【自分を知らない】表現者の方へ
表現者の生きやすさ
※こちらの記事執筆時よりも現在は事業のサポート範囲を拡大しています。ただ、以下記載の通り、表現者向けのサポートも行っていますので、お気軽にご連絡ください。
ぼくが、今後やっていきたい活動は、「表現者の生きやすさ」に関与した活動です。
それはぼくが芝居をする中で、以下のようなことを思い続けてきたからです。
・芝居ができるようになればなるほど感覚が鋭敏になり、想像力過多になり、現実での人間関係に過敏になり、考えすぎたり、疲れやすくなっている
・普段芝居とは違う仕事をしながら空いてる時間にWSやら稽古やらオーディションに参加をする毎日に限界を感じている(年齢を重ねてもこれを体力的に続けられるのかという不安等)
・俳優として売れていった先の世界、時間も体力も精神も芝居に費やす中で、果たして自分は自分をうまく乗りこなしていけるのか(今でさえ毎日の生活をうまくやりくりできているとは言えないのに、、、)
・芝居は成長しているのに、現実の自分に成長を感じない。現実の自分を置いてきぼりにして、アドレナリンでどんどん突き進んでしまってる気がする
→結果、現実の自分への自信の無さを補うために芝居をする、みたいな動機になって、現実の自分とのギャップに苦しむ
これはあくまでぼくの例ですが、表現者の方々の、表現していく中での生きにくさというのは様々かと思います。
また、技術的な部分とは別に、表現しながら生活していく上での悩みのない人は存在しない、と思ってます。
こんな感じで自分自身が悩んでいたので、同じように悩んでいる表現者の方々のお悩みを解決していける活動がしていきたい!と思いました。
それを探求する中で、「HSS型HSP」という特性に行き着きました。
人によっては聞き慣れない単語かもしれません。
HSS型HSPとはなんでしょうか?
HSS型HSPとは・・・
表現をされてる方であれば、もしかしたら「HSP」は聞いたことがあるかもしれません。
HSPとは・・・
HSPとは、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱した概念のことです。
アーロン博士によると、この性質の根底には以下の4つの面が必ず存在するそうです。
Depth
深く処理する(深く考える)
Overstimulation
過剰に刺激を受けやすい
Emotional & Empathy
感情反応が強く、共感力が高い
Subtlety
ささいな刺激を察知する
要するに感受性が強く、敏感な気質を持った人たちですね。
こういった性質は、全体の20%程度、5人に1人持ち合わせているそうです。
では、HSS型HSPとは?
HSPの方々の中の、さらに30%の人たちに宿る性質のことです。
全体の6%程度ですね。
HSSとは・・・
HSSというのは、「刺激追求性」のことを言います。
こちらはアメリカの心理学者マーヴィン・ザッカーマンの研究により確立されました。
こちらも以下4つの側面があります。
Risk Taking
リスク受容度が高い(スリルと冒険の追求)
Novel Experiences
経験と新奇性を求める
Disinhibition
抑制されたくない
Boredom Susceptibility
退屈しやすい
HSSの側面と、HSPの側面が混じり合っているのが、「HSS型HSP」
混じり合うとどうなるのかと言いますと、、、
好奇心が強いにも関わらず、怖がりで慎重
没頭しやすいけれど、長続きしない
傷つきやすいのに、刺激を求める
みたいな感じになります。
他にもいろんな要素がありますが、簡単に言うと、「極端な2面性を持った人」と言えます。
自分の中に一見すると矛盾した要素が極端に存在しているので、常に引っ張り合ってるような感じです。
双方の強さ、開き具合が普通の人よりも極端なんです。
だからこそ複雑で、奥深く、自分自身の扱いが難しくて「生きづらい」んです。
ぼくはこのHSS型HSPの性質を知ったとき、おれすぎる!!ってなりました笑
ぼくはほとんど当てはまりましたが、たとえすべてが当てはまらなくても、たとえば自分自身の30%の部分を知ることで、自分の扱い方、生きやすさというのは格段に違うと思います。
世の中には、す〜ごく賢い方々がこうやって深く深く研究してくださっているので、そういった方々の知見をお借りして、表現者としての生活の基盤づくりをするというのはとても有効な手段ではないでしょうか?(演技にたとえて言えば、システムやメソッドを学ぶみたいなものです)
また、全体の6%と言いましたが、ぼくは多くの表現者の方は、この「HSS型HSP」なんじゃないか、とも感じました。
表現者にHSS型HSPが多いと感じる理由
ここからはぼくの所見ですが、表現者の方々の根底には、子供の頃の感覚が残っている人たちが多くいると思ってます。
歌を歌うことも、踊ることも、演技することも、絵を描くことも、すべて子どもが好んでする行動です。
そして、HSSの4つの性質、リスクを取る、新奇性を求める、抑制されたくない、退屈しやすい、これらの大方は子どもの性質と言えます。
子どもは人生のリスクを平気で取ります(危うさにも繋がりますが)し、好奇心が旺盛ですし、何にも縛られず自由ですし、退屈を嫌い、飽きっぽいです。
HSSの要素を子どもはすべて持ってます。
この子どもの持っている要素を、大人になっても持ち続けている人たちが、「表現者」なんだと思います。
式にしてお伝えすると、表現者=子ども=HSS、ということです。
また、HSPの要素はどうかというと、これは言わずもがな、繊細さは表現者には必須の要素だと思います。むしろ磨いて、武器にするべきものです。
これらの観点から、表現者というのは、子どもの心を持った(HSS性)、繊細な(HSP性)大人であり、HSS型HSPであると言えると思います。
ここまでが、HSS型HSPについての簡単な説明と、表現者の方々にHSS型HSPが多いであろうぼくなりの理由です。
もしこれからHSS型HSP×表現者、というテーマで発信していくとしたら、
対人支援職として勉強することは山ほどあるでしょうし、特異な感性を持っている表現者の方々を導いていくのは至難の業かと思います。
ただ、技術を磨いていくことや、より良い生き方ではなく「より良いパフォーマンスをするための」身体を作っていくことなどでは補えない、複雑怪奇な自分の性質への理解を深め、自分自身の人生全体を幸せに生きていくこと、丸ごとの自分自身を100%活かした生き方をしていくこと、というのは、ぼく自身がお芝居をしながら心から望んでいたものだったし、苦しんで試行錯誤しながらいろんな方面(世界一の目標達成コーチングの人の技術とか人モテするコミュ術とかお祈りのスピリチュアルとかフェルデンクライスとか瞑想とかめらくそ高い整体師さんにいろいろ教わったりとかビジネスとか)で勉強してきた分野でしたし、同じ表現者として、同じ目線に立ちながらお伝えできることはいろいろあるだろうなと思っています。
また、表現者の方々を対象とした、こういった対人支援の仕事をしている方々はまだまだほとんどいないと感じていますし、カウンセリング的なものって、実際に心が傷ついてから通い始めるイメージがありますが、何かが起きたときではなく、表現活動を通して自分の性質に圧倒されて心身ともに機能不全になる前に、日々の予防の観点で通ってきてもらえるような場所を作れたらとってもいいなあ、とも今は妄想しています笑
アンケート
実際に表現者の方々のどれぐらいがHSS型HSPなのかや、お悩みを知るために、以下のアンケートに回答いただきたいです。
①HSPについて知っていたか?
②HSS型HSPについて知っていたか?
③②で知っていると回答した方はどこで知ったか?
④自分はHSS型HSPだと思ったか?(思った方は引き続き⑤へ、思わなかった方は⑧へ)
⑤④で、たとえ一部だけでも自分はHSS型HSPだと感じた人は、自分のどういうところがHSS型HSPだと感じたか?
HSS(刺激追求性)
例:単調な作業が苦手、ジェットコースターが好き、スーツを着ていると息苦しい、ネクタイが苦手、長期的に仲良くするより短期的に仲良くするほうが得意、スケジュールをぎちぎちに入れてしまう、人に指示されて問題解決するより自分で考えて自分で動いて解決したい、オタク的要素がある、転職が多い、集中力が高い、こだわりが強い、人と違うことがしたい、学ぶことが好き、いつのまにかぐるぐると考え続けてしまっている、何かするときにちゃんと目的をいつも見定めてないと思考や想像が寄り道しまくってなかなか物事を進められない
①
②
③
※数字振ってますが、何個でも大丈夫です
HSP(繊細さ)
例:人混みの中にいるだけでぐったりする、声の大きい人が苦手、早口の人が苦手、本質的なことを考えるのが好き、傾聴力がある、良くも悪くも細かいことに気づきやすい、普段から事前に先回りしてリスク回避している、仕事が遅いと感じる、食べるものに影響を受けやすい、デリケートな香りや味、音、音楽を好む、他人の気分に左右される
①
②
③
※数字振ってますが、何個でも大丈夫です
⑥HSSであるがゆえに困ってること、HSPであるがゆえに困ってることはあるか?
あるいは、どちらも併せ持っているがゆえに困ってることはあるか?
HSSであるがゆえに困ってること
例
・興奮して寝付けないことがある
・何事もついつい自分の容量を超えてやりすぎてしまう。結果疲れ切ってしまう
・夜の頭の中の思考が止まらない
・興奮すると自分の話ばかりしてしまう
①
②
③
※数字振ってますが、何個でも大丈夫です
HSPであるがゆえに困ってること
例
・他人からの影響を受けやすいため、大勢の人がいる職場とかだと、ただそこにいるだけで疲れてしまう
・本質的で深いことを考えるのが好きなので、他人と共有しづらく、孤独を感じやすい
・相手のことを気にするあまりつい尽くしすぎてしまう
①
②
③
※数字振ってますが、何個でも大丈夫です
HSS型HSPであるがゆえに困ってること
例
・HSS過多のときの自分と、HSP過多のときの自分にギャップがありすぎて、どちらが本当の自分かわからなくなる
・表現においてはHSSさんが暴走して、繊細なHSPさんを引きずり回して疲れさせてしまう。現実生活では、HSPさんが前に出すぎてしまって、HSSさんが抑えつけられてしまい、生きにくさを感じる
・HSSとHSP、どちらかが過多になりやすく、過多になるとなかなかフラットな状態に戻ってこれない
①
②
③
※数字振ってますが、何個でも大丈夫です
⑦HSS型HSPは、自分の持てる力を最大限活かすことで、社会に受け入れられ、力を発揮したいという強い気持ちを持っています。
あなたもそういう思いを持っていますか?
⑧HSS型HSPの気質のあるあなたは、現状「自分がどういう人間なのか」どこまで正確に把握できていると感じてますか?0〜100%の値でお答えください。
⑧ここさえ満たせば、「表現者として満たされる」、というのがあるとしたらそれはなんですか?技術的なものや感覚的なものや精神的なものや自分のライフスタイルや習慣的なものや経済的なものや人間関係的なものなんでもおっけーです。
できれば一つがいいですが、複数ある場合は複数でお願いします。
この質問だけは、HSS型HSPとか関係なく書いてみてください。
今回のアンケートで回答いただいた個別の内容に関しては本人の許可がいただけない限りはどこにも公開しません。
公開するにしても匿名にしますし、本人の許可を得た上で、必要なら、特定されないように内容を少し変えて公開することにします。
あくまで、これからコーチングをしていく上での参考資料という位置づけにさせてはいただきますが、もし公開させていただく場合は連絡いたしますので、そのときはどうぞご協力よろしくお願いいたします。
また、こちらの記事、けっこういろいろ考えて作成したため、以下①②の内容を参考にしながら感想いただけたらとてもとても嬉しいです!(長文でも全然構いません!!)
また、感想内容は匿名なら公開してもいいよ、という方はそれも含めて教えてもらえると嬉しいです。
①この記事を読んで、アンケートに回答する前と後でどんなビフォーアフター、気付きが自分の中にあったか?
②無料あるいは安価であれば、情報提供やコーチング、コンサルを受けてみたい!と思ったか?
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