産直市場ってなに? その壱
こんにちは。
日々、産直市場を構築するため、走り回ってます。
では、"産直市場"とは一体なんなのか。
自分が、定義する"産直市場"とは、
『青果市場を介さず、産地や生産者から野菜や果物を流通させている商流』のことをいいます。
いくつかの商流パターンに分かれているので
今回はざっくりまとめてみました。
◯産直EC
産直と聞くと、真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか。
食べチョクさん、ポケマルさんなどなプラットフォーム型、メルカリやBASEなどで農家さん達が直接消費者に販売するケースなどがあります。
『あの農家さんのこれが食べたい!』
といったような消費者ニーズに応えていますし、
『畑直送!』『採れたて!』
といったような、鮮度の良さを感じられる点や
生産者が価格決定できることもあり、
インターネットや、SNSの影響がめちゃくちゃ大きい産直分野だなぁと感じます。
"物流"での課題が多いので
各プレーヤーがどのように解決していくのか注目です。
◯市場流通+産直
"市場流通"は、
青果流通の根幹です。
ここが崩れると、産直市場も成り立つのが難しいです。
市場流通+産直の組み合わせこそ、
今後の主流になってくるのではないかと思っています。
京都に本店を構える、
八百一さん
https://kyotoyaoichihonkan.com/
オイシックスグループに入り、
新たな道をスタートさせている、
旬八青果店さん
https://www.shunpachi.jp/
青果は単価が低いため、
規模の経済力が必要不可欠です。
従来の市場流通だと、
既得化していたり、続けられない仕組があるのは変えていく必要があると思っています。
"プラス"ではなく、
"市場流通×産直"
この仕組みが構築されれば、
一次産業に与える影響力はとても強くなると思います。
◯産直特化型八百屋
所属している、
"神楽坂野菜計画"をはじめ、
市場流通外で商流をつくっている八百屋がここに当てはまります。
しゅんかしゅんかさん
https://emalico.com/shunka/index.html
東京農産物に特化していたり、
最近のオーガニック系だと、
ワンオクのタカさんが立ち上げた、
15/e mrganicさん
https://www.instagram.com/15e_organic?igsh=dnpheHRlbjY5aWw0
※八百屋というよりスーパー型
八百屋ではなく、加工品や化粧品で利益を出すモデル
あるカテゴリーに特化したり、
セレクトショップ化してきています。
生産者と深くコミュニケーションを、重ねてファンを作れるか。
自然相手の農業とどれだけ長く向き合い続けることができるのかがこの分野の重要な課題だと思います。
◯道の駅、マルシェ
産直といえば、道の駅!
生産者が直接農産物を持ち込むことで
鮮度良い農産物が並びます。
『野菜の価格が安い』ことがクローズアップされ、
消費者にとってはありがたいのですが
産直市場業界としては、あまりいいことではないと考えています。
このことについては別の機会で書きたいと思います。
道の駅は販売価格の15%から30%を手数料として生産者側が運営側に支払うケースがほとんどです。
売れ残ってしまった場合は引取りになるケースも多々あります。
とはいえ、販売価格は手数料を加味して生産者側がつけることができますし、
集客力がある道の駅を数軒はしごして納品することで、まとまった売上にしている生産者さんもいます。
マルシェも同様の手数料を支払い、
首都圏を中心とした集客のある場所に出店するケースです。
マルシェは生産者が直接消費者と対面できることで、マーケティングに生かすことができるとができる反面、手数料+対面販売にかかる人件費や準備時間等を加味すると、
黒字化させるのはかなり至難の業です。
以上です!
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