コロナウィルス対策で、日本を中国・韓国と同列に「東アジア」でくくるのはやめてくれないかと思う件
Twitter を開いていたら、トレンドに「勘違いの恐ろしさ」というワードが出ていたので、なんだろう、と思って見に行ったら、以下の記事のタイトルに含まれているワードでした。言いたいことはわかりますけどね。
論理展開としては、日本人は日本人の真面目さや清潔さのおかげでコロナウィルス対策に成功したと思っているかもしれないけど、中国・韓国と比べて大差ないし、むしろ劣等生だから勘違いするなよ、的な導入になっています。その後の「日本は特別な国だと思いすぎるのはよくないよ」、という論調はそれほど異論はありませんが。
でも、日本のコロナウィルス対策を中国・韓国と同列に「東アジア」でくくるのはやめてくれ、と思いますね。オーストラリアやニュージーランドと比べてスコアは全然よくないよ、という導入ならより良い記事だったかもしれないと思いますが。
まず中国と比べてどーすんの、という話です。そもそも、統計が信用できねーし。
https://news.google.com/covid19/map?hl=ja&gl=JP&ceid=JP%3Aja&mid=%2Fm%2F0fbp0
新規感染者数のグラフがどうやったらこんな形になるんだ、って話ですよ。全人代始まったら感染者がゼロになるし。数理で分析しようにも、分析しようがないんですよ、中国は。
韓国についても、彼らは2月に盛大に第一波の感染抑制をしくじったので、3月上旬にはほぼすべての国から自分の意志とは関係なく他国から入出国制限をかけられてしまったから、今感染が広がっているヨーロッパ型の侵入が防げているだけですし。人口動態調査も不自然な死亡者数増加の動きがありますしね。
中国、韓国ともに3月上旬からヨーロッパとの行き来がほぼ停止した状態で、やっと数字上は日本と似た数字になってるだけですよ。
「科学的なデータ」を提示しているふりをして、実は「全然科学的な分析をしていないデータ」を持ち出して、持論を展開するのはよくないんじゃないかと思いますね。
中小企業が占める割合が99.7%という産業構造は、昭和から何も変わらない。世界一の技術力だと言いながら、日本のモノづくり企業は世界の時価総額ランキングから次々と脱落して、50位圏内にはトヨタ自動車がかろうじて残っている程度だ。では、中小企業が元気なのかというと、GAFAやBATのように世界市場で競争できるようなスタートアップも生まれてこない。
これはその通りですし、私は一応中小企業診断士でもありますけど、助けなくていい中小企業も多すぎですし、コロナショックは日本の産業構造を根こそぎ変えるチャンスじゃないかとおもっていますから、この辺の論理はあまり否定しませんが。それはそれです。
もとい、日本の産業構造やうぬぼれた考え方がよくないのは同意しますが、コロナ対策で中国や韓国と同列にするのは、やめていただきたい。
コロナウィルス対策では、日本はその独自性を生かして今のところ何とか抑え込みがなされている、でいいじゃないですか。
コロナでろくに仕事もできないので、暇つぶしに数理モデルで今回のコロナウィルスの動向を分析しています。