見出し画像

3度目のラッキーを掴め Glasgow グラスゴーで3泊 

足の外科コース(仕事)でGlasgowに3泊していました。エディンバラは首都ですが、Glasgowはスコットランドの最大都市、いわゆる、The other cityで何かにつけエディンバラとはライバル関係。京都 vs 大阪みたいな感じでしょうか、エディンバラが古都である京都みたいに、ちょっととっつきにくいし、誇り高き鼻高々と言う雰囲気に対して、グラスゴーは地に足がついていて、活気があり、人々もフレンドリーという感じでイメージしていただけたらと思います。


ホテル

コースの会場が2日間ここ(もう1日はグラスゴー大学校内)だったので、選択。以前はヒルトンホテルだったそうです。内装も没個性の茶色・グレー系です。ホテルが古くなってきたので、ヒルトンが改装しないで売り渡ししたみたいな雰囲気。

目の前はGlasgow Botanic Garden。
バスルーム 
  • 朝食が美味しくなくてびっくり(ベイクドビーンズ . . . 今更びっくりすることでもないけど)

  • 立地最高(Glasogow West endは面白いカフェ・レストランの宝庫な上に、公園や木々がたくさんあって美しかった)でびっくり。

  • 駐車場は隣のスーパーマーケットのWaitroseの屋上に停める、一日10ポンドと言われたけれど、規制はない。フロントで最終日に駐車上代金を払いたい、レシートをくださいと言ったら、フロントの人、やる気ゼロの雰囲気でレシートあげられないんで、代金入りませんと言われびっくり。


レストラン

日中はコースで全然外出できないので、唯一のお楽しみはディナー。前もって色々調べておきました。候補は大手よりも個人、個性的、オリジナリティがあって、ウエイターに隙なく見られるような過剰なサービスがなくて、高額でなくて、しかしB級グルメでもない、できればホテルからそう遠くない場所となんとも細かい好みの設定です。

候補として出したのが以下8軒。

1日目ディナー Paezano Pizza

Pizzaが大好きな夫が真っ先に選んだのがこちら。私的には、ピザ屋さんであればピザ釜があること(薪窯ですぜ)は大事な要素で、ええ、本当に. . . ピザの聖地ナポリと同じデザインの薪で毎日24時間前から温め始め、ピザを焼く時には500度まで上がっているという本格派。

ナポリまで行かなくても食べられる ナポリピザ
お店は満席(レストランを選ぶ際には重要な指標です)
ピザ窯 薪も見える。60~90秒でピザが焼きあがるってすごいな
2種 右は黄色トマトソース
ピザの上のMozzarellaチーズを格上げしてMOZZARELLA DI BUFALAにしてもらったけど溶けているので、あのとろりとした微妙な食感は消えているのが残念。またトッピングがドロドロしすぎて、液状化しているのは個人的には今ひとつバランスが悪いかと。ピザ生地も歯応えのあるモチモチなんだけどども、もう少し軽さがあってもいいかと思った。コスパは最高、二人で30ポンド(ワインに玉ねぎの前菜1皿も頼んだ)。

2日目ディナー Dakhin

人種のるつぼ化しているグラスゴーだから、インド料理は絶対イケると思い、しかもsouthern indian (南インド料理)と特記してあるところにも惹かれる。

なんだか面白い形の地下鉄に乗って

エディンバラには地下鉄がないので、グラスゴーの都会さに嬉しくなる

Dakhinにたどり着く。お店に入った途端、テーブルが2割程度しか埋まっていない(*1 ) のに、入り口で少し暇そうなウエイターに、予約してるか?(していない)していないのならテーブルを用意するからちょっと待て、そして別の男性ウエイターをくいくいっと呼び、表から見える窓際に連れて行かれた(*2) ので、あ、これは良くないサインだなとは思ったのだけれども、わざわざここまでやってきて引き返す勇気はなし。後から夫が、あそこでやめておけばよかったねとやっぱり言っていた。

紙メニューを隅から隅まで眺めて、食べるものを選ぶ。丸やバツは私がつけている。

気を取り直して見るメニューは色々説明も書いてあって、美味しそうではないですか!

CHEMMEEN VARUTHATHU King prawn and peppers tossed together with a tangy tomato, garlic sauce, Irresistible! (訳: エビとピーマンをピリッとしたトマトとガーリックソースで和えた味わいがたまりません!)

この間にまた別のウエイターが来て、お飲み物は?と聞くので、いつものようにスパークリング水を頼むとあからさまに「え?それだけですか?」とプッシュしてくる(*3) ので、ここでやはりじんわり嫌な予感が増す。横を見ると隅のテーブルでマネージャーらしい男性が紙を広げ、電卓でカチカチしている、マネージャーがいるからウエイターたちがこんなに頑張っちゃう感じなのかな。

1〜2分(*4) で上記CHEMMEEN VARUTHATHUがやってきた . . . 

£7.99=¥1500

Irresistible!(たまりません!)と書いてあったのはコレ?

まだ食べる前からガッカリしてしまったのです。ソースは他のカレーで使ってるものの使い回しの味(推測だけども)、どこにも興奮する要素がないのです(見た目も味も)。

大好きなdosaだけど . . . 

大食漢で食べ物大好きなんだけど、食欲をそそるものが全くなく、全部食べきれませんでした。

教訓:
*1 ガラガラ空いているレストランにうまい店なし
*2 暇なので、客に対してウエイターの数が多い
*3 ウエイターがプッシュしてくる店は嫌いだ
*4 あまりにすぐやってくる料理はキッチンが作り置きしており、残りもの化している可能性大

あああ、残念すぎる。

最終日:3度目のラッキーを掴め。

私の作ったリスト(前述)は信用できない!と言うことになり、多分私が一生懸命に読んだレビューはもしかして10年以上も前のものかもしれないし、ということで、夫が最終日のレストランを検索し始め、目に止まったのがこちら2021年の記事。

この記事を読んだ途端、ぴんときたらしいです、このレストランは君が好きな感じだと思うと自信たっぷり、で、行ってきました。


Celentano's


若いご夫婦で始めた小さなレストラン。カテゴリーで言えばイタリアン。
レストランの名前はハニムーンで旅行したイタリアで聞いた歌(歌手?)名前からという。

Glasgow大聖堂の近くのひっそりとひたブティックホテルの中にあるレストランで、昼間だとお庭でお食事もできるらしいです。

おつまみ

Lasagne Fritte - Porcini - Corra Lin 
ホームメードのラザニアの記事にポルチーニマッシュルームを挟んでからりと(中とろり)と揚げてある。Corra Linはチーズの名前。
£3.75

コロリとした小さなサイズ感が一口パクリ、う〜ん美味しい . . .食欲が増し増し。

ホームメードのパン(サワドウ)、おちょこみたいな入れ物にはオリーブオイルが入っていた。


続いてサバ(Mackerel)です

油の乗ったサバも美味しいけれど、付け合わせのきゅうり(海苔がまぶしてある)とPickled Fennel (フェンネルのピクルス)が想像以上に和食ジャパニーズテイストで大興奮。

数年前から和食は大注目ですが、和食のテイストを取り入れたイタリアンという新しい味に、これは日本人シェフだったら絶対思いつかないよな〜という斬新さ。よく見ていただけると食器もちょっと和風ですよね。

ここでもうメロメロでした。ワインはグラスで赤(Primitivo, Domus, Puglia)と白(Adego do Demo, Ribeiro, Spain)(レモン、グレープフルーツ、洋梨の香り)(綺麗な金色のワインでした)。

内装は華美すぎず、気取らず

メインにAgnolottiというホームメードパスタ(ラビオリのように中にチーズが包まれているもの)とOnion Squash?(玉ねぎか?)を頼みました。

Onion Squash はカボチャでした。グリルしてあるカボチャ(こんなクオリティの高いカボチャを英国では手に入れたことはありませぬ)にキノコソース、ケール(緑)、ちょっと味噌の味がしました。見た目も美しい濃い緑・黄色の組み合わせ。
ヘーゼルナッツがアクセントに. . . もう説明のいらない美味しさ。

これを3度目の正直=3度目のラッキー(the 3rd time lucky) か、昨日ガッカリした分だけ幸せ感倍増しているのでした。時々やってくるウエイターさんに、もう素晴らしいと目をキラキラして伝えてしまいました。

最近は甘いものは控えていたのですが、どうしてもシェフDean Parkerのデザートを食べてみたくて2品追加。アフォガートとハニーケーキ。

カヌレをX10倍くらい美味しく複雑(味噌?蜂蜜?スパイス?)にしたようなハニーケーキ、アイスクリームの下はりんごではなくQuince。今まで食べたケーキの中で一番美味しいと思った。

イギリスの食事がまずいって言ったやつ、全員謝れ〜。

隣町のグラスゴーにこんなお気に入りのレストランを発見してしまって、来年暖かくなった頃、春にお庭でサンデーランチに来るのだともう今から誓ってしまいました。お近くにお越しの際にはぜひ、おすすめ度Max *****です。


❤️