より経営的な視点で、ゼロイチの「ものづくり」ができる!
2025年の上場を目指し、急成長・急拡大している辻・本郷 ITコンサルティング(以下、ITC)。
今回は、プロダクトデザイン室のアートディレクターとして、広告やデジタルプロダクトの制作全般に携わる伊藤 仁志さんに話を伺います。
・ITCで「ものづくり」をする魅力とは?
・なぜ、ITCに入社したのか?
・どんなスキル・経験が求められる仕事なのか?
特に、「ゼロイチのものづくり」を 上流から取り組みたい人に読んでほしい内容です。
本音を伺ったインタビューの様子をお楽しみください!
目の前の制作だけでなく「ビジネスの上流工程」から携われる
――アートディレクターとして活躍する伊藤さん。現在どんな業務に携わっているのでしょうか?
大きく2つあります。1つめは、プロモーション関係の制作物、サービス紹介の資料、フライヤー、ランディングページなどのデザイン。2つめは、自社で扱う各デジタルプロダクト(better相続・登記、NEXTAなど)のUI/UXデザイン(改善・新機能追加を含む)です。
制作物はWeb・紙の両方あり、何を制作するかはその時々によって異なります。ただ、前者(プロモーション関係)のほうが施策検討の段階から関わるので、時間配分はUI/UXデザインよりも多いですね。
――普段のお仕事では、どんな人たちと関わるのでしょうか?
各事業の責任者やマーケティング担当者が大半です。とはいえ、現状そこまで大きな組織ではないので、細かいやりとりをする人はたくさんいます。あとは、プロダクトデザイン室として社外の制作パートナーとやりとりすることもありますね。
――どんなスキル・経験が求められる仕事でしょうか?
次の2つが特に重要だと思います。
1. 事業の方向性に沿って、ビジュアルコミュニケーションの提案・制作を行うこと
2. 事業担当者やマーケティング担当者との打ち合わせから、具体的な施策の提案を行うこと
ディレクターやデザイナーなど「クリエイティブ」と呼ばれる職種に求められる能力というと、一般に「ものをつくる力(デザイナーならデザイン力)」をイメージしがちですよね。
その力も大事なのですが、ITCのクリエイティブでは「ビジネスモデルを理解し、制作意図や中長期的な活用法など、より上流視点で考える力」も大切です。
「なぜ、これを作るのか?」「そもそも、本当に必要なのか?」「短期・中期的なブランディング観点で考えると、どうアプローチをすべきか?」といったことまで各事業部の担当者と話し合い、プレゼンをしながら詰めていきます。
「現場視点」から一歩先、二歩先の「経営視点」を養える仕事なので、新しく入社される方にも、ぜひこの点に興味をお持ちいただきたいですね。
デザインは専門家のものでなく、みんなで考えていくもの
――どんなときに「この仕事、楽しいな」と感じますか?
依頼者の想定を超える成果物を出せたときですね。
実はもともと、社内には「デザイナー」として、UIUX観点からものづくりに携わる人間があまりいませんでした。だから、ディレクターやデザイナー的には当たり前のことでも、納得してもらえるよう丁寧に説明しなければなりません。
でも自分の提案に対して、「こんなアイデアがあったんですね!」「このアウトプットは想像以上です!」と言っていただけると、ものづくりをしている人間にとってはやりがいを感じますね。
もちろん、制作物を完成させたときの達成感はあります。僕はデザイナーとして駆け出しのころ、「自分が作ったものは端から端まで説明できるように」と教わったこともあり、制作物の隅々に意味づけをするよう心がけているんです。自分が納得したものを世に発信できることも、この仕事の魅力の一つですね。
――とはいえ、「ものづくりの経験がある人が他にいない」というのはストレスが溜まりませんか?
それが、まったくと言っていいほど、ストレスはないんですよ。「なんでわかってくれないんだ」とか「無理難題を押し付けられた」と思った経験は、本当にありません。
ITCの人たちは、みなさんデザインの価値を理解してくれているので、提案が通りにくいこともなければ、丸投げされることもない。疎外感は一切ありませんね。
――クリエティブな人でも受け入れる懐の深さがあるわけですね。伊藤さんが今の仕事のなかで、特に大切にしていることは何でしょうか?
意見やアイデアを粗末にしないことですね。デザインは専門家のものでなく、みんなで考えていくもの。そう考えているからです。
部署や役職を越えて、一人ひとりがデザインについて考える意識を持つようになれば、成果物のクオリティだけでなく、お客さまとのコミュニケーションも変わり、自分たちのプロダクトに対しての愛着心も湧くと思うんです。
言葉では伝えられないメッセージや哲学を表現できる。それがデザインの強みであり、大切にすべき理由なんじゃないかと思っています。
デザイナーとしてのキャリアをより発展させるために転職
――これまでのキャリアについてもお聞かせください。まず、なぜデザイナーになろうと思ったんでしょうか?
高校卒業後、やりたいことが見つからないまま一度就職したんです。しかし案の定というべきか、3年ほど働いたら「このままじゃ将来まずいな」と思うようになりまして。もともとゲームの攻略本のデザインが好きだったこともあり、一念発起して会社を退職し、デザインの専門学校に入ることにしたんです。
――ということは、最初は「紙」のデザインを志望されていたわけですね。
そうですね。でも、Web制作事業をしている先輩と知り合って、その人と関わるうちにWebデザインやコーディングを自然と学ぶようになったんです。卒業後は、そのスキルを生かして大手旅行代理店のデザイン内製部隊として1年ほど勤めました。
2社目は、Web制作を行う企業にSES契約で常駐しました。7年半ほど勤め、画像制作からLPなどのページデザイン、複数ページにまたがるECサイト制作、WebアプリケーションのUI制作など複雑な案件も担当。また、マネジメントの経験も積むことができました。
――その後、ITCに転職されたわけですが、どのようなきっかけがあったのでしょうか?
ちょうどデザイナーとして、方向性を考える時期だったんです。「プロダクト全体を考え、判断できようになるには、外部の制作会社という立場では限界がある」と感じていました。
デザインの専門性をより高めるか、それとも上流でデザインプロダクトの制作全般に携わるか――。
この2択があったのですが、僕は後者を選びました。「プロダクトマネージャーのような動きができるようになりたい」と思ったんです。
ちょうどそのタイミングで、副業でお付き合いのあったbetterがITCと経営統合(合併)することになり、そのタイミングでお誘いを受けて入社を決めました。
勢いがあるベンチャーの雰囲気があるとともに、大きな後ろ盾となるグループとしての安定感があるという環境は、新たにキャリア形成できるチャンスと考えたのが大きな理由ですね。
部署・個人としての今後の目標は?
――2025年の上場に向けて、「ものづくり」ができる人を募集中ということですが、具体的にはどんな人が望ましいのでしょうか?
一言でいえば、「上場まで一緒に駆け抜けられる人」です。制作面でいうと、中長期的には「1→10(イチジュウ)」ができる人も必要だと思いますが、まずは「0→1(ゼロイチ)」にやりがいや価値を見いだす人と一緒に成長していきたいです。
また、「施策をリードできる」という点も重要です。会社にも事業にも磨きこめる部分がたくさんあるなかで、「これは重要だからやろう!」と推進できる人が求められているのかなと思います。
――最後に、ITCへの入社を考えている読者にメッセージをお願いします。
いろいろと定まっていないことが多く、価値ある「原石」があちこちに転がっているのが現状のITCです。その原石を集めて、カタチにできる人が求められています。
デザイナーやディレクターとしても、今が一番、価値が発揮できるタイミング。この貴重な時期に、自分の考えたものが如実に発揮できる環境で、スピード感をもって一緒に楽しんでいきましょう!
ーーー