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日本のコロナウィルスの第2派が8月にピークアウトしたのは、結局猛暑による気温・湿度要因が主たる要因で、厳寒が予想される今冬は相当にやばい気がしてきた件
この9月~10月にかけて、新型コロナウィルスの感染状況は比較的落ち着いた状況で推移したので、このままの状況で冬も行ってくれればいいな、と漠然と思っていましたが、気温が下がるにしたがって日本もやばくなってきました。 ヨーロッパやアメリカなど他国での深刻な状況を伝えられながらも、日本は比較的感染状況が落ち着いていましたので、以前から言われているファクターXがあるのかな、とも思いましたが、やっぱり、「そんなものはない」と思ったほうが良いのでしょう。 日本の7月~8月の第2派が、
宮沢孝幸氏のツイートを見て、K値考案者中野貴志教授の定義する 「Rw」 とは何かを調べてみたら、やっぱり実効再生産数のようなものだった件。
一つ前の記事で「K値」とは、感染症の基本モデルである「SIRモデル」の「再生産数」との関係だけで決まってしまう、質の悪い指数に過ぎないのではないか? ということを書きました。 その後、京都大学の宮沢孝幸氏が、K値を基に今後の感染者数のピーク予測に関するツイートを行っていたので、「K値を予測に用いることの妥当性を教えていただけないか」とツイートしたのですが、残念ながらお答えは今のところいただけていないです。捨てアカからのクソリプのようにも見えるでしょうから、それは仕方がないで
「K値」とは、感染症の基本モデルである「SIRモデル」の「再生産数」との関係だけで決まってしまう、質の悪い指数に過ぎないのではないか?
今月に入ってから、コロナウィルスの感染者数が再拡大の兆しを見せています。感染が再拡大しているからと言って、4月、5月のような経済損失を伴う大規模な自粛は避けたいところです。しかし、適切な経済活動のための基準というのが、なかなかはっきりとしたものがない状況です。 個人的には、感染症拡大SIRモデルの再生産数が1を超えたら、数値に応じて警戒を呼び掛け、それを1かそれ以下にするように調整する、というほうが分かりやすくてよいと思っています。世界的にもそれが普通だろうと思います。
都内の抗体保有率0.1% と判明したことで、「日本の感染症対策チームは他国と比べて感染者の隔離精度が高い」ということは分かった件
緊急事態宣言が解除されたことで、5月末でいったん更新を止めていましたが、感染症の数理を考えるうえで重要な検査結果が発表されたので、自分の予想との検証のため、一本だけ更新します。 厚生労働省は16日、新型コロナウイルスへの感染歴を調べる抗体検査を行った結果、東京都での陽性率(保有率)が0.10%だったと発表した。大阪府は0.17%、宮城県は0.03%だった。 同省は5月31日時点で報告されている累積感染者数から感染率を東京0.038%、大阪0.02%、宮城0.004%とし
国民の命を守る為に懸命な専門家を批判する「経済学者」とやらは、「国民の命」と「経済損失」がいくらであれば等価になるかを明確に数理で示すべきと思う件
緊急事態宣言が全国的に解除されました。今のところのコロナウィルスの死亡者数が1000人未満の水準に収まり、G7諸国の中でも最高に抑え込みが成功してしまったことで、逆に自粛で非常に経済が落ち込んでしまったことへの批判を強めている人たちがいます。 特に、数理疫学の専門家である北海道大学の西浦博氏への批判をしている方々には「経済学者」を名乗っている人が多いようです。その方々にお伺いしたいシンプルな疑問があります。 「人間の命」と「経済損失」はいくらであれば等価なのか? という
感染症の専門家はこれまで巷の病院でやってきたインフルエンザの簡易診断キットも相当にいい加減なものだということを白状してコロナ対策を推進するべきと思う件
前回の記事ではPCR検査がどれほど精度が期待できないものなのかを、ワイドショーの報道に文句を交えつつ、グラフで説明しました。(今回も大体同じ意味の記事です。) これはマスコミのレベルだけの問題ではなくて、専門家も中途半端な数字をだして、大事なところをごまかしているから、世間の誤解も生まれてる気がするんですよ。 頭のいいお医者さんがやっている「検査」っていうものが、 「実はすごくいい加減な精度のものだった」 ことがばれたくないのかな、と邪推するほどに。 国の専門家が公式に
PCR、PCRってうるせーな。PCR検査の精度が高いなら、世界の新規感染者数がこんなことにはなるはずないことを、数理モデルのグラフで説明を試みる件。
最近、個人的にはワイドショー的なものはあまり見なくなっているのですが、時々チャンネルがあってしまうと、相変わらず「日本のPCR検査体制は云々」ということを延々とやっていて、いい加減うるせーな、と感じるわけです。 理工系の大学を出た人であれば、1年生の実験の時から、目に見えないものを測定する場合に、測定器具や検査方法の精度というのはどのくらいのものかを意識するように教育されるのですが、一般にはその感覚はないんでしょうね。世の中に、そんなにビシバシ当たる精度の検査があるわけない