Lagrimas y Sonrisas
好きなアルゼンチンタンゴの曲の中から、ワルツ "Lagrimas y Sonrisas"(涙と笑顔)という一曲を。ロドルフォ・ビアジ、フアン・ダリエンソ、アルフレド・ゴビ…名だたる楽団のInstrumental の演奏が人気ですが、そういえば何で「涙と笑顔」というタイトルなんでしょう。ふと思い立って調べたところ、歌詞が見つかったので訳してみました。
曲調としては、ちょっと翳りはあるものの全体的に華やいだ印象なのですが、そんな明るい曲に悲しい歌詞が乗っていると、ああラテンだな、と感じてしまいます。
忘れられないあなたの笑顔、それゆえにわたしが流した涙…それは、はたして悲しい恋なのか。恋しさも、悲しさも、そのひとの心から生まれたものは、やがてそのひとへと還ってゆく。
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Lagrimas y Sonrisas
Música: P. De Gullo
Letra: F. Gullo
はかりしれない
それは悲しみ
あなたがここに
いない悲しみ
わたしの心は
引き裂かれ
血を流してる
泣きすぎて
あなたの甘い
笑顔なしには
わたしはもはや
生きてゆけない
わたしが流した
紅い涙は
あなたを失くした
そのあかし
あなたの
いくつもの笑顔
それこそは
魅惑の魔法そのもの
わたしの愛の涙よ…!
神聖なその紅が
わたしの頬を
そっと撫でる
夢見てるだけさ、
むなしい幻想を!
憩わせよう、
わたしの心を…
ほんとうにあなたを
愛してたから
気狂いじみた
不安の念から
生み出された
いくつもの幻獣*
そして、あなたの
美しい笑顔に
わたしの歓びは
囚われたまま
記憶が深く
なりまさる、今日
もう一度だけ
あなたに会いたい
あなたが信じてくれるように
わたしの魂の秘密を
わたしの心が、
けっしてあなたを、
忘れなどしないことを
キスして、
もっと、つよく
あなたの口はささやいていた
自分を苦しめたりしないで、
もしもあなたが全くもって、
わたしから離れられなかったとしても
わたしの心からの涙は、いつも
あなたの名前を呼んでいるのに
あなたのまやかしの笑顔のせいで、
わたしは恋の重症患者
(*キメラ quimeras)
(参考:https://sites.google.com/site/horasdetango/tangos-letra-l/Tangos_Letra_L_P5/LagrimasYSonrisas_Vals_)
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まだかまだか、と思った頃に歌が始まります。歌詞付きのバージョンは数が少なく、あまり音質がよくないのが残念。
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