来月から国内でも正式に始まる大規模抗体検査の結果をオッズ形式で予想してみる件
緊急事態宣言中の暇つぶしで、note のテストも兼ねて始めたこのブログですが、全国的に緊急事態宣言も解除され、感染傾向も数理モデルでは表現できない程度の小康状態になりましたので、そろそろ毎日更新するも終わりにしようかなと思っています。とりあえずは当初の予定通り、5月末までということで。
とはいえ、感染の心配が全くなくなったわけでもなく、今後の第2波、第3波も起こりうる、というより規模の大小はあるにせよ絶対に起こると考えておいたほうがよいでしょうから、アカウントは残しておきますが。
今後、日本の新型コロナウィルスの感染拡大の数理を考えるうえで、最も大きなイベントとしては、日本の公的機関で正式に行われる大規模抗体検査があります。
この結果によって、日本の人口当たりの死亡率が極めて低い理由が、単なる生活様式の問題で「感染していなかった」ためなのか、そうではなく実際には「感染していたもののなぜか自然に回復する人が多かった」ためのか、ということが見えてきます。
予備知識としては、他国の状況をざっと見ておくと、アメリカ、イギリス、スペインといった国では、感染が確定している人の10倍程度の抗体保持者がいることが調査により発表されています。
日本でも献血をした人をサンプルに調査を行ったところ「献血された血液で新型コロナウイルス感染後にできる抗体を調べたところ陽性率は東京都の500検体で0.6%、東北6県の500検体では0.4%だった」ことが発表されています。感染が確定している人の10数倍程度です。
こういった情報を総合して、やっぱり他国並みかそれより少し多いぐらいの既感染者がいると考えるのが妥当でしょう。
神戸の病院で無作為の外来患者で3%いたという調査もあるので、特に都市部ではもっと多い可能性も示唆されていますが。
実際に賭けをするわけではありませんが、自分の感触としては以下のような予想をしています。
1倍以上~5倍未満 オッズ 20倍
5倍以上~10倍未満 オッズ 3.0倍
10倍以上~20倍未満 オッズ 1.5倍
20倍以上~50倍倍未満 オッズ 2.0倍
50倍以上 ~ 100倍未満 オッズ 10倍
100倍以上 オッズ50倍
日本はしきりに「検査数が少ない」ことが言われますが、お医者さんの診断レベルも高いでしょうし、検査を行っている臨床検査技師はちゃんとした国家資格をもった職業意識も高い人達ですから、もしかしたら他国よりも感染者の確定率が高い可能性もあるだろうと思っています。
個人的には全く予想が外れて、最も高いオッズをつけてしまった感染確定者の100倍以上の感染者がいて、日本人が「BCG」や「自然免疫」でコロナウィルスに強い説を浮上させるような結果になることを祈っていますが。
コロナでろくに仕事もできないので、暇つぶしに数理モデルで今回のコロナウィルスの動向を分析しています。