライブサージャリーでは、目の前で手術を見学してきましたが、それぞれのドクターがさまざまな手法で手術を行っていました。
毛穴の作り方のひとつをとってみても、それぞれのドクターのやり方が違うのです。
「皆違っていて良いのだ」と再確認でき、非常に有意義な時間を過ごすことができました。
結局、どの方法が良いの!?
個人的には、これはなかなか結論が出ないと考えています。
というのも、古くからの方法でも、その手技に精通し、匠の技で良い結果を出していることも往々にしてあるからです。
新しい方法が必ずしも良いとは個人的には考えていません。
あくまで私見ではありますが…
植毛についていえば、私の場合は、結果が同等であれば患者さんの負担が少しでも軽い方が良いと考えており、基本的には「刈り上げないFUE植毛」を推奨していますが、「刈り上げるFUE植毛の方が良いのだ!!」とお考えのドクターもいらっしゃるでしょうし、「いやいやFUEではなくFUTの方が良いのだ!!」と主張するドクターもいらっしゃるだろうと思います。
※ 私も状況によっては刈り上げる植毛をオススメすることもあります。
生え際のデザインにおいても、ドクターごとの個性が反映されているなぁ~と感じています。
声を大にして伝えたいこと
手術方法やアプローチの手法など ”方法論” も大切ではありますが、それ以上に大切なことは、 「結果」 であり、患者さんに「やって良かった」と喜んでもらい、満足してもらうことだと思います。
手術の主人公は、あくまで患者さんなのですから。
患者さんたちが、手術後の人生において前向きに日々を生きられるようになっているかが、とても大切なことだと考えております。
最近では各クリニックごとに症例写真が掲載されていることが多いので、よく見比べてみたり、実際にドクターと直接話してみると良いと思います。
相性とかもありますので。
植毛を検討されている方は、ご自身が納得し、しっくりくるドクターを選ぶことをオススメいたします。
後悔のないようにドクター選びをしてくださいね!!
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!!
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次世代の「 刈り上げ “ ない “ 自毛植毛 」の時代へ
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