日本のコロナウィルスの第2派が8月にピークアウトしたのは、結局猛暑による気温・湿度要因が主たる要因で、厳寒が予想される今冬は相当にやばい気がしてきた件
この9月~10月にかけて、新型コロナウィルスの感染状況は比較的落ち着いた状況で推移したので、このままの状況で冬も行ってくれればいいな、と漠然と思っていましたが、気温が下がるにしたがって日本もやばくなってきました。
ヨーロッパやアメリカなど他国での深刻な状況を伝えられながらも、日本は比較的感染状況が落ち着いていましたので、以前から言われているファクターXがあるのかな、とも思いましたが、やっぱり、「そんなものはない」と思ったほうが良いのでしょう。
日本の7月~8月の第2派が、政府や地方自治体の積極的な行動制限などがほとんどないままにピークアウトしたので、もう大丈夫な気もしていましたが、結局のところ理由は専門家でも正確にはわかっていないようですね。
猛暑だった今年の8月にピークアウトして、北海道を端緒として、厳冬が予想される11月の後半に感染が急拡大するようなら、専門家でなくとも、「これは気温・湿度・日照時間が主要因だろう」と思うわけです。
地球の歩き方によると、既にロックダウンを行っている、イギリス・フランスなどは10月の気温が日本の東京の11月の平均気温より低いぐらいになっています。
5月の中旬に 5月~6月で新型コロナの新規感染者数が減少しても、残念ながら季節要因の可能性が排除できない件 という記事を書いたのですが、インフルエンザの例年の傾向からすると、「日本のウイルス性の疾患の立ち上がり時期」は大体年初から45週目の11月後半ごろで、これから急速に立ち上がる時期であることが分かります。
上記のグラフはインフルエンザのものですが、通常の生活をしてしまったのでは、ピークが予想される1月下旬~2月上旬は、前年の11月後半の10倍程度の患者数になっていることが分かります。
新型コロナウィルスの感染拡大がインフルエンザと同様のものであるとすると、現在の時点で1日の感染者数が1000人を超えている日本でも、他国のように1日1万人を超える感染者が発生する可能性もあるということです。
SIRモデルの「実効再生産数」は結局「気温」が一番重要な決定要因ということになるのでしょうか。
私も「なるべく経済は止めたくない派」ではあるんですが、本当にやばくなってから急に止めるほうが影響が出そうなので、できるだけ計画的に、しかも早めに行動制限は行ったほうが良いのではないか、と思う今日この頃です。
コロナでろくに仕事もできないので、暇つぶしに数理モデルで今回のコロナウィルスの動向を分析しています。