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タスクシュートの理解不足でプロジェクトが停滞していた時の話(その1)

はじめに

今回は、私がタスクシュートのメソッドに対する理解と、プロジェクト管理についてのスキルが足りなかったため、様々なプロジェクトが停滞していたころの話を書きたいと思います。

※ 私は企業の情報システム部でITインフラのチームに所属しています。このため内容がかなり偏ってしまうことをご了承ください。

1.急に上司が辞めてしまった

2021年3月、上司が辞めて自分が昇進し、チームをまとめる立場となりました。

しかしながら、外部から専門知識のある要員にきてもらっても「辞めては雇い」を繰り返していました。

このため、私のチーム配下で働いてくれる人は、新卒社員1名、外部支援のSES契約社員2名を除いてはいませんでした。

そのころ、私は毎日新たな上司とともに、その職務経歴書と候補者の面談に明け暮れていました。新たな人材を採用するための面接をしていましたが、なかなか適任が現れませんでした。

一方で、いきなり上司がいなくなり、ITインフラ関連の数十案件のプロジェクトを進めなければならない状態となり、停滞、遅延が続いてしまっていました。

2.上司がいなくなり、幸せ?

そのころ、辞めた上司の代わりに、上司の上司だった次長が私の上司となり、ある程度裁量を任されるようになり、いままでよりも、自由になった気がして、幸せな感覚がありました。

しかしながら、幸せな気持ちとは反対に、かなりの勢いで仕事の量は増えていきました。。

上司含め、私の課のほぼ全員が退職や異動をしてしまい、私が一番古株となってしまったからです(苦笑)

3.助っ人、登場?

ある時、SES契約の候補者面談を繰り返した結果、外部から優秀な方が私のチームに入りました。

私の停滞している仕事を消化してくれる勢いのある方でした。

そして私は彼から、プロジェクトマネジメントについて指導をうけることとなります。

4.彼は経験豊富だけど情シス向きではなかった

彼は、我々社員の悪いところを指摘してくれて、学ぶことも多かったです。

しかしながら、さきにいっておきますと、「ベンダーの立場を私たち情シス社員と同等に扱うことが公平で当然だ」という考えを強く持ちすぎている方で、そこが私の上司の反感を買い、衝突することが増えていきました。

情シスは、「すべての案件を、短い期間で、少しでもコストをかけず進めたい。そのためにはお客様である我々は、ベンダーにはお金を払っているのでいくらでも強く要求できる」と思ってしまう文化があります。。。

ベンダー側も、お客である情シスをみて、「値段」や「期間」をふっかけてくるので、あまり弱気な対応をしていると、なめられて会社に大きな損を出してしまうことになります。

このため、情シス担当者はいつも板挟みにあう宿命なのです。。

話を彼にもとしますと結局、彼は「私はもうこの会社に必要ないですよね」と、すぐに辞めていきました。。

辞めるまでずっと彼は、私や上司でさえ、仕事の進め方が悪ければ理詰めで「XXだから、そのやり方では、仕事は進みませんよ。どうするんですか?」といった感じで詰め寄ってくることがよくあり、正直私は精神的にかなり疲弊していました。。

それでも私含め、情シス側は、仕事があまりにも停滞しているため、彼に残り続けてほしかったのです。

例え日々、罵倒されるような指導を彼から受けていても(苦笑)

というのも、彼の指導は「一理(いちり)ある」と感じさせることが多かったのです。

後になって振り返ってみると、彼と我々情シス社員の間には、根本的に考えが異なったので彼が離れるのは自然な流れだったと思うようになりました。

5.おわりに

私はこの彼から、プロジェクトが停滞しないようにするにはどうしたらいいのか、学びました。

具体的には、プロジェクトに期限が設けられておらず、自分がメインで推進することになりそうな案件は、誰に言われなくても自ら動いて、いろいろ確認して、最初は間違ってもいいから、経験と感覚から「案件に対するスケジュール感」を形(資料やメール)にしないと進まないということになります。

私が彼から学んだことの詳細は、次回の記事でご紹介いたします。


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